インストールおよびセットアップを開始する前に前提条件,必要な情報,および注意事項について説明します。
PFM - Agent for Microsoft SQL Serverをクラスタシステムで使用する場合,次に示す前提条件があります。
次の条件が整っていることを確認してください。
次の条件が整っていることを確認してください。
次の条件が整っていることを確認してください。
PFM - ManagerとPFM - Agent for Microsoft SQL ServerをIPv6で通信する場合,PFM - ManagerホストとPFM - AgentホストのそれぞれでIPv6の利用設定を有効にする必要があります。この設定はjpcconf ipv6 enableコマンドで実行しますが,コマンドの実行有無は次のとおりです。
jpcconf ipv6 enableコマンドの実行例を次に示します。
jpcconf ipv6 enable
jpcconf ipv6 enableコマンドは,実行系および待機系のそれぞれで実行してください。
jpcconf ipv6 enableコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。また,jpcconf ipv6 enableコマンドを実行する条件やタイミングについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のIPv6環境が含まれる場合のネットワーク構成例について説明している章を参照してください。
なお,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverと監視対象ホストをIPv6で通信する場合,名前解決できる監視対象ホスト名を指定してください。
PFM - Agent for Microsoft SQL Serverと監視対象との通信は,解決できるIPアドレスで通信します。また,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverと監視対象との通信では,IPv4とIPv6が共存した環境の場合,解決できるIPアドレスで通信に失敗したとき,別のIPアドレスで通信することはありません。
例えば,IPv4で接続に失敗した場合,IPv6でリトライすることはありません。また,IPv6で接続に失敗した場合に,IPv4でリトライすることもありません。事前に接続できることを確認してください。
論理ホスト運用するPFM - Agent for Microsoft SQL Serverをセットアップするには,通常のPFM - Agent for Microsoft SQL Serverのセットアップで必要になる環境情報に加えて,次の表の情報が必要です。
表3-2 論理ホスト運用のPFM - Agent for Microsoft SQL Serverのセットアップに必要な情報
項目 | 例 |
---|---|
論理ホスト名 | jp1-halSQL |
論理IPアドレス | 172.16.92.100 |
共有ディスク | S:¥jp1 |
なお,1つの論理ホストで論理ホスト運用するPerformance Managementのプログラムが複数ある場合も,同じ共有ディスクのディレクトリを使用します。
共有ディスクに必要な容量については,「付録A システム見積もり」を参照してください。
PFM - Agent for Microsoft SQL Serverを論理ホスト運用するシステム構成の場合,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの障害によって論理ホスト全体をフェールオーバーさせるかどうかを検討してください。
PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの障害で論理ホスト全体をフェールオーバーさせると,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverが監視対象としている同じ論理ホストで運用する業務アプリケーションもフェールオーバーすることになり,業務に影響を与える可能性があります。
通常は,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverに異常が発生しても,Microsoft SQL Serverの動作に影響がないように,次のどちらかのようにクラスタソフトで設定することをお勧めします。
論理ホスト運用のPFM - Agent for Microsoft SQL Serverをバージョンアップする場合は,実行系ノードまたは待機系ノードのどちらか一方で,共有ディスクをオンラインにする必要があります。