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JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Agent Option for Oracle


2.4.2 インスタンス環境の更新の設定

インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。

更新する情報は,次の表であらかじめ確認してください。Oracleのインスタンス情報の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

表2‒14 PFM - Agent for Oracleのインスタンス情報

項目

説明

設定できる値

デフォルト値

oracle_sid

この値は更新できる。

監視対象となるOracleシステム識別子(環境変数ORACLE_SIDと同じ値)。

255バイト以内の半角文字列。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • タブ

  • 次の記号

    「,」「<」「>」

前回の設定値

oracle_home※1.

この値は更新できる。

Oracleホームのフォルダ(環境変数ORACLE_HOMEと同じ値)。

255バイト以内の半角文字列。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • タブ

  • 次の記号

    「,」「<」「>」

前回の設定値

oracle_version※1

この値は更新できる。

Oracle Databaseのバージョン番号。

Windows Server 2003の場合

  • Oracle 10gのとき:10

  • Oracle 11gのとき:11

前回の設定値

Windows Server 2008以降の場合

  • Oracle 10gのとき:10

  • Oracle 11gのとき:11

  • Oracle 12cのとき:12

oracle_user※2

この値は更新できる。

Oracleを監視するアカウント(指定できるアカウント,および必要な権限については,「2.1.4(2) PFM - Agent for Oracleで使用するOracleのアカウントの作成」を参照のこと)。

255バイト以内の半角文字列。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • タブ

  • 次の記号

    「,」「<」「>」

前回の設定値

oracle_passwd※2,※3

この値は更新できる。

oracle_userで指定したアカウントのパスワードを指定する。

255バイト以内の半角文字列。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • タブ

  • 次の記号

    「,」「<」「>」

前回の設定値

sqlnet※1,※4

この値は更新できる。

次のどれかの場合に「Y」を指定。

  1. Oracle RAC構成の場合。

    RAC構成についてはOracleのマニュアルを参照のこと。

  2. PD_PDIAレコードでリスナーの可用性を監視する場合。

  3. Oracleのサービスのどれかが「ローカルシステムアカウント」以外のアカウントで動作している場合。

1および3の場合に「N」を指定すると,Oracleでエラーが発生する場合がある。

YN

前回の設定値

net_service_name※1

この値は更新できる。

監視対象のデータベースのネットサービス名。sqlnetに「Y」を指定した場合に値が有効となる。監視対象のデータベースのネットサービス名については,Oracleのマニュアルを参照のこと。

255バイト以内の半角文字列。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • タブ

  • 次の記号

    「,」「<」「>」

前回の設定値

listener_home※1

この値は更新できる。

監視したいリスナーがあるOracleコンポーネントの環境変数ORACLE_HOMEの値。

255バイト以内の半角文字列。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • タブ

  • 次の記号

    「,」「<」「>」

前回の設定値

listener_name

この値は更新できる。

PDLSレコードで監視するリスナー名を指定する。

PDLSレコードでリスナーを監視しない場合指定値は使用しないが,空欄を許可しないため,デフォルトのリスナー名「LISTENER」を指定する。

255バイト以内の半角文字列。

ただし,次の文字は指定できない。

  • 空白文字

  • タブ

  • 次の記号

    「,」「<」「>」

前回の設定値

retry_time

この値は更新できる。

Oracle接続時に認証エラーが出力された場合に,再接続を試みる秒数。

指定した期間の経過後に認証エラーが発生した場合は,PFM - Agent for Oracleのサービスを停止する。

0の場合は,認証エラー時に再接続を実施しないでPFM - Agent for Oracleのサービスを停止する。

startup_alwaysが「N」の場合,有効となる。

startup_alwaysが「Y」の場合,指定を無視する。

0〜600(単位:秒)。

前回の設定値

log_path

この値は更新できる。

エージェントログの出力先フォルダ名を絶対パスで指定する。

245バイト以内の半角文字列。

ただし,次の文字は指定できない。

  • タブ

  • 次の記号

    「/」「:」「,」「;」「*」「?」「"」「<」「>」「|

注意
  • デフォルト以外のフォルダを設定する場合,インストール先フォルダ配下となるパスは指定できない。

  • ほかのインスタンス出力先として指定している値は指定できない。

前回の設定値

log_size

この値は更新できる。

エージェントログの1ファイルの最大サイズを指定する。

1〜32(単位:キロバイト)。

ただし,推奨は16以上。

前回の設定値

timeout

この値は更新できる。

クエリー時のOracleアクセスのタイムアウト時間を指定する。

0,10〜3,600(単位:秒)。

0を指定した場合はタイムアウト監視を行わない。1〜9を指定した場合は,実行時,10に変更する。

前回の設定値

sql_option※5

この値は更新できる。

Y」を指定した場合,PI_PIDB,PD_PDTSレコードで,次の項目※5の情報収集を行わず,0またはnumeric_10で指定した値を設定する。

YN

前回の設定値

numeric_10

この値は更新できる。

sql_optionが「Y」の場合,情報収集しない項目に設定する値を指定する。sql_optionが「N」の場合,設定を無視する。

0〜99999。

ただし,設定するフィールドのデータ型の最大値(shortの場合32767,ushortの場合65535)を超える値を指定した場合,データ型の最大値が設定される。※6

