1.3.2 データキャッシュ不足

データキャッシュの不足によって,Microsoft SQL Serverのパフォーマンス低下を招きます。データキャッシュ不足を監視するために,PFM - RM for Microsoft SQL Serverが提供している監視テンプレートのCache Usageアラームを使用して,ディスクからの読み込みの代わりに,データキャッシュ内要求が見つかった回数の割合を監視できます。

監視テンプレートのCache Usageアラームを次の表に示します。

アラーム使用レコード使用フィールド異常条件警告条件値の見方
Cache UsagePI_SERVCache Hit %Cache Hit % < 85Cache Hit % < 95データキャッシュが不足しているおそれがあります。
しきい値に対する考え方
Cache Hit %の比率が低い場合(85%を下回る値),データキャッシュが不足しています。
データキャッシュが不足すると検索または更新処理のパフォーマンス低下を招きます。
対処方法
max server memoryオプションの値を増やすか,またはシステムに物理メモリを追加することで,データキャッシュのメモリサイズを増加させてください。

Cache Usageアラームの詳細については,「4. 監視テンプレート」の「Cache Usage」を参照してください。