2.1.1 インストールとセットアップの前に
PFM - RM for Virtual Machineをインストールおよびセットアップする前に確認しておくことを説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 前提OS
PFM - RM for Virtual Machineが動作するOSを次に示します。
-
Windows Server 2003※
-
Windows Server 2008
-
Windows Server 2012
- 注※
-
Windows Server 2003 R2を除き,SPを適用していないものは未サポートです。
(2) ネットワークの環境設定
Performance Managementが動作するためのネットワーク環境について説明します。
(a) IPアドレスの設定
PFM - RM for Virtual Machineのホストは,ホスト名でIPアドレスが解決できる環境を設定してください。IPアドレスが解決できない環境では,PFM - RM for Virtual Machineは起動できません。
監視ホスト名(Performance Managementシステムのホスト名として使用する名前)には,実ホスト名またはエイリアス名を使用できます。
-
監視ホスト名に実ホスト名を使用している場合
hostnameコマンドの実行結果で確認できるホスト名で,IPアドレスが解決できるように環境を設定してください。
-
監視ホスト名にエイリアス名を使用している場合
設定しているエイリアス名でIPアドレスを解決できるように環境設定をしてください。
監視ホスト名の設定については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
ホスト名とIPアドレスは,次のどれかの方法で設定してください。
-
Performance Managementのホスト情報設定ファイル(jpchostsファイル)
-
hostsファイル
-
DNS
なお,監視対象ホストとのIPアドレス解決には,jpchostsファイルに設定したIPアドレスは使用されません。
- 注意事項
-
-
Performance Managementは,DNS環境でも運用できますが,FQDN(Fully Qualified Domain Name)形式のホスト名には対応していません。このため,監視ホスト名は,ドメイン名を除いて指定してください。
-
Performance Managementは,DHCPによる動的なIPアドレスが割り振られているホスト上で運用できません。Performance Managementを導入するすべてのホストに,固定のIPアドレスを設定してください。
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複数のLAN環境で使用する場合は,jpchostsファイルでIPアドレスを設定してください。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
-
監視対象の仮想環境がVMware,Hyper-V,またはKVMの場合,仮想環境に対して,ホスト名でIPアドレスを解決できるようにしてください。
-
監視対象の仮想環境がVirtageの場合はホスト名で管理されないため,ホスト名でIPアドレスを解決できるようにする必要はありません。セットアップ時のインスタンス生成でVirtage環境を構築したときに設定したIPアドレスを設定してください。ただし,ホスト名で管理したい場合は,Virtage環境を構築するときに定義したHVM IDをホスト名として使用できます。この場合は,HVM IDを用いて,IPアドレスを解決できるようにしてください。また,HVM IDはシステムでユニークである必要があります。HVM IDおよびIPアドレスは,次のどちらかの方法で設定してください。
・hostsファイル
・DNS
-
ネットワーク構成やPerformance Managementシステムでのホスト名を変更するには,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementのシステム構成の変更について説明している章を参照してください。
(b) IPv6を使用する場合の設定
Performance Managementでは,ネットワーク構成がIPv4環境だけでなくIPv6環境にも対応しています。そのため,IPv4環境とIPv6環境が混在するネットワーク構成でも,Performance Managementを運用できます。
PFM - RM for Virtual Machineでは,PFM - ManagerとIPv6で通信できます。
ただし,PFM - RM for Virtual Machineが導入されているホストのOSがWindows Server 2008 R2またはWindows Server 2012,かつPFM - Managerが導入されているホストのOSがWindows Server 2008 R2,Windows Server 2012またはLinuxの場合に限ります。
IPv4環境とIPv6環境での通信の適用範囲については,「付録K IPv4環境とIPv6環境での通信について」を参照してください。
IPv6で通信する場合,PFM - ManagerホストとPFM - RMホストのそれぞれでIPv6の利用設定を有効にする必要があります。この設定はjpcconf ipv6 enableコマンドで実行しますが,コマンドの実行要否は次のとおりです。
- jpcconf ipv6 enableコマンドの実行が必要なケース
-
-
それぞれのホストで,IPv4環境からIPv6環境に変更する場合
-
IPv4環境とIPv6環境が共存していて,PFM - ManagerをIPv4環境からIPv6環境に変更する場合
-
- jpcconf ipv6 enableコマンドの実行が不要なケース
-
-
それぞれのホストが,すでにIPv6環境である場合
-
IPv4環境とIPv6環境が共存していて,PFM - ManagerがIPv6環境である場合
-
jpcconf ipv6 enableコマンドの実行例を次に示します。
jpcconf ipv6 enable
