Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


3.16.12 ストレージ情報一覧取得

機能

ストレージ情報の一覧を取得します。

・シリアル番号を指定しなかった場合は,指定されたHDvMサーバで管理しているすべてのストレージシステムの情報を取得します。

・シリアル番号を指定した場合は,指定されたシリアル番号を持つストレージシステムの情報だけ取得します。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・HDvMサーバ

 Hitachi Device Manager Softwareがインストールされているサーバです。

・HDvM CLIサーバ

 Hitachi Device Manager Software CLIがインストールされているサーバです。

処理の概要を次に示します。

(1) ストレージ情報の一覧をCSV形式で指定されたリモートの一時ファイルに出力します。

(2) リモートの一時ファイルを指定されたローカルの出力ファイルに転送します。

(3) リモートの一時ファイルを削除します。

出力するCSVファイルの項目を次に示します。

項目はコンマ区切りで出力します。

(a) シリアル番号 (ヘッダー名:serialnum)

(b) ファミリー名 (ヘッダー名:family)

(c) DPプールのプールID (ヘッダー名:poolID)

(d) DPプールの容量(KB) (ヘッダー名:capacityKB)

(e) DPプールの空き容量(KB) (ヘッダー名:freeCapacityKB)

(f) DPプールの使用率 (ヘッダー名:usageRate)

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 10-50以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1)システム内のサーバに次の製品がセットアップされていること。また,HDvM CLIサーバに,Hitachi Device Manager Software CLIがセットアップされていること。

 ・Hitachi Device Manager Software 07-00以降

(2)システム内のストレージシステムとして次のどれかがセットアップされていること。かつ,FC-SANストレージであること。

 ・Hitachi Adaptable Modular Storage 2000

 ・Hitachi Universal Storage Platform

 ・Hitachi Virtual Storage Platform

 ・Hitachi Unified Storage 100

 ・Hitachi Unified Storage VM

 ・Hitachi Virtual Storage Platform G1000

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1)HDvM CLIサーバの前提OS

 ・Windows Server 2003,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)

 ・Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

(1)ストレージシステムがHitachi Device Manager Softwareで管理されていること。

(2)ストレージシステムにDPプール,ホストグループが作成済みであること。

注意事項

(1)更新中のストレージシステムは一覧ファイルに反映されません。

(2)一覧ファイルの内容はソートしません。必要であれば,一覧ファイルを参照するときにソートしてください。

(3)リモートおよびローカルに指定するファイル名が既に存在する場合,既存のファイルを上書きします。また,リモート側のファイルは削除します。そのため,指定したファイル名に誤りがないか,十分に確認してください。

(4)リモートに指定したパスのフォルダが存在しない場合は,そのフォルダを作成します。作成したフォルダは削除せずに残ります。定期的に使用しない場合は削除してください。

実行権限

(1)Device Managerに接続するユーザーは,次の権限を持つユーザーグループに所属している必要があります。

  リソースグループとして「All Resources」を割り当てられ,Admin権限,Modify権限またはView権限を持つユーザーグループ

バージョン

01.52.00

カテゴリ

VM_Operations/Management

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

HDvM環境情報

HDvMの情報を指定してください。

表示されます。

ストレージ情報

一覧を取得するストレージ情報を指定してください。

表示されます。

[サービス設定]ダイアログボックスに表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

hdvm.targetHost

HDvM CLIサーバのホスト名

Device Manager CLIがインストールされているサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

入力

無効

○ 

HDvM環境情報

hdvm.cliInstallPath

HDvM CLIのインストールパス

Device Manager CLIのインストールパスを指定します。

入力

無効

○ 

HDvM環境情報

hdvm.hdvmProtocol

HDvMとの通信プロトコル

HDvMサーバに接続するためのプロトコルをhttpまたはhttpsで指定します。

入力

無効

○ 

HDvM環境情報

hdvm.hdvmHostName

HDvMサーバのホスト名

HDvMサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

入力

無効

○ 

HDvM環境情報

hdvm.hdvmPortNumber

HDvMとの接続ポート番号

HDvMサーバに接続するためのポート番号を指定します。

入力

無効

○ 

HDvM環境情報

hdvm.hdvmUserName

HDvMに接続するためのユーザーID

HDvMサーバに接続するためのユーザーIDを指定します。

入力

無効

○ 

HDvM環境情報

hdvm.hdvmPassword

HDvMに接続するためのパスワード

HDvMサーバに接続するためのパスワードを指定します。

入力

無効

○ 

HDvM環境情報

[サービス設定]ダイアログボックスおよび[サービス実行]ダイアログボックスに表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

hdvm.hdvmSerialNumber

ストレージシステムのシリアル番号

取得対象のストレージシステムのシリアル番号を指定します。

入力

無効

△ 

ストレージ情報

hdvm.listOutputFileNameRemote

出力ファイル名(リモート)

ストレージ情報をHDvM CLIサーバに出力する際の一時ファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

ストレージ情報

hdvm.listOutputFileNameLocal

出力ファイル名(ローカル)

ストレージ情報を取得するJP1/AOサーバのファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

ストレージ情報

[サービス設定]ダイアログボックスに表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

hdvm.targetHost

255文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

hdvm.cliInstallPath

1024文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「^」を除く。

hdvm.hdvmProtocol

次の値のどれかを選択する。

http,https

hdvm.hdvmHostName

255文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

hdvm.hdvmPortNumber

1〜65535の整数値。

hdvm.hdvmUserName

1文字以上256文字以内の文字列。使用できるのは次の文字だけ。半角英数字,「!」,「#」,「$」,「%」,「'」,「(」,「)」,「*」,「+」,「-」,「.」,「=」,「@」,「¥」,「^」,「_」。ただし,末尾に「¥」は使用できない。

hdvm.hdvmPassword

4文字以上256文字以内の文字列。使用できるのは次の文字だけ。半角英数字,「!」,「#」,「$」,「%」,「'」,「(」,「)」,「*」,「+」,「-」,「.」,「=」,「@」,「¥」,「^」,「_」。ただし,末尾に「¥」は使用できない。

[サービス設定]ダイアログボックスおよび[サービス実行]ダイアログボックスに表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

hdvm.hdvmSerialNumber

1文字以上20文字以内の半角英数字。

hdvm.listOutputFileNameRemote

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「/」,「^」および末尾の「¥」を除く。

hdvm.listOutputFileNameLocal

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」および末尾の「¥」,「/」を除く。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]ダイアログボックスでの表示名

ステップ名

部品

部品名

バージョン

説明

エラー時の回復方法

1

ストレージ情報一覧取得

ストレージ情報一覧取得

ストレージ情報一覧取得

01.13.00

ストレージ情報の一覧をHDvM CLIサーバの一時ファイルに出力します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

2

ファイル転送

ファイル転送

ファイル転送部品

01.00.00

リモートの一時ファイルを指定されたローカルの出力ファイルに転送します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3

一時ファイル削除

一時ファイル削除

ファイル削除

01.00.04

リモートの一時ファイルを削除します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。