前回の設定値

startup_always

この値は更新できる。

PFM - Agent for Oracle起動時に監視対象のOracleが起動処理中であった場合などに,PFM - Agent for OracleがOracle接続エラーで停止することがある。

Y」を指定した場合,接続エラーが発生しても起動処理を継続する。「N」を指定した場合,この動作を有効にしない。

YN

前回の設定値

localtemp_option※7

この値は更新できる。

PD_PDDB,PI_PIDB,PD_PDDF,PI_PIDF,PD_PDTF,PD_PDTS,PD_PCTSレコードのローカル管理一時表領域の空き容量の情報の表示を切り替えるオプション。

Y」を指定した場合,使用されていないサイズを表示する。「N」を指定した場合,未割り当てのサイズを表示する。

YN

前回の設定値

undospace_option※8

この値は更新できる。

PD_PDDB,PI_PIDB,PD_PDDF,PI_PIDF,PD_PDTS,PD_PCTSレコードのUNDO表領域の空き容量の表示を切り替えるオプション。

N」を指定した場合,未割り当てのサイズを表示する。

Y」を指定した場合,未使用なサイズを表示する。

YN

前回の設定値

(凡例)

−:なし

注※1

Windows Server 2003 (x64),64ビット版のWindows Server 2008,またはWindows Server 2012を使用して監視対象プログラムを監視する場合,Oracle Client 32-bitのインストールと環境設定が必要です。また,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを実行する際,各項目について次のように設定してください。

  • oracle_home

    Oracle Client 32-bitのOracleホームを設定してください。

  • oracle_version

    Oracle Client 32-bitのバージョン番号を指定してください。

  • sqlnet

    Y」を指定してください。

  • net_service_name

    Oracle Client 32-bitで設定したネットサービス名を指定してください。

  • listner_home

    監視するOracle DatabaseのOracleホームを指定してください。

Oracle Client 32-bitで設定するネットサービス名には,監視するOracle Databaseに接続するネットサービス名を指定してください。

Oracle Client 32-bitのインストールと環境構築が完了していない状態で,インスタンス情報の「oracle_home」に,Oracle DatabaseまたはOracle Client 64-bitのORACLE_HOMEを指定して,PFM - Agent for Oracleを起動すると,KAVF12020-Eのメッセージが表示されます。

注※2

Oracleを監視するアカウントを変更する場合は,次の手順で行ってください。

  1. 変更前のアカウントが作成していたオブジェクトを削除する。

  2. 変更後のアカウントで,新しくオブジェクトを登録する。

なお,アカウントを変更しても,パフォーマンスデータは削除されません。

オブジェクトの削除方法については「2.2.2(1)(b) Oracle Databaseへ登録したオブジェクトを削除する」を,オブジェクトの登録方法については「2.1.4(3)(b) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する」を参照してください。

注※3

oracle_passwdにパスワードの有効期限が設定されている場合,有効期限に達するとOracleとの接続エラーが起こり,パフォーマンス情報を収集できません。Oracleとの接続エラーを起こさせないようにするために,パスワードの有効期限が切れる前に,次のどちらかを設定してください。

  • パスワードの有効期限を解除します。

  • パスワードの更新後,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを実行し,oracle_passwdを更新します。

なお,mk_user.sqlで作成したOracleのアカウントには,Oracleが提供しているDEFAULTのプロファイルが適用されます。

注※4

Oracleネットワークサービスを使用するかどうかを指定します。

  • Y」を指定した場合

    Oracleネットワークサービスで構成されたリスナーを通じて,Oracleに接続します。

    この場合,Oracle側のネットワークサービス定義(tnsnames.ora,listener.oraなど)を設定している必要があります。

    Oracle RAC構成のOracleインスタンスを監視する場合は,各ノードのOracleインスタンスを監視するように設定してください。設定方法については,Oracleのマニュアルを参照してください。

