JP1/Performance Management - Agent Option for Microsoft(R) Exchange Server
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
レコードの注意事項
レコードを収集する場合の注意事項を次に示します。
アプリケーションイベントログにPerfXX(PerfXXはサービスに関連するソース名)のイベントが記録されている場合,PFM - Agent for Exchange Serverが正常に動作しない場合や,そのサービスに対応するレコードが収集できない場合があります。この現象はサービスが正常にインストールできていない場合に発生します。この現象が発生している場合,サービスを再インストールするか,Microsoftのサポート技術情報で,出力されている原因を取り除くか,サービスの開発元に対処方法をお問い合わせください。PFM - Agent for Exchange Serverが正常に動作しない場合や,そのサービスに対応するレコードが収集できない場合の例を次の表に示します。
| イベントID |
ソース |
現象 |
対処方法 |
| 1008 |
Perflib |
"[サービス]"(DLL "[サービスのDLLファイル名]")のOpenプロシージャーに失敗しました。このサービスのパフォーマンスデータは利用できません。 |
この現象はサービスが正常にインストールできていない場合に発生します。レコードを収集したい場合は,この現象が発生しているサービスを再インストールするか,サービスの開発元に対処方法をお問い合わせください。 |
- アプリケーションイベントログに次のイベントが1分ごとに記録されている場合,以下の対処方法を行うことにより回避できます。ただし,この場合,すべてパフォーマンス拡張DLLのデータバッファ整合性チェックが行われなくなるため,設定する場合はその影響を考慮した上で設定してください。
| イベントID |
ソース |
現象 |
対処方法 |
| 1016 |
Perflib |
"C:\Program Files\Exchsrvr\bin\exodbpc.dll"ライブラリの"EXOLEDB"サービス用に作成されたデータバッファは,8バイトの境界でそろっていません。パフォーマンスデータバッファを読み取ろうとしているアプリケーションで問題が生じる可能性があります。このライブラリまたはサービスの製造元に問い合わせ,この問題を解決してもらうか,または新しいバージョンのライブラリを入手してください。
"C:\Program Files\Exchsrvr\bin\exodbpc.dll"は,環境により異なる場合があります。 |
- 以下のレジストリ値にフラグを追加します。HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft
\Windows NT\CurrentVersion\Perflib
値の名前:Configuration Flags
データタイプ:REG_DWORD
- [値のデータ]には16進数で"11"と入力します。これによりデータバッファのチェックが無効になります。
|
- セキュリティの設定などによってディスクにアクセスできない状態では,OSから空き容量が0で返されるため,アラームが不当に異常を通知することあります。
- Top Receivers(PD_TR),Top Senders(PD_TS),Data for domains sending incoming mail(PI_ORF),Data for recipients and domains of outgoing mail(PI_OST),Data for recipients of incoming mail(PI_ORT),Data for senders of outgoing mail(PI_OSF),Data for recipients of internal mail(PI_IT),Data for senders of internal mail(PI_IF)レコードについては,Exchange Serverのメッセージ追跡ログを有効にしてください。
- パフォーマンスモニターで,"logical disk parameters"の表示が不可能な場合は,DOSプロンプト画面より"diskperf -y"を実行しホストを再起動してください。
- Exchange Server 2007ならびにExchange Server 2010の環境では,以下の4つの役割から任意数の役割を同一ホストにインストール可能です。
- クライアント アクセス サーバ役割
- ハブ トランスポート サーバ役割
- メールボックス サーバ役割
- ユニファイド メッセージング サーバ役割
エッジ トランスポート サーバ役割はほかの役割と同一ホストにインストールできません。
インストールされている役割に付属したパフォーマンスカウンタと,インストールされていない役割に付属したパフォーマンスカウンタを,同時にデータ収集した場合,インストールされている役割に付属したパフォーマンスカウンタのデータ収集は成功します。インストールされていない役割に付属したパフォーマンスカウンタからのデータ収集 はできず,エラーメッセージKAVF26007-Iを出力します。
- Exchange Server 2010では,メールボックスデータベースがサーバに依存しない構成になりました。
インターネット送受信メッセージは,エッジ トランスポートサーバでキューが保持され,組織内メッセージは,ハブ トランスポートサーバでキューが保持されます。
これらのことから,Exchange Server 2010では,メールボックス ストア単位でのキューに関する情報を収集するパフォーマンスカウンタは削除されました。
削除されたパフォーマンスカウンタから情報収集していたフィールドについては,固定で0値を設定します。次に該当フィールドを記載します。
| レコード |
フィールド |
| PI |
ExchIS Pub Receive QueueSize |
| PI |
ExchIS Pvt Receive QueueSize |
| PI_MSTR |
Receive Queue Size |
0値を設定するフィールドの代替情報について,次に記載します。
| レコード |
フィールド |
| PI_MTQA |
Active Mailbox Queue Length |
- エージェントのサービス起動後にExchange 2010のサービスを起動した場合は,2回目の収集より情報が取得できます。
- Exchange ServerのバージョンとインストールされているExchange Server役割サービスなどの組み合わせによって,収集できるレコードに違いがあります。
Exchange Server 2003については,Exchange Server 2003環境のレコード収集可否表を参照してください。
Exchange Server 2007については,Exchange Server 2007環境のレコード収集可否表を参照してください。
Exchange Server 2010については,Exchange Server 2010環境のレコード収集可否表を参照してください。
Exchange Server 2013については,Exchange Server 2013環境のレコード収集可否表を参照してください。
- Exchange Server 2013の環境では,以下の2つの役割を同一ホストにインストール可能です。
- クライアントアクセス役割
- メールボックス役割
エッジ トランスポート サーバ役割は他の役割と同一ホストにインストールすることができません。
インストールされている役割に付属したパフォーマンスカウンタと,インストールされていない役割に付属したパフォーマンスカウンタを同時にデータ収集した場合,インストールされている役割に付属したパフォーマンスカウンタのデータ収集は成功します。
インストールされていない役割に付属したパフォーマンスカウンタからのデータ収集はできず,エラーメッセージ KAVF26007-I を出力します。
- Exchange Server 2013では,Exchange Serverのヘルスチェック用のメッセージ情報が収集されます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2014, Hitachi, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2014, NEC Corporation.