3.4.2 インスタンス環境の更新の設定
インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
更新する情報は,次の表であらかじめ確認してください。ドミノサーバのインスタンス情報の詳細については,ドミノサーバのマニュアルを参照してください。
項目 |
説明 |
設定できる値 |
デフォルト値 |
---|---|---|---|
Domino Program Directory |
この値は更新できる。監視対象のドミノサーバのプログラムフォルダを絶対パスで指定する。(UNIX版だけ有効,Windows版は設定不要) |
255バイト以内の半角文字列。 |
前回の設定値。 |
notes.ini |
この値は更新できる。監視対象のドミノサーバインスタンスが使用するnotes.iniファイルの絶対パスを指定する。 |
255バイト以内の半角文字列。 |
前回の設定値。 |
User's mail template |
この値は更新できる。追加用の個人ユーザーメールデータベースのテンプレート名を指定する。 |
128バイト以内の半角文字列。 追加しない場合は「none」を指定する。 |
前回の設定値。 |
Days for period - excess |
この値は更新できる。個人ユーザーメールデータベースで,期間超過メールであると判断する日数を指定する。 |
0〜65535(単位:日)。 |
前回の設定値。 |
Minutes for remaining mail |
この値は更新できる。あるメールが滞留メールであると判断する時間を指定する。 |
0〜2147483647(単位:分)。 |
前回の設定値。 |
Minutes for dead mail |
この値は更新できる。あるメールがデッドメールであると判断する時間を指定する。 |
0〜2147483647(単位:分)。 |
前回の設定値。 |
Use summary to mail count |
この値は更新できる。デッドメール数および滞留メール数の収集に,メールボックスの一覧情報(サマリ情報)を使用するか,メール文書の情報を使用するかを指定する。 PI_PIレコードのMail Dead User CustomフィールドおよびMail Waiting UserCustomフィールドの収集時に使用する。 「Y」を指定した場合,IBM Domino Administratorで「Dominoサーバ」の「メールボックス」に表示される一覧情報を使用して収集する。※1 「N」を指定した場合,メール文書の情報を使用して収集する。※2 |
YまたはN |
前回の設定値。 |
- (凡例)
-
−:なし
- 注※1
-
メールボックスの一覧情報(サマリ情報)を使用すると,メール文書を読み込む必要がなくなり,収集処理時間が短縮されます。
- 注※2
-
メール文書の情報を読み込むため,サイズが大きいメールや件数が多い状態になると,レコードの収集に失敗する場合があります。また,収集対象のメールボックスのメール文書数が1,000件を超える場合,収集時の負荷が高くなるため,収集を中止し,Mail Dead UserCustomフィールドおよびMail Waiting UserCustomフィールドの値には0を設定します。
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list (jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを使用します。コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
-
インスタンス名を確認する。
PFM - Agent for Dominoを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst list (jpcinslist)コマンドを実行します。
jpcconf inst list -key Domino (jpcinslist agtl)
設定されているインスタンス名がDomino01の場合,Domino01と表示されます。
-
更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for Dominoのサービスが起動されている場合は,停止する。
サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。
-
PFM - Agent for Dominoを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを実行する。
インスタンス名がDomino01の場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst setup -key Domino -inst Domino01 (jpcinssetup agtl -inst Domino01)
-
ドミノのインスタンス情報を更新する。
表3-8に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
-
更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
- 注意
-
更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。