Lock DetailPD_LD

機能

Lock Detail(PD_LD)レコードは,データベースのロックに関する詳細情報を示します。データベースのロックごとに,1件のレコードが作成されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。

Microsoft SQL Serverで,大量のトランザクションやロックアクセスが発生している稼働状況でLock Detail(PD_LD)レコードを収集すると,次のような事象が発生することがあります。

例えば,SQL Serverのデータベースのバックアップ時にロック数が一時的に増加するような場合には,インスタンス情報の項目「LIMIT_PD_LD_NUMBER」で上限値を設定することでシステムへの負荷を軽減できます。

「LIMIT_PD_LD_NUMBER」の詳細については,「2.1.4(2)(a) インスタンス情報を設定する」を参照してください。

デフォルト値および変更できる値

項目デフォルト値変更可否
Collection Interval60
Collection Offset0
LogNo
LOGIF空白

ODBCキーフィールド

ライフタイム

ロックの開始から解除まで。

レコードサイズ

フィールド

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明要約形式デルタデータソース
Blocking Flag
(BLOCKING)
ブロッキングロックかどうかを示すフラグ。有効な値は次のとおり。
1
ブロッキングロックである。
0
ブロッキングロックでない。
wordNomaster..syslockinfo.req_status
DB Name
(DB_NAME)
ロックリソースに関係するデータベース名。string(257)Nomaster..syslockinfo.db_name(rsc_dbid)
DBID
(DBID)
ロックリソースに関係するデータベースID。wordNomaster..syslockinfo.rsc_dbid
Demand Flag
(DEMAND)
要求ロックかどうかを示すフラグ。有効な値は次のとおり。
1
要求ロックである。
0
要求ロックでない。
wordNomaster..syslockinfo.rsc_type, master..syslockinfo.
Lock Type
(TYPE)
ロックの種別(ロック要求モードとロックリソースの種別)。string(80)Nomaster..syslockinfo.req_mode
Orphan Flag
(ORPHAN)
孤立ロックかどうかを示すフラグ。有効な値は次のとおり。
1
孤立ロックである。
0
孤立ロックでない。
wordNomaster..sysprocesses
Page #
(PAGE)
ロックリソースに割り当てられているページ数。ulongNomaster..syslockinfo.rsc_text
Program
(PROGRAM)
該当するロックを要求しているアプリケーションプログラム名。string(257)Nomaster..sysprocesses.program_name
Record Time
(RECORD_TIME)
インターバル終了日時。グリニッジ標準時形式。time_tNoAgent Collector
Record Type
(INPUT_RECORD_TYPE)
レコード種別。常に「LD」。char(8)NoAgent Collector
SPID
(SPID)
該当するロックを要求しているプロセスのID。wordNomaster..syslockinfo.rsc_spid
Start Time
(START_TIME)
インターバル開始日時。グリニッジ標準時形式。time_tNoAgent Collector
Table
(TABLE)
ロックリソースがテーブルまたは行の場合は,そのテーブル名。string(257)Nomaster.sys.dm_tran_locks.resource_associated_entity_id =各データベースのmaster.sys.all_objects.object_idとなる行の各データベースのsys.all_objects.name
User
(USER)
コマンドを発行したユーザーのログイン名。string(61)Nomaster..sysprocesses, master..syslogins