8.7.6 restoresystem(JP1/AOシステムのリストア)

機能

backupsystemコマンドで取得したJP1/AOの設定情報やデータベース情報のバックアップデータをリストアします。

コマンド実行時にリストアするデータを次に示します。

注※
リストアしたタスクおよびデバッグタスクでは,詳細情報の一部(進捗およびステップ一覧)が削除されます。また,リストア後のタスクおよびデバッグタスクの状態は次のように変更されます。

表8-11 バックアップ時とリストア後のタスクおよびデバッグタスクの状態

バックアップ時のタスクおよびデバッグタスクの状態リストア後のタスクおよびデバッグタスクの状態
待機中キャンセル(タスクおよびデバッグタスクの終了日時にはリストアした日時が設定されます)
保留中
実行中失敗
応答待ち中
異常検出
停止中
正常終了正常終了
失敗失敗
キャンセルキャンセル
形式

restoresystem

    /dir バックアップデータのパス

    /jp1user JP1ユーザー名

    [/auto]

引数
/dir バックアップデータのパス
backupsystemコマンドで指定したバックアップデータが格納されているバックアップフォルダのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。
/jp1user JP1ユーザー名
バックアップを取得したときに登録されていたJP1ユーザー名を指定します。
/auto
JP1/AOおよびHitachi Command Suite製品のサービスとデータベースの停止・開始を自動で実行します。このオプションを省略した場合は,JP1/AOおよびHitachi Command Suite製品のサービスとデータベースの停止・開始を自動で実行しません。
なお,クラスタ環境でこのオプションを指定する場合は,クラスタソフトに登録したサービスがオフラインである必要があります。
格納先

JP1/AOのインストール先フォルダ¥bin

実行権限

Administrators権限を持つユーザーで実行してください。Administrators権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。

注意事項
戻り値

コマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値説明
0正常に終了しました。
1引数が不正です。
2コマンドの実行を中断しました。
3サービスの状態が不正です。
4ほかのコマンドを実行中です。
7パスの指定が不正です。
9指定したパスが存在しません。
10指定したパスにアクセスできません。
14コマンドの実行権限がありません。
110リストアの実行に失敗しました。
111サービスの開始/停止に失敗しました。
113バックアップファイルが不正です。
114スケジューラーデータベースへのアクセスエラーが発生しました。
116指定したJP1ユーザーにタスク処理エンジンをセットアップする権限がありません。
255そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。
使用例

指定したバックアップフォルダのデータをリストアする場合のコマンドの使用例を示します。

restoresystem /dir C:¥Users¥Backup /jp1user JP1_AO_Admin /auto

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