13.9.3　タスクログの詳細

(1)　タスクログの出力先とファイル

タスクログの出力先とファイル名を次に示します。

• Windowsの場合

  JP1/AOのインストール先フォルダ¥data¥task¥タスクID¥task_タスクID_1.log

  クラスタ環境の場合，「JP1/AOのインストール先フォルダ」を「共有フォルダ名¥jp1ao」に置き換えてください。

• Linuxの場合

  /var/opt/jp1ao/data/task/タスクID/task_タスクID_1.log

  クラスタ環境の場合，「/var/opt/jp1ao」を「共有フォルダ名/jp1ao」に置き換えてください。

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(2)　タスクログの出力内容

タスクログの出力内容とメッセージの出力例を次に示します。

表13‒4　タスクログの出力内容

出力順	種別	メッセージの出力例
1	基本情報	メッセージID 部品実行を開始しました。
2	部品定義	メッセージID 部品定義情報
3	プロパティ（部品実行前）	メッセージID 部品実行開始時のプロパティ情報
4	基本情報	メッセージID 部品実行を完了しました。
5	プロパティ（部品実行後）	メッセージID 部品実行終了時のプロパティ情報
6	標準出力	部品実行結果の標準出力
−	障害情報	メッセージID 部品実行で障害が発生しました。
−	デバッグ情報	メッセージID 任意のデバッグ情報
−	タスク操作に関するメッセージ	メッセージID タスクを実行停止しました。 メッセージID タスクを強制停止しました。 メッセージID 失敗したステップからリトライしました。 メッセージID 失敗した次のステップからリトライしました。
−	デバッグ操作に関するメッセージ	メッセージID 部品の処理の実行前（実行後）で中断しました。 メッセージID 部品の処理を再開しました。 メッセージID 部品プロパティ値の変更を適用しました。 メッセージID 部品戻り値の変更を適用しました。

（凡例）

−：それぞれ，障害が発生したタイミング，またはタスク操作・デバッグ操作が行われたタイミングで出力されます。

タスクログの出力例を次に示します。

KNAE08001-I部品実行を開始しました（タスク名：JP1/AJSのルートジョブネット移行_マルチ_20131107141827，タスクID：5859，ステップID：/getRootJobnetKeyList，実行ID：@A571）。
KNAE08005-I vendor=com.hitachi.software.dna.cts.jp1
KNAE08005-I name=osReadCSVExcelFileColumn
KNAE08005-I version=01.10.00
 :
KNAE08006-I property=plugin.destinationHost, value=192.168.1.1
KNAE08111-I リモートコマンド実行を開始しました。
KNAE08102-I リモートコマンド実行に成功しました（コマンド：osReadCSVExcelFileColumn.bat "C:\AJS.xlsx" "シート1" "1" "" "" "" "" 2>&1）。
 :
KNAE08010-I <標準出力(1行目)>
KNAE08010-I <標準出力(2行目)>
        :
KNAE08010-I <標準出力(n行目)>
KNAE08002-I 部品実行を終了しました（タスク名：JP1/Cm2の監視対象ノード一覧取得，タスクID：3969，ステップID：/getNodeListFileJP1Cm2，実行ID：@A105，部品戻り値：0）。

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(3)　タスクログの出力レベルについて

タスクログの出力レベルは，サービス共有プロパティで設定できます。

出力レベルの設定によって，タスクログに出力される内容を変更できます。出力レベルと出力内容を次に示します。

表13‒5　タスクログの出力レベル

出力レベル	出力内容								タスク関連	デバッガ機能	説明
	障害情報	基本情報	部品定義（部品実行前）	プロパティ（部品実行前）	部品定義（部品実行後）	プロパティ（部品実行後）	標準出力	デバッグ情報
0	○	×	×	×	×	×	×	×	×	×	障害情報だけを出力します。
10	○	○	×	×	△	△	△	×	○	○	部品の戻り値が0のとき，障害情報および基本情報を出力します。 部品の戻り値が0以外のとき，障害情報，基本情報，部品定義（部品実行後），プロパティ（部品実行後），標準出力を出力します。
20	○	○	○	×	×	○	△	×	○	○	部品の戻り値が0のとき，障害情報，基本情報，部品定義（部品実行前），プロパティ（部品実行後）を出力します。 部品の戻り値が0以外のとき， 障害情報，基本情報，部品定義（部品実行前），プロパティ（部品実行後），標準出力を出力します。
30	○	○	○	○　※	×	○　※	○	×	○	○	部品定義（部品実行後）およびデバッグ情報以外をすべて出力します。
40	○	○	○	○　※	×	○　※	○	○	○	○	デバッグ用に部品定義（部品実行後）以外のすべての情報を出力します。

（凡例）

○：メッセージ出力対象の事象が発生した場合に，メッセージのログレベルに応じて出力します。

×：出力しません。

△：部品の戻り値が0以外のとき出力します。

注※

プロパティのデータ型がpasswordの場合，プロパティ値には「********」を出力します。

関連トピック

• 7.1　サービス共有プロパティを設定する手順

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(4)　タスクログに出力される部品の戻り値について

部品の戻り値はタスクログに出力されます。ただし，階層フロー部品，実行間隔制御部品，戻り値判定分岐部品，異常終了部品，および値判定分岐部品については，タスクログに戻り値が出力されません。

タスクを強制停止した場合や障害が発生した場合は，タスクログに出力される部品の戻り値と，［タスク詳細］ダイアログボックスに表示されるステップの戻り値が異なることがあります。この場合は，［タスク詳細］ダイアログボックスに表示されている，ステップの戻り値の説明に従って対処してください。

なお，後続ステップ実行条件の判定は，ステップの戻り値を基に行われます。

関連トピック

• マニュアル「JP1/AO サービステンプレート開発ガイド」−「後続ステップ実行条件について」のトピック

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