4.10.1 バックアップ実行(JP1/VERITAS)
機能
この部品は,JP1/VERITAS NetBackupでバックアップを実行し,バックアップの実行終了後に部品が終了します。
この部品では,次のサーバを前提とします。
・バックアップ実行サーバ(実行対象サーバ)
JP1/VERITAS NetBackupが動作するサーバです。
実行対象のバックアップポリシーが作成されている必要があります。
利用場面
定期的または必要なタイミングで対象サーバのバックアップを取得します。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
(1)JP1/Automatic Operation 10-50以降
【実行対象サーバ内前提製品】
(1)JP1/VERITAS NetBackup 7.0,7.1,7.5,7.6
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
(1) Windows Server 2003, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)
(2) Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
(3) Windows Server 2012 Standard/Datacenter
(4) Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64),Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)
(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
(6) AIX V6.1,AIX V7.1
【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】
(1)JP1/VERITAS NetBackupが起動していること。
(2)実行対象のバックアップポリシーが設定されていること。
(3)JP1/VERITAS NetBackupでバックアップポリシーを定義する際に次のように設定してください。
・スケジュールのStart Windowを設定しないでください。
スケジュール実行はJP1/Automatic Operationで設定してください。
・"Bare Metal Restore"のチェックを外してください。JP1/VERITAS NetBackup 7.0,7.1の場合,この機能をサポートしておりません。
JP1/VERITAS NetBackup 7.0では,デフォルトでチェックが付いているため,部品実行前に必ず確認してください。
その他のJP1/VERITAS NetBackupの未サポート機能については,JP1/VERITAS NetBackupのソフトウェア添付資料の未サポート機能に記載があります。
これらの機能も設定しないでください。
注意事項
(1)実行中のバックアップをキャンセルする際には,JP1/VERITAS NetBackup側でジョブをキャンセルする必要があります。
JP1/Automatic Operation側で実行中のタスクをキャンセル(強制終了)しても,JP1/VERITAS NetBackupのジョブはキャンセルされません。
(2)次の機能を使用した場合に,部品の実行に失敗しますので,使用しないでください。
・1バックアップポリシーに複数クライアントを定義したバックアップ
・Disk Stagingを使った場合の二次バックアップ
(3)次の機能を使用した場合に,JP1/VERITAS NetBackupのジョブが複数実行されます。すべてのジョブが正常の場合だけ部品が正常終了となり,それ以外は,異常終了となります。
・マルチデータストリームを使ったバックアップ
・マルチコピーを使ったバックアップ
・カタログバックアップ
実行権限
Windowsの場合:Administrator権限
UNIXの場合:root権限
バージョン
01.51.00
カテゴリ
JP1/VERITAS
タスクログに表示される部品の名称
jp1veritasBackup
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
JP1VERITAS.jp1nbuPolicyName |
バックアップポリシー名 |
JP1/VERITAS NetBackupに登録されているバックアップポリシー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
JP1VERITAS.jp1nbuScheduleName |
スケジュール名 |
指定したバックアップポリシー内で定義されているスケジュール名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |