8.2.5 パフォーマンスデータの収集と管理に関するトラブルシューティング
(1) データの保存期間を短く設定したにも関わらず,PFM - AgentのStoreデータベースのサイズが小さくならない
Storeバージョン1.0でStoreデータベースのファイル容量がすでに限界に達している場合,データの保存期間を短く設定してもファイルサイズは小さくなりません。この場合,保存期間を短く設定したあと,いったんStoreデータベースをバックアップし,リストアし直してください。
データの保存期間の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。また,Storeデータベースのバックアップとリストアの方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,バックアップとリストアについて説明している章を参照してください。
(2) 共通メッセージログに「Storeデータベースに不正なデータが検出されました」というメッセージが出力される
予期しないサービスの停止またはマシンのシャットダウンによって,Storeデータベースに不整合なデータが発生した可能性があります。次の方法で対処してください。
- Storeデータベースをバックアップしてある場合は,Storeデータベースをリストアしてください。
- Storeデータベースをバックアップしていない場合は,Agent Storeサービスを停止したあと,対応するデータベースファイル(*.DBファイルおよび*.IDXファイル)を削除し,サービスを再起動してください。
(3) PFM-Agentを起動してもパフォーマンスデータが収集されない
対処方法をExchange Serverのバージョンごとに示します。
レコードのパフォーマンスデータが収集されなかった場合は,Exchange Serverのバージョンごとのレコード収集可否表で収集可否を確認してください。
- Exchange Server 2003の場合は,ExchangeServer2003環境のレコード収集可否表
- Exchange Server 2007の場合は,ExchangeServer2007環境のレコード収集可否表
- Exchange Server 2010の場合は,ExchangeServer2010環境のレコード収集可否表
- Exchange Server 2013の場合は,ExchangeServer2013環境のレコード収集可否表
収集可能な場合は,次の方法で対処を行ってください。
(a) Exchange Server 2007および 2010の場合
- レコードPI_MQのパフォーマンスデータが収集されない場合
エッジトランスポート役割をインストールする方法と,ハブトランスポート役割,メールボックス役割をインストールする方法があります。
- レコードPI_MMTA,PI_MTQA,PI_SMTP,PI_MT,PI_MQHのパフォーマンスデータが収集されない場合
エッジトランスポート役割をインストールする方法と,ハブトランスポート役割をインストールする方法があります。
- レコードPI_ORF,PI_OST,PI_ORT,PI_OSFのパフォーマンスデータが収集されない場合
エッジトランスポート役割をインストールしてください。
- レコードPI_IT,PI_IF,PD_TR,PD_TSのパフォーマンスデータが収集されない場合
ハブトランスポート役割をインストールしてください。
- レコードPI_ACL,PI_MSTR,PI_MPBS,PI_MPTS,PI,PI_RPC,PI_MQMのパフォーマンスデータが収集されない場合
メールボックス役割をインストールしてください。
- レコードPI_IMAP,PI_OWA,PI_POPのパフォーマンスデータが収集されない場合
クライアントアクセス役割をインストールしてください。
[Microsoft Exchange IMAP4]サービスと,[Microsoft Exchange POP3]サービスを開始してください。
(b) Exchange Server 2013の場合
- レコード
PI_ACL,PI_IT,PI_IF,PI_IMAP,PI_MQ,PI_MSTR,PI_MMTA,PI_MPTS,PI_MTQA,PI_OWA,PI,PI_POP,PI_RPC,PI_SMTP,PD_TR,PD_TS,PI_MT,PI_MQHのパフォーマンスデータが収集されない場合
メールボックス役割をインストールしてください。
[Microsoft Exchange IMAP4]サービスと,[Microsoft Exchange POP3]サービスを開始してください。
インストールを実施された場合やサービスを開始された場合は,PFM-Agent for Exchangeのサービスを再起動してください。