Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.8.5 仮想サーバへのディスク追加

機能

この部品は,Hyper-V環境において,仮想サーバにディスクを追加します。

仮想サーバに仮想ディスク(容量可変/容量固定)を追加できますが,仮想ディスク(差分)およびパススルー(物理)ディスクは追加できません。

仮想ディスクファイルは,新規に作成します。

仮想ディスクは,SCSIコントローラーに追加できますが,IDEコントローラーには追加できません。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・Hyper-Vサーバ(実行対象サーバ)

 Hyper-Vがインストールされているサーバです。

・仮想サーバ

 Hyper-Vによって管理されている仮想サーバです。

利用場面

この部品は,仮想サーバの新規構築時やディスク増設時など,仮想サーバにデータディスクを追加する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 10-10以降

【実行対象サーバ内前提製品】

(1)Hyper-Vサーバの前提製品

 ・Windows Server 2008 R2 Hyper-V

(2)仮想サーバの前提OS

 ・Windows Server 2003,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP2以降,Windows Server 2003 R2,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP2以降

 ・Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

  ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

  ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】

(1)仮想サーバ名はHyper-Vサーバ内で一意であること。

(2)仮想サーバが停止完了の状態であること。

(3)仮想サーバにSCSIコントローラーが存在すること。

注意事項

(1)仮想サーバに追加した仮想ディスクの初期化は行いません。必要に応じて仮想サーバのOSにログインし,ディスクの初期化を実施してください。

(2)Hyper-Vサーバに作成済みの仮想ディスクファイルは追加できません。

バージョン

01.10.01

カテゴリ

VirtualMachine/HyperV/2008

タスクログに表示される部品の名称

hypervAddVDisk

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

hyperv.vmName

仮想サーバ名

仮想サーバの名称を指定します(Hyper-Vにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

hyperv.vHardDiskType

仮想ディスクのタイプ

仮想ディスクのタイプを指定します。次のどちらかを指定します。Dynamic:容量可変の仮想ディスクを作成します。Fixed:容量固定の仮想ディスクを作成します。

− 

入力

○ 

hyperv.scsiControllerNumber

SCSIコントローラーの番号

仮想ディスクを追加する仮想サーバのSCSIコントローラーの番号を指定します。SCSIコントローラーの番号は,仮想サーバにSCSIコントローラーを追加した(Hyper-V マネージャーで表示する)順番を0から相対する整数値で指定してください。

− 

入力

○ 

hyperv.scsiLocationNumber

SCSIコントローラーの場所番号

仮想ディスクを追加する仮想サーバのSCSIコントローラーの場所番号を指定します。SCSIコントローラーの場所番号は,仮想サーバに追加したSCSIコントローラーの未使用の場所を整数値で指定してください。

− 

入力

○ 

hyperv.vhdPath

仮想ディスクファイルのパス

作成する仮想ディスクファイルのパスをフルパスで指定します。仮想ディスクファイルの拡張子はvhdを指定してください。作成済みの仮想ディスクファイルは指定できません。

− 

入力

○ 

hyperv.vHardDiskCapacity

仮想ディスクの容量

作成する仮想ディスクの容量(単位:GB)を指定します。

− 

入力

○ 

hyperv.checkJobNewVhdCount

ジョブ監視回数(CreateDynamicVirtualHardDisk/CreateFixedVirtualHardDiskメソッド)

Hyper-Vに要求した処理を監視する,ジョブ監視回数(CreateDynamicVirtualHardDisk/CreateFixedVirtualHardDiskメソッド)調整用のプロパティです。変更の必要はありません。

57600

入力

○ 

hyperv.checkJobNewVhdInterval

ジョブ監視間隔(CreateDynamicVirtualHardDisk/CreateFixedVirtualHardDiskメソッド)

Hyper-Vに要求した処理を監視する,ジョブ監視間隔(CreateDynamicVirtualHardDisk/CreateFixedVirtualHardDiskメソッド)調整用のプロパティです。変更の必要はありません。

3

入力

○ 

hyperv.checkJobAssignSCSICount

ジョブ監視回数(AddVirtualSystemResourcesメソッド,ハード ドライブの追加)

Hyper-Vに要求した処理を監視する,ジョブ監視回数(AddVirtualSystemResourcesメソッド,ハード ドライブの追加)調整用のプロパティです。変更の必要はありません。

1200

入力

○ 

hyperv.checkJobAssignSCSIInterval

ジョブ監視間隔(AddVirtualSystemResourcesメソッド,ハード ドライブの追加)

Hyper-Vに要求した処理を監視する,ジョブ監視間隔(AddVirtualSystemResourcesメソッド,ハード ドライブの追加)調整用のプロパティです。変更の必要はありません。

3

入力

○ 

hyperv.checkJobJoinCount

ジョブ監視回数(AddVirtualSystemResourcesメソッド,ディスクとの接続)

Hyper-Vに要求した処理を監視する,ジョブ監視回数(AddVirtualSystemResourcesメソッド,ディスクとの接続)調整用のプロパティです。変更の必要はありません。

1200

入力

○ 

hyperv.checkJobJoinInterval

ジョブ監視間隔(AddVirtualSystemResourcesメソッド,ディスクとの接続)

Hyper-Vに要求した処理を監視する,ジョブ監視間隔(AddVirtualSystemResourcesメソッド,ディスクとの接続)調整用のプロパティです。変更の必要はありません。

3

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△