8.6.3 hcmdssrv(JP1/AOの開始・停止・状態表示)

機能

JP1/AOのサービスとデータベースを開始または停止します。また,JP1/AOのサービスの状態を表示したり,サービスの開始方法を変更したりできます。

このコマンドの/serverオプションに「AutomationWebService」を指定して実行すると,次のサービスを開始・停止・状態表示します。なお,JP1/Baseのサービス「JP1/Base」および「JP1/Base Event」についても開始します。

表8-4 開始・停止・状態表示の対象サービス一覧

サービス表示名およびプロセス開始停止状態表示
HAutomation Engine Web Service○ ○ ○ 
HBase Storage Mgmt Common Service○ ○ ※1 ○ 
HBase Storage Mgmt Web Service○ ○ ※1 ○ 
HBase Storage Mgmt Web SSO Service○ ○ ※1 ○ 
HAutomation Engine○ ○ × 
HAutomation Engine Database _JF0○ ○ × 
JP1/Base○ × × 
JP1/Base Event○ × × 
データベースのプロセス※2○ ○ ※1 ○ 
(凡例)
○:処理されます。 ×:処理されません。
注※1
Hitachi Command Suite製品のサービスが開始している場合は停止されません。
注※2
JP1/AOの内部プロセスです。hcmdssrvコマンドでは,データベースのサービスを示す「HiRDB/EmbeddedEdition _HD0」は開始および停止しません。
形式

hcmdssrv

    {/start | /stop | /check| /status}

    [/server サービス名

JP1/AOおよび全Hitachi Command Suite製品のサービスの状態を確認する場合:

hcmdssrv

    /statusall

サービスの開始方法を変更する場合:

hcmdssrv

    /starttype {auto | manual}

    {/server サービス名 | /all}

引数
/start
/serverオプションで指定したサービスとデータベースを開始します。
/stop
/serverオプションで指定したサービスとデータベースを停止します。
/check
/serverオプションで指定したサービスとデータベースの状態を表示します。
/status
/serverオプションで指定したサービスとデータベースの状態を表示します。
/server サービス名
JP1/AO製品のサービスだけを開始・停止・状態表示する場合,サービス名には「AutomationWebService」を指定します。このオプションを省略した場合,インストールされているJP1/AOおよびすべてのHitachi Command Suite製品のサービスが対象となります。
/statusall
サービスとデータベースの状態,および共通コンポーネントに登録されたHitachi Command Suite製品のサービスの状態を表示します。
/starttype {auto | manual}
/serverオプションで指定したサービスの開始種別を指定します。
自動開始の場合はautoを指定します。手動開始の場合はmanualを指定します。
/all
このオプションを指定した場合は,インストールされているJP1/AOおよびすべてのHitachi Command Suite製品のサービスが対象となります。
格納先

共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥bin

実行権限

Administrators権限を持つユーザーで実行してください。

注意事項
戻り値

/startオプション,/stopオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値説明
0正常に終了しました。
1サービスは開始済みです(/startオプション指定時)。
サービスは停止済みです(/stopオプション指定時)。
255失敗しました。

/checkオプション,/statusオプション,/statusallオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値説明
0開始していません。
1開始しています。
255失敗しました。

/starttypeオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値説明
0正常に終了しました。
255失敗しました。
使用例

次の場合のコマンドの使用例を示します。

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