1.3.4 JavaVMのメモリー使用率の監視

WebSphere Application Serverの動作基盤であるJavaVMのメモリー使用率を監視することで,WebSphere Application Server全体の処理性能の低下を検出したり,または予測したりできます。

JavaVMのメモリー使用率は,監視テンプレートで提供している「JVM Use Memory」アラームを使用することで監視できます。

監視テンプレート「JVM Use Memory」アラームを次の表に示します。

表1-3 監視テンプレート「JVM Use Memory」アラーム

アラーム使用レコード使用フィールド異常条件警告条件値の見方
JVM Use MemoryPI_JVMMemory Use %Memory Use % >= 95Memory Use % >= 75JVMランタイムのメモリー使用率(%)。
しきい値に対する考え方
Java VMのメモリー使用率が高い場合,十分な空きメモリー量を確保できずにガーベッジコレクションが頻発したり,メモリー不足によるアプリケーションエラーが発生してWebSphere Application Serverシステムダウンが発生したりするおそれがあります。
対処方法
メモリー使用率が高くなった要因を調査してください。主な要因としては,リクエスト数の増大や,アプリケーションのメモリーリークの発生が考えられます。リクエスト数の増大が要因の場合は,メモリー量を調整してください。

JVM Use Memoryアラームの詳細については,「5. 監視テンプレート」の「JVM Use Memory」を参照してください。