HAクラスタシステムでPFM - RM for Microsoft SQL Serverを運用するためには,次の2つの方法があります。
それぞれの場合のシステム構成について説明します。
Microsoft SQL ServerデータベースをHAクラスタシステムで運用すると,障害発生時にフェールオーバーすることができ,可用性が向上します。
Microsoft SQL ServerをHAクラスタシステムで運用する場合,一般的には,実行系ノードと待機系ノードの両方で同じMicrosoft SQL Serverのインスタンスが実行できる環境を構築し,Microsoft SQL Serverのデータ(データファイル,構成ファイル,ログファイルなど)一式を共有ディスクに格納した構成にします。
PFM - RM for Microsoft SQL ServerからHAクラスタシステムのMicrosoft SQL Serverを監視する場合,PFM - RM for Microsoft SQL Serverが存在するホストから,論理ホスト名と論理IPアドレスで,監視対象の論理ホストに接続できるようにネットワークを構成します。
PFM - RM for Microsoft SQL Serverは,次の図のようにクラスタ構成された論理ホストのMicrosoft SQL Serverに対しては,非クラスタ構成のMicrosoft SQL Serverと同様の設定で運用できます。
図3-1 HAクラスタシステムのMicrosoft SQL Serverを監視するPFM - RM for Microsoft SQL Serverの構成例
クラスタシステムでのMicrosoft SQL Serverの構成や運用方法は,システムによって異なる場合があります
PFM - RM for Microsoft SQL Serverは,HAクラスタシステムで運用できます。PFM - RM for Microsoft SQL ServerをHAクラスタシステムで運用すると,障害発生時にフェールオーバーすることができ,可用性が向上します。
HAクラスタシステムでのPFM - RM for Microsoft SQL Serverの構成例を次の図に示します。
図3-2 HAクラスタシステムでのPFM - RM for Microsoft SQL Serverの構成例
図3-2の場合,PFM - RM for Microsoft SQL Serverは論理ホスト環境で動作します。PFM - RM for Microsoft SQL Serverに障害が発生した場合,フェールオーバーして監視を継続できます。
また,共有ディスクに定義情報やパフォーマンス情報を格納し,フェールオーバー時に引き継ぎます。1つの論理ホストに複数のPerformance Managementのプログラムがある場合は,それぞれが同じ共有ディレクトリを使います。
監視対象のMicrosoft SQL Serverが複数ある場合,PFM - RM for Microsoft SQL Serverを別々の論理ホスト環境に配置することで,それぞれのPFM - RM for Microsoft SQL Server独立して動作させ,別々にフェールオーバーさせることができます。