Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.11.31 文字列の追加

機能

この部品は,ファイルの末尾に文字列を追加します。

文字列を追加したいファイルパス(common.strFilePathプロパティ)と追加する文字列(common.addStrプロパティ)を入力すると,指定したファイルの末尾に文字列を追加します。(具体的には,End Of Fileが存在する行の1つ下の行に文字列を追加し改行を行います,ただし指定したファイルが存在しなかった場合,ファイル作成後,1行目に文字列を追加して改行を行います。)

文字列を追加するファイルのパス(common.strFilePathプロパティ)には,ワイルドカードを使用したファイルのパスは指定できません。

追加する文字列は実行対象サーバがWindowsの場合OSのデフォルト文字コードで,UNIXの場合はユーザーの環境変数[LANG]で指定している文字コードで追加されます。

文字列を追加したいファイルパス(common.strFilePathプロパティ)について次に示します。

・文字列を追加したいファイルをフルパスで指定してください。

・指定したファイルが存在しない場合,ファイルを作成して文字列を書き込みます。

・フォルダが存在しない場合は,フォルダを作成後にファイルを作成,文字列を書き込みます。

追加する文字列(common.addStrプロパティ)について次に示します。

・正規表現の使用はサポートしていません。

・実行対象サーバがWindowsの場合,「`t」(タブ)および「`r`n」(改行)のメタ文字を使用できます。

・実行対象サーバがUNIXの場合,「¥t」(タブ)および「¥n」(改行)のメタ文字を使用できます。

・WindowsおよびUNIX問わず「"」は入力しないでください。「"」を指定する場合は,「¥0x22」と入力してください。

・WindowsおよびUNIX問わず「'」は入力しないで下さい「'」を指定する場合は,「¥0x27」と入力してください。

利用場面

定義ファイルを編集する場合に利用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 10-52以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64),Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)

(4) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1)common.strFilePathプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2)この部品をバイナリファイルに対して使用しないでください,バイナリファイルに対して使用した場合ファイルが壊れるおそれがあります。

(3)この部品を同一ファイルに対して同時に実行しないでください,同一ファイルに対して同時に実行した場合文字列の追加に失敗するおそれがあります。

(4)LC_ALLやLC_MESSAGESなどLANGより上位のロケール環境変数が設定されている時,上位のロケール環境変数が優先されてしまうため部品を実行する際に,LC_ALLやLC_MESSAGESなどの上位のロケール環境変数を解除するか,LANG環境変数と同一の値に変更してください。

バージョン

01.52.00

カテゴリ

OperatingSystem/Common/Basic

タスクログに表示される部品の名称

osAddString

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.strFilePath

文字列を追加するファイルのパス

文字列を追加するファイルのフルパスを指定します。

− 

入力

○ 

common.addStr

追加する文字列

ファイルに追加する文字列を指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力