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JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Agent Option for IBM Lotus Domino


5.2.1 Notes Log Check Optionsプロパティの設定

ログ情報を収集するには,PFM - Agent for DominoのNotes Log Check Optionsプロパティに,収集するNotes LogデータベースのView名やフィルター条件などの情報を設定する必要があります。

〈この項の構成〉

(1) Notes Log Check Optionsプロパティの設定手順

Notes Log Check Optionsプロパティの設定手順を次に示します。

  1. PFM - Web Consoleで,PFM - Agent for Dominoのプロパティを表示する。

  2. プロパティから,Notes Log Check Optionsを選択する。

  3. Notes Log Check Optionsの次のプロパティを設定する。

    ViewName
    Include
    SearchDays

    各プロパティについて次に説明します。

    ViewName

    検索対象にするNotes LogデータベースのView名を指定します。複数指定する場合は,半角コンマ区切りで指定してください。

    ・最大指定数:3

    ・指定可能View名:Miscellaneous Events,Mail Routing Events,Replication Events

    デフォルト値:Miscellaneous Events

    Include

    Notes Logから収集したいメッセージに含まれる文字列を記述したファイルの絶対パスを128バイト以内で指定します。ファイルの書式については,「(2) Includeファイルの書式」を参照してください。

    デフォルト値:

     ・Windowsの場合

      インストール先フォルダ\agtl\agent\インスタンス名\include.txt

     ・UNIXの場合

      /opt/jp1pc/agtl/agent/インスタンス名/include.txt

    SearchDays

    Notes Log情報をさかのぼって収集する日数を,0〜366の整数で指定します。

    デフォルト値:1

    レポート収集時やアラームによる稼動監視時の動作は以下になります。

    • 履歴レポート,アラームによる稼働監視の場合

      PFM - Agent for Dominoのサービス停止期間中に記録されたNotes Log情報をサービス起動後,最初の収集時に「SearchDaysの指定日数※1」分だけさかのぼり,収集します。

      ただし,前回のPFM - Agent for Dominoのサービス起動期間中にすでに収集されたNotes Log情報は収集しません。

    • リアルタイムレポートの場合

      リアルタイムレポートの表示時間から「SearchDaysの指定日数※2」分だけさかのぼった時間を収集対象とします。

    注※1

    指定日数を0とした場合,PFM - Agent for Dominoのサービス停止期間中のNotes Log情報を収集しません。

    注※2

    指定日数を0とした場合,レポート表示時に新たなNotes Log情報が存在しないため,Notes Log情報は収集されません。

    リアルタイムレポートを一定時間ごとに自動更新した場合には,前回収集時からの差分情報を収集します。

(2) Includeファイルの書式

Includeファイルは監視を実行しているPFM - Agentホスト上に作成します。ファイルは通常のテキストファイル形式で次の書式で作成してください。

[識別子]
検索文字列
検索文字列
   :
識別子

識別子には収集されたログ情報を識別するための任意の文字列(7ビットアスキー)を指定します。

16バイト以内の文字列で,最大10個まで指定できます。このパラメーターで指定した値は,Notes Log Check(PL_PLNL)レコードのMessage Text(MESSAGE_TEXT)フィールドの先頭文字列として付加されます。

検索文字列

識別子に対して,ログ情報を検索するための任意の文字列(7ビットアスキー)を指定します。

128バイト以内の文字列で,最大32個まで指定できます。複数の検索文字列を指定した場合,AND条件として検索します。検索文字列は大文字,小文字を区別しません。識別子で「[」を使用するため,検索文字列の先頭に「[」は指定できません。

検索を複数条件のOR条件として指定したい場合は,識別子を別にして同一形式で続けて指定します。複数条件のOR条件で検索する場合の指定例を次に示します。

[#REPL_ERR]
Replica
Failed
[#TRNS_ERR]
Transmit
Unsuccessful

指定例のように指定した場合,識別子「#REPL_ERR」の条件は,「Replica」という文字列(Replicaを含む文字列)と「Failed」という文字列を共に含む(AND)ログだけ収集されます。また,識別子「#TRNS_ERR」の条件は,「Transmit」という文字列(Transmitを含む文字列)と「Unsuccessful」という文字列を共に含む(AND)ログだけ収集されます。

指定例には2つの識別子が定義されているため,最終的に収集されるログは,「#REPL_ERR」条件を満たしているログ,または(OR)「#TRNS_ERR」条件を満たしているログになります。

次のようなログが発生している場合のログ収集結果について次に示します。

Replication successful.        => 収集されない
Replication failed.            => 収集される
収集結果=> <#REPL_ERR>:<View名>:Replication failed.
STMP mail receive failed.      => 収集されない
Message Transmit Unsuccessful. => 収集される
収集結果=> <#TRNS_ERR>:<View名>:Message Transmit Unsuccessful.