トラブルの要因を調べるための資料の採取には,jpcrasコマンドを使用します。資料採取コマンドの実行手順を次に示します。なお,ここで説明する操作は,OSユーザーとしてAdministrators権限を持つユーザーが実行してください。
cmd /E:ON
jpcras c:¥tmp¥jpc¥agt all all
jpcrasコマンドを実行すると,PFMサービスの一覧取得および起動状態の確認のため,内部的に「jpctool service list -id * -host * (jpcctrl list * host=*)」コマンドが実行されます。コマンド実行ホストとほかのPerformance Managementシステムのホストとの間にファイアウォールが設定されていたり,システム構成が大規模だったりすると,「jpctool service list -id * -host * (jpcctrl list * host=*)」コマンドの実行に時間が掛かる場合があります。そのような場合は,環境変数JPC_COLCTRLNOHOSTに1を設定することで「jpctool service list -id * -host * (jpcctrl list * host=*)」コマンドの処理を抑止し,コマンドの実行時間を短縮できます。
jpcrasコマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。