特定のゲストOSまたは論理パーティション上でリソースを大量に消費しているにも関わらず,物理リソースに余裕がある場合,仮想化システムの設定を変更することをお勧めします。
そのような状態かどうかを判定する材料として,PFM - Agent for Platformを利用できます。
次に示すグラフは,プロセッサリソースの割り振り設定が適切でないケースです。
図2-2 プロセッサリソースの割り振り設定が不十分なケース(プロセッサ使用率監視時)
論理パーティションAのプロセッサ使用率が100%となっているため,割り振り比率を切り替えています。しかし,論理パーティションAのプロセッサ使用率は下がらないで,論理パーティションBのプロセッサ使用率は余裕がある状態となっています。このような場合は,割り振り比率の設定を変更してください。
次に示すグラフは,プロセッサリソースの割り振り設定が適切なケースです。
図2-3 プロセッサリソースの割り振り設定が適切なケース(キュー内プロセス数監視時)
論理パーティションAのキュー内のプロセス数が多い状態で,プロセッサリソースの比率を切り替えています。その結果,論理パーティションAのキュー内のプロセス数が減少しています。