jpcconf ipv6 enableコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。また,jpcconf ipv6 enableコマンドを実行する条件やタイミングについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のIPv6環境が含まれる場合のネットワーク構成例について説明している章を参照してください。
なお,PFM - RM for Virtual Machineと監視対象ホストをIPv6で通信する場合,名前解決できる監視対象ホスト名を指定してください。
PFM - RM for Virtual Machineと監視対象との通信は,解決できるIPアドレスで通信します。また,PFM - RM for Virtual Machineと監視対象との通信では,IPv4とIPv6が共存した環境の場合,解決できるIPアドレスで通信に失敗したとき,別のIPアドレスで通信することはありません。
例えば,IPv4で接続に失敗した場合,IPv6でリトライすることはありません。また,IPv6で接続に失敗した場合に,IPv4でリトライすることもありません。事前に接続できることを確認してください。
(c) ポート番号の設定
Performance Managementプログラムのサービスは,デフォルトで次の表に示すポート番号が割り当てられています。これ以外のサービスまたはプログラムに対しては,サービスを起動するたびに,そのときシステムで使用されていないポート番号が自動的に割り当てられます。また,ファイアウォール環境で,Performance Managementを使用するときは,ポート番号を固定してください。ポート番号の固定の手順は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
サービス説明 |
サービス名 |
パラメーター |
ポート番号 |
備考 |
---|---|---|---|---|
サービス構成情報管理機能 |
Name Server |
jp1pcnsvr |
22285 |
PFM - ManagerのName Serverサービスで使用されるポート番号。Performance Managementのすべてのホストで設定される。 |
NNM連携機能 |
NNM Object Manager |
jp1pcovsvr |
22292 |
PFM - ManagerおよびPFM - BaseのNNM連携機能で,マップマネージャーとオブジェクトマネージャーの間の通信で使用されるポート番号。PFM - ManagerおよびPFM - Baseがインストールされているホストで設定される。 |
サービス状態管理機能 |
Status Server |
jp1pcstatsvr |
22350 |
PFM - ManagerおよびPFM - BaseのStatus Serverサービスで使用されるポート番号。 PFM - ManagerおよびPFM - Baseがインストールされているホストで設定される。 |
監視コンソール通信機能 |
View Server |
jp1pcvsvr |
22286 |
PFM - ManagerのView Serverサービスで使用されるポート番号。PFM - Managerホストで設定される。 |
Webサービス機能 |
Web Service |
− |
20358 |
PFM - Web ConsoleのWeb Serviceサービスで使用されるポート番号。 |
Webコンテナ機能 |
Web Console |
− |
20359 20360 |
PFM - Web ConsoleのWeb Consoleサービスで使用されるポート番号。 |
JP1/ITSLM連携機能 |
JP1/ITSLM |
− |
20905 |
JP1/ITSLMで設定されるポート番号。 |
これらのPFM - RM for Virtual Machineが使用するポート番号で通信できるように,ネットワークを設定してください。
(d) SSL利用の設定
PFM - RM for Virtual Machineは,ネットワークを通して仮想環境のパフォーマンスデータを取得します。監視対象の仮想環境がVMwareの場合は,PFM - RM for Virtual Machineと仮想環境間の通信をSSLによって暗号化できます。
SSLを利用した通信を有効にするかどうかは,仮想環境側で設定します。設定方法については,仮想環境ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
また,PFM - RM for Virtual Machineのセットアップ時に,SSLを利用するかどうかを仮想環境の設定に合わせて設定する必要があります。SSL利用の設定は,インスタンス環境の設定および監視対象の設定時に設定します。詳細については,「2.1.4(4) インスタンス環境の設定」,および「2.1.4(5) 監視対象の設定」を参照してください。
(3) インストールに必要なOSユーザー権限について
PFM - RM for Virtual Machineをインストールするときは,必ず,Administrators権限を持つアカウントで実行してください。
(4) 前提プログラム
ここでは,PFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合のプログラム構成について説明します。プログラムの構成図を次に示します。
なお,PFM - RM for Virtual MachineをインストールしたホストをPFM - RMホストと呼びます。
プログラム構成には,大きく分けて次の2つの場合があります。システム環境に応じて,プログラム構成を検討してください。
- PFM - ManagerホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合
-
PFM - Managerと同一ホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合のプログラム構成です。この場合のプログラム構成を次の図に示します。
