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JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Agent Option for Service Response


SMTP(PI_SMTP)

〈このページの構成〉

機能

SMTP(PI_SMTP)レコードには,SMTPサービスに関する応答時間の情報が格納されます。このレコードは複数インスタンスレコードです。

デフォルト値および変更できる値

項目

デフォルト値

変更可否

Collection Interval

360

Collection Offset

0

Log

No

LOGIF

空白

Over 10 Sec Collection Time

No

×

ODBCキーフィールド

PI_SMTP_MSR_COND_ID

ライフタイム

なし

レコードサイズ

フィールド

View名

(Manager名)

説明

要約ルール

形式

デルタ

データソース

Data Transfer Time

(DATA_TRANS_TIME)

データ転送時間(秒)。図9-8の(7)。

AVG

double

No

Probe Daemon

DNS Time

(DNS_TIME)

DNS時間(秒)。図9-8の(4)。

AVG

double

No

Probe Daemon

Preprocessing Time

(PRE_PROCESS_TIME)

前処理時間(秒)。図9-8の(6)。

AVG

double

No

Probe Daemon

Setup Time

(SETUP_TIME)

セットアップ時間(秒)。図9-8の(2)。

AVG

double

No

Probe Daemon

SMTP Time

(SMTP_TIME)

SMTP時間(秒)。図9-8の(3)。

AVG

double

No

Probe Daemon

TCP Connection Time

(TCP_CON_TIME)

TCP接続時間(秒)。図9-8の(5)。

AVG

double

No

Probe Daemon

Throughput

(THROUGHPUT)

スループット(ビット/秒)。送信したメールサイズおよびデータ転送時間によって決まる。

AVG

double

No

Probe Daemon

Total Amount of Data

(TOTAL_DATA_SIZE)

SMTPプローブと計測対象サーバがTCPコネクション上でやり取りした総データ量(バイト)。

AVG

double

No

Probe Daemon

Total Response Time

(TOTAL_RESP_TIME)

総応答時間(秒)。図9-8の(1)。

AVG

double

No

Probe Daemon

SMTPシーケンスを次の図に示します。

図9‒8 SMTPシーケンス

[図データ]

SMTPの動作環境および注意事項

SMTPプローブは,指定されたメッセージサイズの本文を生成し,宛先アドレスに対してメッセージ送信が完了するまでに掛かった時間を計測します。

SMTPの動作環境および注意事項について,次に説明します。

Subject

計測用メールヘッダーのSubjectは,"Test mail from PFM - Agent for Service Response."とします。

本文

計測用メールの本文は,文字「o」で構成される文字列になります。

添付ファイル

SMTPプローブは,ヘッダーと本文だけを送信し,計測用メールには添付ファイルを付けません。

送信した計測用メールの扱い

SMTPプローブは計測用メールを計測対象サーバに対して送信したあと,プローブ自身がメール削除をすることはありません。したがって,長期的な計測をする場合は送信された計測用メールが膨大に蓄積されるため,送信先のメールサーバのディスクが圧迫されることがあります。これを避けるため,次のどちらかの方法で送信先のメールサーバから定期的にメールを削除する必要があります。

  • 計測条件の登録によるメール削除

    メール削除指定を有効にしたPOP3またはIMAP4の計測条件を登録し,それらの計測によってメールを削除します。

  • ユーザーによるメール削除方法

    SMTPプローブが送信した計測用メールをユーザーが定期的に削除してください。

準拠するRFC

  • RFC1939:Post Office Protocol - Version 3

  • RFC2821:Simple Mail Transfer Protocol

  • RFC2822:Internet Message Format

RFCに準拠していない機能や制限事項については,前述の注意事項を参照してください。