1.3 PFM - Agent for Microsoft SQL Serverを使ったパフォーマンス監視の例

パフォーマンス監視をすることは,Microsoft SQL Server環境の構築および管理では重要な作業です。

PFM - Agent for Microsoft SQL Serverを用いたパフォーマンスの監視は,主に次の2つの目的で使用できます。

Microsoft SQL Serverを運用する際,特定の要因によりMicrosoft SQL Server全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。パフォーマンスに悪影響を及ぼす要因としては,次のようなものがあります。

Microsoft SQL Serverが正しく動作しているかを確認することは大変重要なことです。Microsoft SQL Serverが正しく動作しているかは,パフォーマンスの観点に加えて次のような監視によって確認できます。

Microsoft SQL Serverを安定稼働させるには,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverを用いて正しくパフォーマンスを監視することが重要です。

次に,それぞれのパフォーマンスの監視について説明します。なお,次に説明するパフォーマンス監視のしきい値は参考値です。具体的なしきい値については,ベースラインを測定し,決定する必要があります。また,設定項目については,Microsoft SQL Serverの運用形態に合わせて,検討してください。

<この節の構成>
1.3.1 ベースラインの選定
1.3.2 データキャッシュ不足
1.3.3 セッションごとのCPU使用率
1.3.4 ログスペース不足
1.3.5 データベース容量不足
1.3.6 ロックの増加
1.3.7 ネットワーク負荷
1.3.8 インスタンスの有効性