3.6.1 インスタンス環境の更新の設定

クラスタシステムでインスタンス環境を更新したい場合は,論理ホスト名とインスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,実行系ノードのPFM - Agentホストで実施します。

更新する情報については,「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」を参照して,あらかじめ確認してください。Microsoft SQL Serverのインスタンス情報の詳細については,Microsoft SQL Serverのマニュアルを参照してください。

論理ホスト名とインスタンス名を確認するには,jpcconf ha list (jpchasetup list)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを使用します。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. 論理ホスト名とインスタンス名を確認する。
    更新したいインスタンス環境で動作しているPFM - Agent for Microsoft SQL Serverを示すサービスキーを指定して,jpcconf ha list (jpchasetup list)コマンドを実行します。
    例えば,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの論理ホスト名とインスタンス名を確認したい場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf ha list -key SQL (jpchasetup list agtq)

    設定されている論理ホスト名がjp1_SQL,インスタンス名がSQL1の場合,次のように表示されます。

    [図データ]

  2. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for Microsoft SQL Serverのサービスが起動されている場合は,クラスタソフトからサービスを停止する。
  3. 手順2で共有ディスクがオフラインになった場合は,クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャの操作などで,共有ディスクをオンラインにする。
  4. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for Microsoft SQL Serverを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを実行する。
    例えば,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの論理ホスト名がjp1_SQL,インスタンス名がSQL1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key SQL -lhost jp1_SQL -inst SQL1 (jpcinssetup agtq -lhost jp1_SQL -inst SQL1)

  5. Microsoft SQL Serverのインスタンス情報を更新する。
    PFM - Agent for Microsoft SQL Serverのインスタンス情報を,コマンドの指示に従って入力します。PFM - Agent for Microsoft SQL Serverのインスタンス情報については,「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」を参照してください。現在設定されている値が表示されます(ただしSQL_PASSWORDの値は表示されません)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
  6. 更新したインスタンス環境のサービスを,クラスタソフトから再起動する。
    サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
注意
更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。