3.2.1 プロセッサ監視の定義例

監視テンプレート,および監視テンプレート以外の定義例について説明します。

<この項の構成>
(1) 監視テンプレート
(2) 監視テンプレート以外の定義例

(1) 監視テンプレート

・プロセッサに関連する監視テンプレートのアラーム

プロセッサに関連する監視テンプレートのアラームは,PFM Windows Template Alarms [CPU] 09.00アラームテーブルに格納されています。

表3-15 プロセッサの監視テンプレートのアラーム

監視テンプレートのアラーム使用レコード使用フィールド異常条件警告条件値の見方
CPU UsagePICPU %>= 90> 80プロセッサの使用率(%)が継続して高い場合,プロセッサがシステムのボトルネックになっているおそれがある。過度にプロセッサを使用しているプロセスを見つけ,対策を立てる必要がある。プロセスに問題がない場合,限界を超えるシステム環境のため,プロセッサをアップグレードするか,プロセッサを追加するなどの対策が必要である。
Processor QueuePIProcessor Queue Length>= 10>= 2要求数が継続してしきい値以上の場合,プロセッサが混雑していることを示す。
SVR Processor QueuePI_SVRQQueue Length>= 3>= 2キューの長さが継続してしきい値以上の場合,プロセッサに大きな負荷が掛かっていることを示す。

・プロセッサに関連する監視テンプレートのレポート

表3-16 プロセッサの監視テンプレートのレポート

レポート名表示する情報
CPU Status (Multi-Agent)最近24時間の複数のエージェントについてのCPU使用率の要約(時単位)。
CPU Trend最近1か月間のユーザーモードと特権モードで実行されたCPU使用率(日単位)。
CPU Trend (Multi-Agent)最近1か月間の複数システムのCPU使用率(日単位)。
CPU Usage Summary最近1時間のCPU使用率の要約(分単位)。

既存レポートの設定内容については,「6. 監視テンプレート」を参照してください。

(2) 監視テンプレート以外の定義例

・プロセッサ使用率が高いプロセスを確認するリアルタイムレポート

表3-17 定義例

項目内容
名前と種別レポート名PD_PDI - Memory
プロダクトWindows (6.0)
レポート種別○リアルタイム(1つのエージェント)●チェックする
○履歴(1つのエージェント)
○履歴(複数のエージェント)
フィールドレコードPD_PDI
選択されたフィールドProgram
PID
CPU %
Privileged CPU %
User CPU %
フィルター条件式:●拡張フィルター
条件式の定義Program <> "_Total"
AND PID <> "0"
表示時に指定□チェックしない
表示設定□ 表示時に指定■チェックする
□ デルタで表示□チェックしない
更新間隔□ 自動更新しない□チェックしない
初期値30
最小値30
ランキング表示フィールドCPU %
表示数10
□ 降順□チェックしない
表示形式全フィールド
一覧
グラフPrivileged CPU %
User CPU %
表示キーフィールド(なし)
降順
グラフのプロパティグラフの種類積み上げ横棒
系列
軸ラベルX軸プロセス名(プロセスID)
Y軸CPU %
データラベルデータラベル1プロセス名
データラベル2プロセスID
ドリルダウンレポートのドリルダウン任意
フィールドのドリルダウン任意
(凡例)
-:指定しない
注※
状況に応じて設定します。