図2‒1 プログラムの構成(PFM - Managerと同一ホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合) - PFM - Managerホストとは異なるホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合
-
PFM - Managerとは異なるホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合のプログラム構成です。このプログラム構成の場合,PFM - RM for Virtual Machineと同じホストにPFM - Baseをインストールする必要があります。この場合のプログラム構成を次の図に示します。
図2‒2 プログラムの構成(PFM - Baseと同一ホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合)
監視対象の仮想環境がVMwareまたはKVMの場合,PFM - RM for Virtual MachineはInternet Explorerに含まれるMicrosoft XML Parser Version 3.0コンポーネントを使用します。そのため,Internet Explorerがインストールされていない場合は,Internet Explorerのインストールが必要です。
(a) Performance Managementプログラム
PFM - RM for Virtual Machineを導入する場合,Performance Managementの前提プログラムとして,PFM - RM for Virtual Machineと同ホストにPFM - ManagerまたはPFM - Baseが必要です。
PFM - Managerと同ホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合,PFM - Baseは不要となります。また,PFM - Baseと同ホストに複数のPFM - RMをインストールする場合,必要なPFM - Baseは1つだけです。
このほか,PFM - RM for Virtual Machineを使って監視対象ホストの稼働監視を実施するために,PFM - Web Consoleが必要です。
(b) 監視対象としてサポートする仮想環境
監視対象としてサポートする仮想環境を次に示します。
- VMwareの場合
-
-
VMware ESX V3.0
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VMware ESX V3.5
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VMware ESXi V3.5 Embedded
-
VMware ESXi V3.5 Installable
-
VMware ESX V4.0
-
VMware ESXi V4.0 Embedded
-
VMware ESXi V4.0 Installable
-
VMware ESXi V4.1 Embedded
-
VMware ESXi V4.1 Installable
-
VMware vSphere ESXi V5.0
-
VMware vSphere ESXi V5.1
-
VMware vSphere ESXi V5.5
-
- Hyper-Vの場合
-
-
2008 Hyper-V
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2008 R2 Hyper-V
-
2012 Hyper-V
-
2012 R2 Hyper-V
-
- Virtageの場合
-
-
BladeSymphony BS2000 標準サーバブレードの場合は,57-30以降。
-
BladeSymphony BS2000 高性能サーバブレードの場合は,58-12以降。
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BladeSymphony BS320 PCI拡張サーバブレードの場合は,17-41以降。
-
BladeSymphony BS500 標準サーバブレードの場合は,01-40以降。
-
BladeSymphony BS500 高性能サーバブレードの場合は,01-40以降。
-
BladeSymphony BS2500 標準サーバブレードの場合は,02-05以降。
-
BladeSymphony BS2500 高性能サーバブレードの場合は,02-02以降。
- 注意事項
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VirtageはIPv4ネットワーク上だけサポートします。
-
- KVMの場合
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-
KVM (Red Hat Enterprise Linux 6 (64-bit x86_64))
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(c) 監視対象としてサポートするVirtage稼働ハードウェア
PFM - RM for Virtual Machineで監視できるVirtage稼働ハードウェアを次に示します。
-
BladeSymphony BS2000 標準サーバブレード
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BladeSymphony BS2000 高性能サーバブレード
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BladeSymphony BS320 PCI拡張サーバブレード
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BladeSymphony BS500 標準サーバブレード
-
BladeSymphony BS500 高性能サーバブレード
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BladeSymphony BS2500 標準サーバブレード
