8.5.2 資料採取コマンドの実行によるトラブルシューティング資料の採取方法

トラブルの要因を調べるための資料の採取には,jpcrasコマンドを使用します。資料採取コマンドの実行手順を次に示します。なお,ここで説明する操作は,OSユーザーとしてAdministrators権限を持つユーザーが実行してください。

  1. 資料採取するサービスがインストールされているホストにログインする。
  2. コマンドプロンプトで次に示すコマンドを実行して,コマンドインタープリタの「コマンド拡張機能」を有効にする。

    cmd /E:ON

  3. 採取する資料および資料の格納先フォルダを指定して,jpcrasコマンドを実行する。
    jpcrasコマンドで,採取できるすべての情報をc:¥tmp¥jpc¥agtフォルダに格納する場合の,コマンドの指定例を次に示します。

    jpcras c:¥tmp¥jpc¥agt all all

jpcrasコマンドを実行すると,PFMサービスの一覧取得および起動状態の確認のため,内部的に「jpctool service list -id * -host * (jpcctrl list * host=*)」コマンドが実行されます。コマンド実行ホストとほかのPerformance Managementシステムのホストとの間にファイアウォールが設定されていたり,システム構成が大規模だったりすると,「jpctool service list -id * -host * (jpcctrl list * host=*)」コマンドの実行に時間が掛かる場合があります。そのような場合は,環境変数JPC_COLCTRLNOHOSTに1を設定することで「jpctool service list -id * -host * (jpcctrl list * host=*)」コマンドの処理を抑止し,コマンドの実行時間を短縮できます。

jpcrasコマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

Windows Server 2008またはWindows Server 2012の環境で実行する場合の注意事項
OSのユーザーアカウント制御機能(UAC)を有効にしている場合は,コマンド実行時にユーザーアカウント制御のダイアログが表示される場合があります。ダイアログが表示された場合は,[続行]ボタンをクリックして資料採取を続行してください。[キャンセル]ボタンをクリックした場合は,資料採取が中止されます。