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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


2.5.11 JP1/VERITASのバックアップ実行

機能

このサービステンプレートは,JP1/VERITAS NetBackupでバックアップを実行します。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・バックアップ実行サーバ

 JP1/VERITAS NetBackup(マスターサーバ)が動作するサーバです。

 実行対象のバックアップポリシーが作成されている必要があります。

次の作業を実施します。

(1)JP1/VERITAS NetBackupでバックアップを実行し,バックアップの実行終了後にタスクが終了します。

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 10-50以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1) JP1/VERITAS NetBackupが稼働していること。

 ・JP1/VERITAS NetBackup 7.0,7.1,7.5,7.6

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1) Windows Server 2003, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)

(2) Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(3) Windows Server 2012 Standard/Datacenter

(4) Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64),Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) AIX V6.1,AIX V7.1

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

(1) 実行対象のバックアップポリシーが設定されていること。

(2) JP1/VERITAS NetBackupでバックアップポリシーを定義する際に次のように設定してください。

 ・スケジュールのStart Windowを設定しないでください。

  スケジュール実行はJP1/Automatic Operationで設定してください。

 ・"Bare Metal Restore"のチェックを外してください。JP1/VERITAS NetBackup 7.0,7.1の場合,この機能をサポートしておりません。

  JP1/VERITAS NetBackup 7.0では,デフォルトでチェックが付いているため,サービス実行前に必ず確認してください。

その他のJP1/VERITAS NetBackupの未サポート機能については,JP1/VERITAS NetBackupのソフトウェア添付資料の未サポート機能に記載があります。

これらの機能も設定しないでください。

注意事項

(1) 実行中のバックアップをキャンセルする際には,JP1/VERITAS NetBackup側でジョブをキャンセルする必要があります。

 JP1/Automatic Operation側で実行中のタスクをキャンセル(強制終了)しても,JP1/VERITAS NetBackupのジョブはキャンセルされません。

(2) 次の機能を使用した場合に,タスクの実行に失敗しますので,使用しないでください。

 ・1バックアップポリシーに複数クライアントを定義したバックアップ

 ・Disk Stagingを使った場合の二次バックアップ

(3) 次の機能を使用した場合に,JP1/VERITAS NetBackupのジョブが複数実行されます。すべてのジョブが正常の場合だけタスクが正常終了となり,それ以外は,異常終了となります。

 ・マルチデータストリームを使ったバックアップ

 ・マルチコピーを使ったバックアップ

 ・カタログバックアップ

実行権限

Windowsの場合:Administrator権限

UNIXの場合:root権限

バージョン

01.51.00

カテゴリ

JP1_Operations/Management

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

バックアップ実行サーバ環境情報

JP1/VERITAS NetBackupサーバの環境情報を指定してください。

表示されます。

バックアップ情報

バックアップするポリシー情報を指定してください。

表示されます。

[サービス設定]ダイアログボックスに表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1veritas.targetHost

バックアップ実行サーバのホスト名

JP1/VERITAS NetBackup マスターサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。

入力

無効

○ 

バックアップ実行サーバ環境情報

[サービス設定]ダイアログボックスおよび[サービス実行]ダイアログボックスに表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1veritas.jp1nbuPolicyName

バックアップポリシー名

JP1/VERITAS NetBackupに登録されているバックアップポリシー名を指定します。

入力

無効

○ 

バックアップ情報

jp1veritas.jp1nbuScheduleName

スケジュール名

指定したバックアップポリシー内で定義されているスケジュール名を指定します。

入力

無効

○ 

バックアップ情報

[サービス設定]ダイアログボックスに表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1veritas.targetHost

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

[サービス設定]ダイアログボックスおよび[サービス実行]ダイアログボックスに表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1veritas.jp1nbuPolicyName

127文字以内の半角英数字および「.」,「-」,「+」,「_」。ただし,先頭および末尾の「.」,「-」を除く。

jp1veritas.jp1nbuScheduleName

127文字以内の半角英数字および「.」,「-」,「+」,「_」。ただし,先頭および末尾の「.」,「-」を除く。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]ダイアログボックスでの表示名

ステップ名

部品

部品名

バージョン

説明

エラー時の回復方法

1

バックアップ実行

バックアップ実行

バックアップ実行(JP1/VERITAS)

01.51.00

バックアップを実行します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。