-
BladeSymphony BS2500 高性能サーバブレード
(d) Virtage情報収集コマンド
PFM - RM for Virtual MachineがVirtageの情報を取得するために必要な,Virtageに同梱されているVirtage管理ツールの情報収集コマンドを次に示します。
- HvmShコマンドバージョン
-
-
BladeSymphony BS2000 標準サーバブレードの場合は,V4.0以降。
ただし,I/Oスロット拡張装置を使用している場合は,V4.1以降。
-
BladeSymphony BS2000 高性能サーバブレードの場合は,V4.1以降。
-
BladeSymphony BS320 PCI拡張サーバブレードの場合は,V4.1以降。
-
BladeSymphony BS500 標準サーバブレードの場合は,V7.0以降。
-
BladeSymphony BS500 高性能サーバブレードの場合は,V7.0以降。
-
BladeSymphony BS2500 標準サーバブレードの場合は,V8.3以降。
-
BladeSymphony BS2500 高性能サーバブレードの場合は,V8.3以降。
-
Virtageに同梱されているHvmShコマンドのバージョンを使用してください。
-
HvmShコマンドを複数持っている場合は,最新のバージョンを使用してください。
-
(5) VMwareを監視する場合に仮想環境側で起動が必要なツールについて
VMware上で稼働する仮想マシンの情報を監視する前に,監視対象の仮想マシン上でvmware-toolsを起動させてください。
vmware-toolsを起動させていない場合,仮想マシンのホスト名称(VM Host Nameフィールド)が取得できません。
-
監視対象の仮想マシンのOSがWindowsの場合
vmware-toolsをインストールするときに,プログラムの機能を選択するためのダイアログボックスが表示されます。このとき,デフォルトで選択されている項目はすべて選択したままの状態でインストールしてください。デフォルトで選択されている項目を次に示します。
-
SCSIドライバ
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SVGAドライバ
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マウスドライバ
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VMXNET NICドライバ
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メモリコントロールドライバ
-
FileSystem Sync Driver
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VMWCI-Driver
-
-
監視対象の仮想マシンのOSがLinuxの場合
vmware-toolsをインストールするときに,プログラムの機能を選択するためのダイアログボックスは表示されません。通常の手順でインストールしてください。
-
監視対象の仮想マシンのOSがWindowsおよびLinux以外の場合
vmware-toolsのインストール手順については,VMware社に確認してください。
(6) クラスタシステムでのインストールとセットアップについて
クラスタシステムでのインストールとセットアップは,前提となるネットワーク環境やプログラム構成が,通常の構成のセットアップとは異なります。また,実行系ノードと待機系ノードでの作業が必要になります。詳細については,「3. クラスタシステムでの運用」を参照してください。
(7) 注意事項
ここでは,Performance Managementをインストールおよびセットアップするときの注意事項を説明します。
(a) レジストリに関する注意事項
PFM - RM for Virtual Machineは,OSが提供する標準的な方法で設定された環境での動作しかサポートしていません。Microsoftのサポート技術情報で公開されている情報であっても,レジストリエディターでレジストリ情報を直接編集するなど,OSの環境をカスタマイズしている場合,パフォーマンスデータが正しく収集できなくなることがあります。
(b) 環境変数に関する注意事項
Performance ManagementではJPC_HOSTNAMEを環境変数として使用しているため,ユーザー独自に環境変数として設定しないでください。設定した場合は,Performance Managementが正しく動作しません。
(c) 同一ホストにPerformance Managementプログラムを複数インストール,セットアップするときの注意事項
Performance Managementは,同一ホストにPFM - Manager,PFM - Web Console,およびPFM - RM for Virtual Machineをインストールすることもできます。その場合の注意事項を次に示します。
-
システムの性能や信頼性を向上させるため,PFM - Manager,PFM - Web Console,およびPFM - RM for Virtual Machineはそれぞれ別のホストで運用することをお勧めします。
-
PFM - ManagerとPFM - RM for Virtual Machineを同一ホストにインストールする場合,PFM - Baseは不要です。この場合,PFM - RM for Virtual Machineの前提プログラムはPFM - Managerになるため,PFM - Managerをインストールしてから PFM - RM for Virtual Machineをインストールしてください。
-
