機能
すべてのデータベースを強制削除して再作成し,hcmdsdbtransコマンドで取得したバックアップデータからデータベースを回復します。このコマンドは,データベースが破損してrestoresystemコマンド,およびhcmdsdbtransコマンドの/importオプションを使用しても復旧できない場合に使用します。
形式
hcmdsdbrepair
/trans バックアップデータ
引数
- /trans バックアップデータ
- hcmdsdbtransコマンドで取得したデータベースのバックアップデータを指定します。バックアップデータには,hcmdsdbtransコマンドの/workpathオプションまたは/fileオプションに指定したパスを指定してください。
格納先
共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥bin
実行権限
Administrators権限を持つユーザーで実行してください。
注意事項
- hcmdsdbrepairコマンドを実行する前に,JP1/AOシステムを停止してください。
- hcmdsdbrepairコマンドの実行後は,JP1/AOシステムを開始してください。
- バックアップデータを展開するために必要な領域として「共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥tmp hcmdsdbrepair」のフォルダを使用します。バックアップデータの容量に応じて,展開するために必要な領域を確保してください。
- コマンドの実行後,ビルトインアカウント(Systemアカウント)のパスワードが初期値に戻ります。必要に応じて,パスワードを変更してください。
- クラスタシステムの場合,実行系ホストでコマンドを実行してください。待機系ホストでは実行できません。
戻り値
コマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 | 説明 |
---|
0 | 正常に終了しました。 |
1 | 引数が不正です。 |
245 | データベースのインポートに失敗しました。 |
246 | 定義ファイルが不正です。 |
247 | データベースのアンセットアップに失敗しました。 |
248 | サービスまたはデータベースの停止に失敗しました。 |
249 | 待機系ノードのため実行できません。 |
250 | バックアップデータが不正(ファイル不足,アーカイブファイルの展開失敗)です。 |
251 | 製品不一致,製品バージョン不一致のため中断しました。 |
252 | データベースのセットアップに失敗しました。 |
253 | データベースのサービスの開始に失敗しました。 |
254 | データベースがセットアップされていないためデータベースを再作成できません。 |
255 | 異常終了しました。 |
使用例
すべてのデータベースを強制削除して再作成し,バックアップデータからデータベースを回復する場合のコマンドの使用例を示します。
hcmdsdbrepair /trans C:¥bkfile1
関連トピック
- 8.3 コマンドの引数に指定できる文字
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- 8.6.3 hcmdssrv(JP1/AOの開始・停止・状態表示)