8.5.5 setupcluster(クラスタ環境の構築)

機能

JP1/AOをクラスタ環境に構築します。実行系ホストと待機系ホストでそれぞれコマンドを実行する必要があります。

データベースおよびデータの退避先となる共有ディスク上のパスを指定してコマンドを実行すると,クラスタ環境を構築できます。

コマンドの実行後は,途中経過を示すメッセージが表示されます。

形式

setupcluster

    /exportpath データベースおよびデータの退避先パス

    /jp1user JP1ユーザー名

引数
/exportpath データベースおよびデータの退避先パス
このコマンドを実行するホストのデータベースおよびデータを退避させるフォルダを絶対パスまたは相対パスで指定します。十分に空き容量のある,共有ディスク上のフォルダを指定します。指定できるパスの長さは49文字までです。
/jp1user JP1ユーザー名
JP1ユーザー名を指定します。
格納先

JP1/AOのインストール先フォルダ¥bin

実行権限

Administrators権限を持つユーザーで実行してください。Administrators権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。

戻り値

コマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値説明
0正常に終了しました。
1引数が不正です。
2コマンドの実行を中断しました。
3サービスの状態が不正です。
4ほかのコマンドを実行中です。
5通信に失敗しました。
7パスの指定が不正です。
9指定したパスが存在しません。
10指定したパスにアクセスできません。
11指定したフォルダが空ではありません。
14コマンドの実行権限がありません。
120クラスタのセットアップに失敗しました。
121指定されたJP1ユーザーにタスク処理エンジンをセットアップする権限がありません。
255そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。
使用例

実行系ホストで指定した共有フォルダのパスに,データベースの再作成およびデータの退避を行い,クラスタ環境を構築する場合のコマンドの使用例を示します(待機系ホストの場合も同じコマンドを実行します)。

setupcluster /exportpath Z:¥share /jp1user JP1_AO_Admin

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