PFM - BaseとPFM - Managerは同一ホストにインストールできません。PFM - BaseとPFM - RM for Virtual MachineがインストールされているホストにPFM - Managerをインストールする場合は,PFM - Web Console以外のすべてのPerformance ManagementプログラムをアンインストールしたあとにPFM - Manager,PFM - RM for Virtual Machineの順でインストールしてください。また,PFM - Manager とPFM - RM for Virtual MachineがインストールされているホストにPFM - Baseをインストールする場合も同様に,PFM - Web Console以外のすべてのPerformance ManagementプログラムをアンインストールしたあとにPFM - Base,PFM - RM for Virtual Machineの順でインストールしてください。
-
PFM - ManagerがインストールされているホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールすると,接続先PFM - ManagerはローカルホストのPFM - Managerになります。この場合,接続先PFM - ManagerをリモートホストのPFM - Managerに変更できません。リモートホストのPFM - Managerに接続したい場合は,インストールするホストにPFM - Managerがインストールされていないことを確認してください。
-
PFM - RM for Virtual MachineがインストールされているホストにPFM - Managerをインストールすると,PFM - RM for Virtual Machineの接続先PFM - Managerは自ホスト名に設定し直されます。共通メッセージログに設定結果が出力されています。結果を確認してください。
-
PFM - Web Consoleがインストールされているホストに,PFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合は,ブラウザのウィンドウをすべて閉じてからインストールを実施してください。
-
Performance Managementプログラムを新規にインストールした場合は,ステータス管理機能がデフォルトで有効になります。ただし,07-50から08-00以降にバージョンアップインストールした場合は,ステータス管理機能の設定状態はバージョンアップ前のままとなります。ステータス管理機能の設定を変更する場合は,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
(d) バージョンアップの注意事項
古いバージョンのPFM - RM for Virtual Machineからバージョンアップする場合の注意事項を次に示します。
なお,バージョンアップについての詳細は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録を参照してください。
-
Performance Managementのプログラムをインストールするときは,ローカルホストのPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止しておいてください。なお,停止するサービスは物理ホスト上および論理ホスト上のすべてのサービスです。サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
-
すでにPerformance ManagementプログラムがインストールされているホストにPFM - RM for Virtual Machineをインストールする場合,PFM - RM for Virtual Machineのインストールパスは,すでにインストールされているPFM - Web Console以外のPerformance Managementプログラムのインストールパスと同じになります。インストールパスを変更したい場合は,インストール済みのPFM - Web Console以外のPerformance Managementプログラムをすべて削除し,インストールし直す必要があります。
-
PFM - BaseとPFM - Managerは同一ホストにインストールできません。PFM - BaseとPFM - RM for Virtual MachineがインストールされているホストにPFM - Managerをインストールする場合は,PFM - Web Console以外のすべてのPerformance ManagementプログラムをアンインストールしたあとにPFM - Manager,PFM - RM for Virtual Machineの順でインストールしてください。また,PFM - ManagerとPFM - RM for Virtual MachineがインストールされているホストにPFM - Baseをインストールする場合も同様に,PFM - Web Console以外のすべてのPerformance ManagementプログラムをアンインストールしたあとにPFM - Base,PFM - RM for Virtual Machineの順でインストールしてください。
-
バージョンアップでStoreデータベースのデータモデルバージョンが変更される場合,既存のStoreデータベースを自動的にバージョンアップするため,一時的にStoreデータベースの格納先のディスクにStoreデータベースのサイズの2倍の容量を必要とします。バージョンアップする前に,Storeデータベースの格納先のディスク空き容量が十分かどうか確認してください。必要な空き容量は,現在のStoreデータベースの合計サイズを基準に考慮してください。例えば,現在のStoreデータベースの合計サイズが100ギガバイトの場合,バージョンアップインストールに必要なディスクの空き容量は200ギガバイト以上です。Storeデータベースの格納先ディスクを変更している場合は,変更後のディスク容量に対して考慮してください。
(e) 他システムと連携するときの注意事項
-
NNMと連携している環境にインストールする場合,NNM連携機能およびovwを停止してからインストールしてください。
(f) その他の注意事項
