インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
- インスタンス名を確認する。
インスタンス環境で動作しているPFM - Agent for HiRDBを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを実行します。
例えば,PFM - Agent for HiRDBのインスタンス名を確認したい場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst list -key HiRDB
(jpcinslist agtb)
設定されているインスタンス名がHRD1の場合,HRD1と表示されます。
- 更新する情報を確認する。
インスタンス環境で更新できる情報を次に示します。
表2-25 PFM - Agent for HiRDBのインスタンス情報
項目 | 説明 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|
PDDIR | 監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットのHiRDB運用ディレクトリのパス(環境変数PDDIRの値)。 | 200バイト以内のパス名 | インスタンス環境の更新前の設定値 |
PDCONFPATH | 監視対象のHiRDBシステムのシステムマネジャを含むHiRDBユニットの環境変数PDCONFPATHの値。 「PDDIRの値¥conf」が設定されます。 | 205バイト以内のパス名 |
HiRDB_user | DBA権限を持つHiRDB認可識別子。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。 | 10バイト以内の文字列 |
HiRDB_password | HiRDB_userに対応するパスワード。大文字と小文字を区別する場合は全体を"(引用符)で囲んでください。囲まなければすべて大文字として扱われます。 | 32バイト以内の文字列 |
HiRDB_admin | HiRDB管理者。 | 128バイト以内の文字列 |
- 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for HiRDBのサービスが起動されている場合は,停止する。
jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。
- 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for HiRDBを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行する。
例えば,PFM - Agent for HiRDBのインスタンス名HRD1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst setup -key HiRDB -inst HRD1
(jpcinssetup agtb -inst HRD1)
- HiRDBのインスタンス情報を更新する。
表2-24に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます(ただしHiRDB_passwordの値は表示されません)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
- 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,サービスの起動と停止について説明している章を参照してください。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。