1.1.4 JP1/AJS3の運用上の問題点を通知できます

PFM - Agent for JP1/AJS3で収集したパフォーマンスデータは,JP1/AJS3,またはJP1/AJS2のパフォーマンスをレポートとして表示するのに利用できるだけでなく,JP1/AJS3,またはJP1/AJS2を運用していて問題が起こったり,障害が発生したりした場合にユーザーに警告することもできます。

例えば,ジョブ実行環境のISAMデータベーステーブルのキーファイルサイズが20メガバイトを上回った場合,ユーザーにEメールで通知するとします。このように運用するために,「ジョブ実行環境のISAMデータベーステーブルのキーファイルサイズが20メガバイトを上回る」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,Eメールをユーザーに送信するように設定します。しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。

しきい値やアクションを定義したものを「アラーム」と呼びます。1つ以上のアラームを1つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,PFM - Agent for JP1/AJS3と関連づけます。アラームテーブルとPFM - Agent for JP1/AJS3とを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,PFM - Agent for JP1/AJS3によって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。

このように,アラームおよびアクションを定義することによって,JP1/AJS3,またはJP1/AJS2の運用上の問題を早期に発見し,対処できます。

アラームおよびアクションの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。