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JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Agent Option for IBM Lotus Domino


3.4.2 インスタンス環境の更新の設定

インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。

更新する情報は,次の表であらかじめ確認してください。ドミノサーバのインスタンス情報の詳細については,ドミノサーバのマニュアルを参照してください。

表3‒8 PFM - Agent for Dominoのインスタンス情報

項目

説明

設定できる値

デフォルト値

Domino Program Directory

この値は更新できる。監視対象のドミノサーバのプログラムフォルダを絶対パスで指定する。(UNIX版だけ有効,Windows版は設定不要)

255バイト以内の半角文字列。

前回の設定値。

notes.ini

この値は更新できる。監視対象のドミノサーバインスタンスが使用するnotes.iniファイルの絶対パスを指定する。

255バイト以内の半角文字列。

前回の設定値。

User's mail template

この値は更新できる。追加用の個人ユーザーメールデータベースのテンプレート名を指定する。

128バイト以内の半角文字列。

追加しない場合は「none」を指定する。

前回の設定値。

Days for period - excess

この値は更新できる。個人ユーザーメールデータベースで,期間超過メールであると判断する日数を指定する。

0〜65535(単位:日)。

前回の設定値。

Minutes for remaining mail

この値は更新できる。あるメールが滞留メールであると判断する時間を指定する。

0〜2147483647(単位:分)。

前回の設定値。

Minutes for dead mail

この値は更新できる。あるメールがデッドメールであると判断する時間を指定する。

0〜2147483647(単位:分)。

前回の設定値。

Use summary to mail count

この値は更新できる。デッドメール数および滞留メール数の収集に,メールボックスの一覧情報(サマリ情報)を使用するか,メール文書の情報を使用するかを指定する。

PI_PIレコードのMail Dead User CustomフィールドおよびMail Waiting UserCustomフィールドの収集時に使用する。

「Y」を指定した場合,IBM Domino Administratorで「Dominoサーバ」の「メールボックス」に表示される一覧情報を使用して収集する。※1

「N」を指定した場合,メール文書の情報を使用して収集する。※2

YまたはN

前回の設定値。

(凡例)

−:なし

注※1

メールボックスの一覧情報(サマリ情報)を使用すると,メール文書を読み込む必要がなくなり,収集処理時間が短縮されます。

注※2

メール文書の情報を読み込むため,サイズが大きいメールや件数が多い状態になると,レコードの収集に失敗する場合があります。また,収集対象のメールボックスのメール文書数が1,000件を超える場合,収集時の負荷が高くなるため,収集を中止し,Mail Dead UserCustomフィールドおよびMail Waiting UserCustomフィールドの値には0を設定します。

インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list (jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを使用します。コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. インスタンス名を確認する。

    PFM - Agent for Dominoを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst list (jpcinslist)コマンドを実行します。

    jpcconf inst list -key Domino (jpcinslist agtl)

    設定されているインスタンス名がDomino01の場合,Domino01と表示されます。

  2. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for Dominoのサービスが起動されている場合は,停止する。

    サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

    jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。

  3. PFM - Agent for Dominoを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを実行する。

    インスタンス名がDomino01の場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key Domino -inst Domino01 (jpcinssetup agtl -inst Domino01)
  4. ドミノのインスタンス情報を更新する。

    表3-8に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。

  5. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。

    サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

注意

更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。