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Performance Managementのプログラムが1つもインストールされていない環境に新規インストールする場合は,インストール先フォルダにファイルやフォルダがないことを確認してください。
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Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラム(例えばWindowsのイベントビューアなど)を起動したままインストールした場合,システムの再起動を促すメッセージが表示されることがあります。この場合は,メッセージに従ってシステムを再起動し,インストールを完了させてください。
-
Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラム(例えばWindowsのイベントビューアなど)を起動したままの状態,ディスク容量が不足している状態,またはフォルダ権限がない状態でインストールした場合,ファイルの展開に失敗することがあります。Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラムが起動している場合はすべて停止してからインストールし直してください。ディスク容量不足やフォルダ権限不足が問題である場合は,問題を解決したあとでインストールし直してください。
-
新規インストールの場合,インストールを完了させるためにはシステムの再起動が必要です。また,上書きインストールおよびバージョンアップインストール時に,システムの再起動を促すメッセージが表示されることがあります。この場合も,メッセージに従いシステムを再起動させて,インストールを完了させてください。
-
Performance Managementのプログラムをインストールする場合,次に示すセキュリティ関連プログラムがインストールされていないかどうか確認してください。インストールされている場合,次の説明に従って対処してください。
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セキュリティ監視プログラム
セキュリティ監視プログラムを停止するかまたは設定を変更して,Performance Managementのプログラムのインストールを妨げないようにしてください。
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ウィルス検出プログラム
ウィルス検出プログラムを停止してからPerformance Managementのプログラムをインストールしてください。
Performance Managementのプログラムのインストール中にウィルス検出プログラムが稼働している場合,インストールの速度が低下したり,インストールが実行できなかったり,または正しくインストールできなかったりすることがあります。
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プロセス監視プログラム
プロセス監視プログラムを停止するかまたは設定を変更して,Performance Managementのサービスまたはプロセス,および共通コンポーネントのサービスまたはプロセスを監視しないようにしてください。
Performance Managementのプログラムのインストール中に,プロセス監視プログラムによって,これらのサービスまたはプロセスが起動されたり停止されたりすると,インストールに失敗することがあります。
-
-
PFM - RM for Virtual Machineは,仮想環境内の1つの仮想マシンにインストールし,その他の仮想マシンを監視するように運用できます。ただし,この運用方式では,仮想環境が停止したときにPFM - RM for Virtual Machineも停止します。このため,PFM - RM for Virtual Machineは監視対象の仮想環境とは異なる環境で運用することを推奨します。
(8) 障害発生時の資料採取の準備
トラブルが発生した場合にメモリーダンプ,クラッシュダンプ,ユーザーモードプロセスダンプなどが必要となることがあります。トラブル発生時にこれらのダンプを採取する場合は,あらかじめメモリーダンプ,クラッシュダンプ,およびユーザーモードプロセスダンプが出力されるように,次の設定をしてください。
(a) Windows Server 2003の場合の設定方法
- メモリーダンプの出力設定
-
-
[コントロールパネル]から[システム]をダブルクリックする。
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[詳細設定]ページの[起動と回復]の[設定]ボタンをクリックする。
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[デバッグ情報の書き込み]で,[完全メモリダンプ]を選択し,出力先のファイルを指定する。
- 注意事項
-
メモリーダンプのサイズは,実メモリーのサイズによって異なります。搭載している物理メモリーが大きいと,メモリーダンプのサイズも大きくなります。メモリーダンプを採取できるだけのディスク領域を確保してください。詳細は,OS付属のドキュメントを参照してください。
-
- クラッシュダンプの出力設定
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-
スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]を選択する。
-
テキストボックスに「drwtsn32」と入力し,[OK]ボタンをクリックする。
ワトソン博士のダイアログボックスが開きます。
-
[クラッシュ ダンプ ファイルの作成]チェックボックスをチェックし,[クラッシュダンプ]テキストボックスに出力先のファイルを指定する。
-
[OK]ボタンをクリックする。
- 注意事項
-
クラッシュダンプに出力される情報はJP1だけでなく,ほかのアプリケーションプログラムのトラブル情報も出力されます。また,クラッシュダンプが出力されると,その分ディスク容量が圧迫されます。クラッシュダンプが出力されるように設定する場合は,十分なディスク領域を確保しておいてください。
-