ネットワークの情報を監視すれば,システムが提供している機能の応答速度の状況を確認できます。
ネットワークのデータの送受信量などを継続的に監視すれば,ネットワーク構成の決定や拡張などを計画的に行えます。
関連するレコードとフィールドを次の表に示します。
表3-5 ネットワークに関連する主なフィールド
使用レコード | 使用フィールド | 値の見方(例) |
---|---|---|
PI_NIND | Pkts Rcvd/sec | 受信した1秒当たりのパケット数。高い値の場合,多量のパケット受信に成功したこと示す。 |
PI_NINS | ||
PI_NIND | Pkts Xmitd/sec | 送信した1秒当たりのパケット数。高い値の場合,多量のパケット送信に成功したこと示す。 |
PI_NINS | ||
PI_NIND | Max Transmission Unit | 最大パケットサイズ。MTUを自動で割り当てる環境で,高い値(1,500以上)の場合,データ受け渡しに再分割する処理が発生し,小さい値(1,500以下)の場合,制御信号とブロック数が増え,ネットワークのボトルネックになるおそれがある。 |
・ネットワークインターフェースカードに帯域幅(一定時間内に転送できるデータの量)を超えるデータ受信がないか監視したい
ネットワークインターフェースカードの帯域幅は,監視テンプレートで提供しているNetwork Rcvd/secアラームを使用することで,監視できます。
ネットワークインターフェースカードの帯域幅をアラームで監視すると,ネットワークの送受信パケット数を監視できます。
パケット数が継続的にしきい値以上の場合,ネットワークインターフェースカードまたは物理ネットワークをアップグレードする判断材料となることがあります。
詳細については,「3.2.4(1) 監視テンプレート」を参照してください。