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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.11.26 仮想サーバのクローン作成

機能

VMware vSphere環境において仮想サーバのクローンを作成します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。

・クローン対象となる仮想サーバ

 vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)によって管理されている仮想サーバです。

・クローン

 クローン対象となる仮想サーバの複製です。クローン名は仮想サーバの複製の名称です。

利用場面

仮想サーバの作成のあと,仮想サーバのバックアップとしてクローンを作成します。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 10-12以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server 6.0,5.5,5.1,5.0,4.1,4.0

(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)

 ・VMware vSphere ESXi 6.0,5.5,5.1,5.0 またはVMware ESX Server 4.1,4.0

(3)仮想サーバの前提OS

vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。

 ・Windows Server 2003,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)

 ・Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64),Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)クローン対象となる仮想サーバの電源状態がOFFであること。

(2)仮想サーバをリソースプールに格納する場合,リソースプール,クラスタの名称が一意であること。

 クラスタとリソースプールの組み合わせなど,種別が異なっていても,同じ名前にすることはできません。

(3)同一のvCenterの管理下において,クローン名が重複しないこと。既存の仮想サーバ名とも重複しないこと。

(4)同一のvCenterの管理下において,データストア名が重複しないこと。

(5)対象となる仮想サーバに,VMware Toolsがインストールされていること。

(6)クローン対象となる仮想サーバを管理しているVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)と,クローン作成先のVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)のバージョンは同一であること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

注意事項

(1)仮想サーバのクローン作成中は,当該仮想サーバ,および作成先クローンの操作を行わないでください。vCenterサーバからも直接操作を行わないでください。クローン作成に失敗するおそれがあります。

(2)クローン対象となる仮想サーバにRawディスク,RDMディスクが設定されている場合, それらのディスクは仮想ディスクに変換されます。

(3)クローンの作成先にvAppは指定できません。

(4)作成したクローンは起動しないでください。起動する場合は,クローン対象となった仮想サーバの削除またはリストアが必要です。

(5)クローン対象となる仮想サーバにスナップショットが作成されている場合は,すべて削除されます(使用中のスナップショットはコミットされます)。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。

バージョン

01.12.00

カテゴリ

VirtualMachine/vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereCreateClone

戻り値

戻り値

説明

0

正常

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

VMware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

443

入力

△ 

VMware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

https

入力

○ 

VMware.cloneName

クローン名

クローンの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおけるクローンの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

VMware.vmName

仮想サーバ名

クローン作成元になる仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

VMware.vmHostName

ESXサーバ名

クローン作成先のVMware vCenter Serverが管理する[ホストおよびクラスタ]に表示されるESXサーバ名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.dataStoreName

データストア名

クローン作成先のデータストアの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.resourcePoolName

リソースプール名

クローン作成先のリソースプール,クラスタを指定します。

− 

入力

△ 

VMware.diskFormat

仮想ディスクのフォーマット

クローン作成先の仮想ディスクのフォーマットを指定します。

クローン作成元の仮想サーバの仮想ディスクと同じフォーマットの場合は「Default」,仮想ディスクをオンデマンドでコミットする場合は「Thin」,仮想ディスクをフルサイズでコミットする場合は「Thick」を指定します。

− 

入力

△ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△