HiRDBのスループットの低下を防ぐために,システムの稼働に関する統計情報を監視することは重要です。HiRDBが正常に稼働しているかどうかは,次に示す項目を監視することで確認できます。
システムの稼働に関する統計情報を監視するために使用できる監視テンプレートを次の表に示します。
表1-1 システムの稼働に関する統計情報の監視で使用できる監視テンプレート
アラーム | 使用レコード | 使用フィールド | 異常条件 | 警告条件 |
---|---|---|---|---|
Log Read Error | PI_SSYS | ログ読み出しエラー回数 | Log Read Error > 0 | Log Read Error > 0 |
Log Wait Thread | PI_SSYS | カレントバッファなしによるログ出力待ち回数 | Log Wait Thread > 0 | Log Wait Thread > 0 |
Log Write Error | PI_SSYS | ログ書き込みエラー回数 | Log Write Error > 0 | Log Write Error > 0 |
Rollback Rate | PI_SSYS | ロールバック率 | Rollback Rate > 10 | Rollback Rate > 5 |
Sync Point Interval | PI_SSYS | シンクポイントダンプ取得間隔時間の最小値 | Sync Get Interval Time Min > 0 AND Sync Get Interval Time Min < 60000 | Sync Get Interval Time Min > 0 AND Sync Get Interval Time Min < 30000 |
ここで説明したアラームによって異常を検知した場合,次に示す監視テンプレートを使用することでシステムの稼働に関する統計情報を確認できます。
さらに詳細な状況や原因を調査したい場合は,HiRDBやOSが出力するログ,提供コマンドなどを使用してください。