4.4.5 JP1/AJSジョブネット確定実行登録
機能
この部品は,指定したサーバのJP1/AJS3 - Manager (またはJP1/AJS2 - Manager,以降まとめてJP1/AJSと呼びます)に対してジョブネットを確定実行登録します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・業務サーバ(実行対象サーバ)
JP1/AJSのジョブネットを実行するサーバです。前提条件に記載のJP1/AJSがセットアップされている必要があります。
この部品ではジョブネットの確定実行登録だけを行えます。
・ジョブネットを特定の日時に実行(日時指定)する場合
確定実行日付と確定実行時間を指定します。
・ジョブネットの実行予定世代数を指定して実行(未来世代数指定)する場合
未来予定世代数を指定します。
どちらかを必ず指定してください。
実行前に確定実行日付と確定実行時間の様式をチェックします。
利用場面
作成済みのジョブネットに対して次の方法で確定実行登録を行えます。
・確定実行日付と確定実行時間を指定(日時指定)して,確定実行登録を行う。
・未来予定世代数を指定(未来世代数指定)して,確定実行登録を行う。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
(1)JP1/Automatic Operation 10-50以降
【実行対象サーバ内前提製品】
(1)JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-00以降
(2)JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 09-00以降
(3)JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 10-00以降
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
(1) Windows Server 2003, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)
(2) Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
(3) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
(4) Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64),Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)
(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
(6) AIX V6.1,AIX V7.1
【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】
(1) 実行登録対象のジョブネットが作成されていること。
(2) 実行登録するジョブネットのカレンダー,スケジュールルールが定義されていること。
(3) JP1AJS.executeJP1UserNameプロパティには,実行対象サーバでジョブネットの実行登録を行うためのJP1ユーザー名を指定してください。JP1/AOから接続するOSユーザーと同一名称のJP1ユーザーで実行登録を行う場合は,このプロパティに値を指定する必要はありません。
(4) クラスタ構成の論理ホスト上に定義されているジョブネットを登録する場合は,
・ plugin.destinationHostプロパティに実行系サーバの物理ホスト名または論理ホスト名を指定してください。
・ JP1AJS.serviceNameプロパティに論理ホストで動作しているスケジューラーサービス名を指定してください。
・ JP1.logicalHostNameプロパティにスケジューラーサービスが動作している論理ホスト名を指定してください。
(5) 業務サーバのOSがUNIXの場合,業務サーバのJP1/AJSの環境設定パラメタの文字コード設定と業務サーバへの接続ユーザーのデフォルトロケールの設定を一致させてください。
注意事項
(1) JP1AJS.serviceNameプロパティに設定するスケジューラーサービス名は30バイト以内となるよう指定してください。
(2) 特定の日時を指定(日時指定)するときは,JP1AJS.executeDateプロパティとJP1AJS.executeTimeプロパティを共に指定します。
(3) ローカル(JP1/AOサーバ)のJP1/AJSに登録されたジョブネットの確定実行登録はサポートしていません。
(4) その他の注意事項については,JP1/AJSのマニュアル「コマンドリファレンス1」のajsentryコマンドの注意事項を参照してください。
実行権限
・業務サーバに接続するOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが,実行登録対象のジョブネットに対して操作権限を持っていること。
・業務サーバに接続する際のOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが存在しない場合,jp1ajs.executeJP1UserNameプロパティに実行登録対象のジョブネットに対して操作権限を持つJP1ユーザーを指定してください。
バージョン
01.51.00
カテゴリ
JP1/AJS
タスクログに表示される部品の名称
jp1ajsRegisterFixedExecution
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) 識別できないエラー |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
JP1.logicalHostName |
実行対象サーバの論理ホスト名 |
実行対象サーバのJP1論理ホスト名を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.serviceName |
JP1/AJSサービス名 |
スケジューラーのサービス名を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.entryJobnetName |
ジョブネット名 |
実行登録,または実行予実績を出力するジョブネットの名称を完全名で指定します。マネージャージョブグループ名とマネージャージョブネット名は指定できません。 |
− |
入力 |
○ |
JP1AJS.macroParameter |
JP1/AJSマクロ変数 |
JP1/AJSのマクロ変数と値を":"で結合して指定します。 コンマ区切りで複数指定可能です。32個まで指定できます。 (例)AJS2AA:5,AJS2BB:test |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.executeJP1UserName |
ジョブネットを確定実行登録するためのAJSコマンドを実行するJP1ユーザー名 |
ジョブネットを確定実行登録するためにAJSコマンドを実行する際のJP1ユーザー名を指定します。実行対象サーバに接続する際のOSユーザー名と同一のJP1ユーザーで実行する場合,指定する必要はありません。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.executeDate |
ジョブネットの確定実行日付 |
ジョブネットを確定実行登録するときの確定実行日付を-または/で区切って,YYYY-MM-DDまたはYYYY/MM/DDの形式で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.executeTime |
ジョブネットの確定実行時間(hh:mm) |
ジョブネットを確定実行登録するときの確定実行時刻を:で区切って,hh:mmの形式で指定します。:分は省略できます。省略時は0分が仮定されます。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.executeGenerattion |
ジョブネットの未来予定世代数 |
ジョブネットを確定実行登録するときの,次回以降の実行予定世代数を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.executePrior |
スケジューラーサービス停止中の予定実行要否 |
スケジューラーサービス停止中に実行予定の日時が経過した時,スケジューラーサービスが再起動した時に経過した実行予定を実行するか,次の実行予定から実行するかを指定します。 (true:経過した実行予定を実行する,false:次の実行予定から実行する) |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |