3.2.1 プロセッサ監視の定義例

プロセッサ監視の定義例について説明します。

<この項の構成>
(1) 監視テンプレート
(2) 監視テンプレート以外の定義例

(1) 監視テンプレート

・プロセッサに関連する監視テンプレートのアラーム

プロセッサに関連する監視テンプレートのアラームは,PFM UNIX Template Alarms [CPU] 09.00アラームテーブルに格納されています。

表3-7 プロセッサの監視テンプレートのアラーム

監視テンプレートのアラーム名使用レコード使用フィールド異常条件警告条件値の見方
Kernel CPUPIKernel CPU %> 75> 50動作している時間の割合が継続してしきい値より大きい場合,OS,運用方法に問題があるおそれがある。
User CPUPIUser CPU %> 85> 65動作している時間の割合が継続してしきい値より大きい場合,特定のアプリケーションに問題があるおそれがある。
Run QueuePI5-Minute Run Queue Avg> 8> 4スレッド数の平均がしきい値より大きい場合,OS,運用方法,特定のアプリケーションに問題があるおそれがある。
CPU Per Processor(K)PI_CPUPProcessor ID>= 0>= 0CPU使用率が継続してしきい値以上の場合,OSまたは運用方法に問題があるおそれがある。
System %> 75> 50
CPU Per Processor(U)PI_CPUPProcessor ID>= 0>= 0CPU使用率が継続してしきい値以上の場合,特定のアプリケーションに問題があるおそれがある。
User %> 85> 65
注※
過度にプロセッサを使用しているプロセスを見つけ,対策を立ててください。プロセスに問題がない場合,短期間に大量のプロセスが生成および消滅するなど,カーネルのスケジューリング処理が追いつかない運用をしているおそれがあります。その場合,限界を超えるシステム環境のため,プロセッサをアップグレードするか,プロセッサを追加するなどの対策を立ててください。

プロセッサの負荷状況を詳細に監視する場合,「3.1.1(2) 監視方法」に示すアラームやレポートを作成し,既存アラームとあわせて監視してください。

既存アラームの設定内容については「7. 監視テンプレート」を参照してください。

・プロセッサに関連する監視テンプレートのレポート

表3-8 プロセッサの監視テンプレートのレポート

レポート名表示する情報
CPU Per Processor Statusプロセッサの状態についてのリアルタイム情報。
CPU Per Processor UsageプロセッサごとのCPU使用率についてのリアルタイム情報。
CPU Trend最近1か月間の特定ホストのCPU使用率についての履歴情報(日単位)。
CPU Usage Summary最近1時間のCPU使用率についての履歴情報(分単位)。
CPU Status(Multi-Agent)最近24時間の複数ホストのCPU使用率についての履歴情報(時単位)。
CPU StatusCPU使用率についてのリアルタイム情報。
CPU Trend(Multi-Agent)最近1か月間の複数ホストのCPU使用率についての履歴情報(日単位)。

既存レポートの設定内容については「7. 監視テンプレート」を参照してください。

(2) 監視テンプレート以外の定義例

・ プロセッサ使用率が高いプロセスを確認するリアルタイムレポート

表3-9 定義例

項目内容
名前と種別レポート名PD_PDI - Memory
プロダクトUNIX (6.0)
レポート種別○リアルタイム(1つのエージェント)●チェックする
○履歴(1つのエージェント)
○履歴(複数のエージェント)
フィールドレコードPD_PDI
選択されたフィールドProgram
PID
CPU %
System CPU
User CPU
フィルター条件式:●拡張フィルター
条件式の定義PID <> "0"
表示時に指定□チェックしない
表示設定□ 表示時に指定■チェックする
□ デルタで表示□チェックしない
更新間隔□ 自動更新しない□チェックしない
初期値30
最小値30
ランキング表示フィールドCPU %
表示数10
□ 降順□チェックしない
表示形式全フィールド
一覧
グラフSystem CPU
User CPU
表示キーフィールド(なし)
降順
グラフのプロパティグラフの種類積み上げ横棒
系列
軸ラベルX軸プロセス名(プロセスID)
Y軸CPU 使用時間
データラベルデータラベル1プロセス名
データラベル2プロセスID
ドリルダウンレポートのドリルダウン任意
フィールドのドリルダウン任意
(凡例)
-:指定しない
注※
状況に応じて設定してください。