レコードの注意事項
レコードを収集する場合の注意事項を次に示します。
システムリソースを変更する場合の性能情報
AIX V6.1のDLPAR機能,HP-UX 11iのvPars機能,またはSolaris 10以降のDR機能を使用してシステムリソースを変更する場合の注意事項を次に示します。
表8-10 システムリソースの種類と変更後に正しくレポートを表示するための対処方法
対象レコード | OSおよびシステムリソースの変更機能名 | システムリソースの種類 | 変更後の対処方法 |
---|---|---|---|
CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)※1 |
| CPU |
|
Device Detail(PI_DEVD)※1 | Solaris 10以降のDR | デバイス | |
Device Summary(PI_DEVS)※1 | |||
Network Interface Detail(PI_NIND)※1 | LANボード | ||
Network Interface Summary(PI_NINS)※1 | |||
System Summary Overview(PI)※2 | AIX V6.1のDLPAR |
| |
HP-UX 11iのvPars | CPU | ||
Solaris 10以降のDR |
|
表8-11 システムリソースの変更の影響を受けるフィールド
システムリソースの種類 | 対象フィールド |
---|---|
CPU |
|
メモリー |
|
論理的に分割されたリソースの性能情報
AIX V6.1以降でMicro-Partitioning機能を使用した場合,論理的に分割されたプロセッサごとにレコードが作成されます。このため,物理的には同一のリソースであっても,ほかの論理リソースの性能情報が影響を受けることはありません。なお,PIレコードタイプのシングルインスタンスレコードは,論理リソースを含めたすべてのリソースの合計値が表示されます。
次の表に,Micro-Partitioning機能の影響を受けるレコードおよびフィールドを示します。
表8-12 Micro-Partitioning機能の影響を受けるレコードおよびフィールド
レコード名 | フィールド名 |
---|---|
CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) | すべて |
Application Process Interval(PD_APSI) | CPU %(CPU_PERCENT_USED) |
Application Process Overview(PD_APS) | |
Process Detail(PD) | |
Process Detail Interval(PD_PDI) | |
Program Summary(PD_PGM) | |
System Summary Overview(PI) | Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS) |
CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) | |
Idle %(IDLE_TIME_PERCENT) | |
Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT) | |
Total Idle Time(TOTAL_IDLE_TIME) | |
Total Kernel-Mode Time(TOTAL_KERNELMODE_TIME) | |
Total User-Mode Time(TOTAL_USERMODE_TIME) | |
User CPU %(USERMODE_PERCENT) | |
Wait %(WAIT_TIME_PERCENT) | |
Terminal Summary(PD_TERM) | CPU %(CPU_PERCENT_USED) |
User Summary(PD_USER) | |
Workgroup Summary(PI_WGRP) |
データを取得できない場合のレコード生成結果
フィールドに格納するデータを取得できない場合のレコード生成結果について説明します。
終了したプロセスに関する情報
終了したプロセスに関する情報の収集機能は使用できません。このため,次に示すフィールドのパフォーマンスデータは収集できません。
表8-13 パフォーマンスデータが収集できないフィールド
レコード名 | フィールド名 |
---|---|
Process Detail(PD) | Accounting Flags(ACCOUNTING_FLAGS) |
End Time(END_TIME) | |
Exit Status(EXIT_STATUS) | |
Mem Charge(MEMORY_CHARGE) | |
Process Detail Interval(PD_PDI) | Accounting Flags(ACCOUNTING_FLAGS) |
End Time(END_TIME) | |
Exit Status(EXIT_STATUS) |
予約レコードについての注意事項
PFM - Agent for Platform 07-50以前のバージョンからPFM - Agent for Platform 08-00以降にバージョンアップした場合,履歴の収集設定時に,PFM -Web Consoleのレポートウィザードの[新規レポート >フィールド]画面の[レコード]で,PFM - Agent for Platform 08-00以降では予約レコードになっているレコードが表示され,変更操作も可能になります。この場合,PFM - Agent for Platform 08-00以降で予約レコードになっているレコードを収集対象に設定しても,レコードの収集は行われません。なお,初回の収集時だけ,共通メッセージログに次のメッセージが出力されます。
KAVF10600-W 不正な収集イベントが発生しました (record=レコードID, rc=保守情報)
プロセス名をアラームの条件に設定する場合の注意事項
PD_APPレコードやPI_WGRPレコードなどでプロセス名をアラームの条件に設定する場合,アラームの条件の判定対象になる文字列長は,PDレコードで収集できる範囲だけです。例えば,プロセス名が次の例のようにPDレコードで収集できる範囲を超えている場合,アラームの条件に「*xyz」と指定しても,PFM - Agent for Platformは「xyz」の部分を保持していないため,期待する条件判定が行えません。「abc*」のようにPDレコードで収集できる範囲でアラームの条件を設定してください。
abc...xyz(xyzの部分がPDレコードで収集できる範囲を超えている)