    また,sqlnetが「Y」の場合のtnsnames.oraファイルは,次のフォルダに格納してください。次のフォルダ以外にtnsnames.oraファイルを格納したときは,PFM - Agent for OracleがOracle接続エラーとなります。

    oracle_homeで指定したフォルダ\network\admin

  • N」を指定した場合

    Oracleネットワークサービスを使用しないで,ローカル・データベースに接続します。

注※5

PFM - Agent for OracleではOracleの各セグメント関連の情報を取得するため,Oracleの静的ディクショナリ・ビュー DBA_SEGMENTSを検索します。Oracleで大量のセグメント(数十万件以上のセグメント)が存在する場合,情報収集で非常に時間が掛かるときがあります。そのため,大量のセグメントが存在し,次の表に示す情報の収集が不要な場合,sql_optionを「Y」と設定して運用してください。

表2‒15 レコード名とnumeric_10で指定した値(インスタンス情報の更新の設定)

レコード名

PFM - View名

numeric_10で指定した値

PD_PDTS

Segments

有効

Extents

有効

PI_PIDB

DB Files %

有効

Log Files %

有効

NextAlloc Fails

有効

Tablespaces

有効

Rollback Segments

有効

Rollback Segments Trans

有効

Blocks

有効

Segments

有効

Extents

有効

Free Mbytes

有効

Overextended

有効

High Max Extent

有効

Datafiles

有効

Mbytes

有効

Free Extents

有効

Free%

有効

Free Change

有効

Write%

有効

Write/sec

有効

Redo Files

有効

Links

有効

Links Logged On

有効

Links In Tran

有効

Links Open Cursors

有効

Used Change

有効

Used Mbytes

有効

Rollback Segments Hit%

有効

Sort Segments

有効

Sorting Users

有効

Physical Blocks Read

デルタ項目のため,常に0設定。

Physical Blocks Written

デルタ項目のため,常に0設定。

Physical Reads

デルタ項目のため,常に0設定。

Physical Writes

デルタ項目のため,常に0設定。

注※6

各レコードのフィールドの形式が,「float」または「double」型の場合,データは浮動小数点数となるため,指定値によってまるめられる場合があります。

(例)

numeric_10の指定を32767と指定した場合,32760と表示される場合があります。

注※7

localtemp_optionに「N」を指定した場合,ローカル管理一時表領域の空き容量やエクステントに関する情報は,動的パフォーマンスビューのv$temp_space_headerを使用して取得されます。取得する情報の空き容量は,未割り当てのサイズとなります。一度割り当てられたサイズは,一時表領域の再構築や再作成などをするまで解放されないため,解放されるまで空き容量は増加しません。

localtemp_optionに「Y」を指定した場合,ローカル管理一時表領域の空き容量やエクステントに関する情報は,動的パフォーマンスビューのv$temp_extent_poolを使用して取得されます。取得する情報の空き容量は,収集時に使用していた領域のサイズから未使用サイズを算出します。動的パフォーマンスビューのv$temp_extent_poolを検索した場合,Oracleのインスタンスが休止状態となります。Oracle Databaseの性能に影響することがありますので,十分に検討してから指定してください。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

注※8

undospace_optionに「N」を指定した場合,UNDO表領域の空き容量は,未割り当てのサイズを収集します。UNDO表領域のうち,リテンション期間が過ぎて使用可能になった領域は解放されるまでの間,割り当て済みの領域として扱います。

undospace_optionに「Y」を指定した場合,UNDO表領域の空き容量は,未使用サイズを収集します。UNDO表領域のうち,リテンション期間が過ぎて使用可能になった領域は未使用サイズに含みます。

undospace_optionにより値が変わるフィールドは次のとおりです。

表2‒16 undospace_optionにより値が変わるフィールド

レコード名

フィールド名

Data File(PD_PDDF)

Free %

Free Mbytes

Used Mbytes

Data File Interval

(PI_PIDF)

Free %

Free Change

Free Mbytes

Used Change

Used Mbytes

Database(PD_PDDB)

Free %

Free Mbytes

Used Mbytes

Database Interval

(PI_PIDB)

Free %

Free Change

Free Mbytes

Used Change

Used Mbytes

Tablespace(PD_PDTS)

Free %

Free Mbytes

Used Mbytes

Max Extend Free %

Max Extend Free Mbytes

Collection Tablespace 2

(PD_PCTS)

Free Mbytes

インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list (jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを使用します。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. インスタンス名を確認する。

    PFM - Agent for Oracleを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst list (jpcinslist)コマンドを実行します。

    jpcconf inst list -key Oracle (jpcinslist agto)

    設定されているインスタンス名がSDCの場合,SDCと表示されます。

  2. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for Oracleのサービスが起動されている場合は,停止する。

    サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

    jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。

  3. PFM - Agent for Oracleを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドを実行する。

    インスタンス名がSDCのインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key Oracle -inst SDC (jpcinssetup agto -inst SDC)
  4. Oracleのインスタンス情報を更新する。

    表2-14に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます(ただし,oracle_passwdの値は表示されません)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。

  5. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。

    サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

注意

更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。