4.11.14 文字列の検索
機能
WindowsまたはLinux環境で,指定したテキストファイルの文字列に対して,指定したキーワードの検索処理を行います。実行対象サーバがWindowsの場合はANSIコードページの文字コードで,UNIXの場合はユーザーの環境変数[LANG]で指定している文字コードで検索を行います。
指定したテキストファイル(入力ファイル)内の文字列(入力文字列)に対してキーワード文字列の検索処理を行い,該当する文字列を含む行を抽出します。
検索例を次に示します。
・入力文字列
num,family,poolID,capacity,usageRate
1,VSP,0,7225344,0
2,VSP,1,100423680,5
3,VSP,100,4085760,0
4,VSP,11,6150144,11
・キーワード文字列が'00'の場合の検索結果
2,VSP,1,100423680,5
3,VSP,100,4085760,0
検索結果はファイル(出力ファイル)に出力します。
検索結果の有無(common.findResultプロパティ)に,キーワード文字列が見つかったかどうかについて,true(見つかった場合)またはfalse(見つからなかった場合)を格納します。
この部品では,次のサーバを前提とします。
・実行対象サーバ
この部品を実行する対象となるサーバです。
利用場面
この部品は,他の部品が出力した内容を検索する場合などに使用できます。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 10-50以降
【実行対象サーバ内前提製品】
なし。
【実行対象サーバの稼働OS】
(1) Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
(3) Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64),Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)
(4) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
【実行対象サーバの使用条件】
なし。
注意事項
(1) プロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。
(2) Linux環境に対してこの部品を実行する場合は,プロパティに半角の「!」,「$」,「¥」,「`」を使用しないでください。指定した場合,正しい検索結果が得られません。
(3) キーワード文字列(common.keywordStrプロパティ)は,正規表現の使用はサポートしていません。
(4) 入力ファイルパスと出力ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に同じパスを指定しないでください。同じパスを指定した場合,この部品が異常終了します。
(5) この部品を同時に実行する場合,同一の出力ファイルを指定しないでください。
(6) 出力ファイル上書きの要否(common.flagOverwriteOutputFileプロパティ)にfalseを指定した場合に出力するファイルが既に存在すると,この部品が異常終了します。
(7) 入力ファイルに入力文字列が存在しない場合でも,この部品は正常終了します。
(8)LC_ALLやLC_MESSAGESなどLANGより上位のロケール環境変数が設定されている時,上位のロケール環境変数が優先されてしまうため部品を実行する際に,LC_ALLやLC_MESSAGESなどの上位のロケール環境変数を解除するか,LANG環境変数と同一の値に変更してください。
バージョン
01.50.00
カテゴリ
OperatingSystem/Common/Basic
タスクログに表示される部品の名称
osFindString
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
23 |
異常(環境不正) 前提環境不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
common.inputFilePath |
入力ファイルのパス |
検索対象の文字列を格納したファイルをフルパスで指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.keywordStr |
キーワード文字列 |
入力文字列に対して検索を行うキーワード文字列を1024文字以内で指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.outputFilePath |
出力ファイルのパス |
検索結果を出力するファイルをフルパスで指定します。ファイルが存在しない場合は作成します。 |
− |
入力 |
○ |
common.flagOverwriteOutputFile |
出力ファイル上書きの要否 |
出力するファイルが既に存在する場合に,ファイルに上書きするか(true),ファイルに上書きしないか(false)を指定します。 |
false |
入力 |
○ |
common.findResult |
検索結果の有無 |
キーワード文字列を含む行があったかどうかが格納されます。該当する行があったときはtrue,該当する行がなかったときはfalseが格納されます。 |
− |
出力 |
△ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |