ネットワークの情報を監視すれば,システムが提供している機能の応答速度を確認できます。
ネットワークのデータの送受信量などを継続的に監視すれば,ネットワークの構成決定や拡張などを計画的に行えます。
関連するレコードとフィールドを次の表に示します。
表3-6 ネットワークに関連する主なフィールド
使用レコード | 使用フィールド | 値の見方(例) |
---|---|---|
PI_NETI | Bytes Total/sec | 送受信された1秒当たりのデータ量。常にNICを使用し送受信している環境で,しきい値(低い値[高い程良い])以下の値が数多く発生した場合,NICがボトルネックになっているおそれがある。※ |
Bytes Sent/sec | 送信された1秒当たりのデータ量。常にNICを使用し送信している環境で,しきい値(低い値[高い程良い])以下の値が数多く発生した場合,NICがボトルネックになっているおそれがある。※ | |
PI | Bytes Rcvd/sec | 受信された1秒当たりのデータ量。サーバがネットワークから受信したバイト数をネットワークカードの総帯域幅性能と比較し,帯域幅(ネットワークで一定時間内に転送できるデータの量)50%以上の場合,ネットワーク接続がボトルネックになっているおそれがある。 |
・ネットワークインターフェースカードの帯域幅(一定時間内に転送できるデータの量)を超えるデータ受信がないか監視したい
ネットワークインターフェースカードの帯域幅は,監視テンプレートで提供しているNetwork Receivedアラームを使用することで,監視できます。
ネットワークインターフェースカードの帯域幅をアラームで監視すると,ネットワークの送受信データ量を監視できます。
データ量が継続的にしきい値以上の場合,ネットワークインターフェースカードまたは物理ネットワークをアップグレードする目安となります。
詳細については,「3.2.4(1) 監視テンプレート」を参照してください。