4.11.12 文字列の置換
機能
WindowsまたはUNIX環境で,指定したファイルの特定の文字列を,すべて指定した文字列に置換します。実行対象サーバがWindowsの場合SJISで,UNIXの場合はユーザーの環境変数[LANG]で指定している文字コードで文字列置換を行います。
指定したファイルは,指定した置換処理を実施した内容で上書きされます。
ファイル内に,置換対象文字列に合致する文字列が存在しない場合は,ファイルの内容は変更しません。
この部品では,次のサーバを前提とします。
・実行対象サーバ
この部品を実行する対象となるサーバです。
common.replaceTargetプロパティの指定について
・正規表現の使用はサポートしていません。
・実行対象サーバのOSがWindowsの場合に「¥」,「[」,「]」,「?」,「^」,「+」,「*」,「.」,「@」を指定する場合は,「¥」(円記号)でエスケープする必要があります。ただし,「¥」を文字列の末尾または1文字のみ指定する場合は,「¥¥¥¥」と入力してください。また,「#」,「{」,「}」,「'」,「;」,「&」,「,」,「`」,「<」,「>」およびスペースを含む文字列を指定する場合は,「`」(バッククォート)でエスケープする必要があります。「(」,「)」,「|」,「$」を指定する場合は,「¥`」(円記号とバッククォート)でエスケープしてください。
・実行対象サーバのOSがUNIXの場合に「¥」(円記号)を指定する場合は,「¥¥」と入力してください。また,「!」,「$」,「[」,「]」,「/」,「.」,「^」,「*」を指定する場合は,「¥」(円記号)でエスケープする必要があります。
・またWindowsおよびUNIXに関係なく「"」は入力しないでください。「"」を指定する場合は,「¥0x22」と入力してください。
common.replaceStrプロパティの指定について
・実行対象サーバのOSがWindowsの場合,「`t」(タブ)および「`r`n」(改行)のメタ文字を使用できます。また,「¥」を文字列の末尾または1文字のみ指定する場合は,「¥¥」と入力してください。「`」,「#」,「,」,「@」,「|」,「{」,「}」,「'」,「;」,「&」,「(」,「)」,「<」,「>」,「$」およびスペースを含む文字列を指定する場合は,「`」(バッククォート)でエスケープする必要があります。
・実行対象サーバのOSがUNIXの場合,「¥t」(タブ)および「¥n」(改行)のメタ文字を使用できます。文字列内に「¥」(円記号)を指定する場合は,「¥¥」と入力してください。また,文字列内に「!」,「/」,「$」,「&」を指定する場合は,「¥」(円記号)でエスケープする必要があります。
・またWindowsおよびUNIXに関係なく「"」は入力しないでください。「"」を指定する場合は,「¥0x22」と入力してください。
利用場面
定義ファイルを編集する場合に利用できます。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 10-12以降
【実行対象サーバ内前提製品】
なし。
【実行対象サーバの稼働OS】
(1) Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
(3) Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86), Red Hat Enterprise Linux 5 (x86), Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64), Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)
(4) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
(5) AIX V6.1,AIX V7.1
【実行対象サーバの使用条件】
なし。
注意事項
(1) この部品を同一ファイルに対して同時に実行しないでください。
(2) サロゲートペア文字および制御文字は指定できません。
(3)LC_ALLやLC_MESSAGESなどLANGより上位のロケール環境変数が設定されている時,上位のロケール環境変数が優先されてしまうため部品を実行する際に,LC_ALLやLC_MESSAGESなどの上位のロケール環境変数を解除するか,LANG環境変数と同一の値に変更してください。
バージョン
01.51.00
カテゴリ
OperatingSystem/Common/Basic
タスクログに表示される部品の名称
osReplaceString
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
14 |
異常(ユーザーミス) ファイルアクセス不可 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
common.strFilePath |
文字列を置換するファイルのパス |
文字列を置換するファイルのパスをフルパスで指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.replaceTarget |
置換対象の文字列 |
ファイル内の置換対象の文字列を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.replaceStr |
置換後の文字列 |
置換後の文字列を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |