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JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Oracle


7.2.1 セットアップやサービスの起動について

セットアップやサービスの起動に関するトラブルの対処方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) Performance Managementのプログラムのサービスが起動しない

考えられる要因およびその対処方法を次に示します。

(2) サービスの起動要求をしてからサービスが起動するまで時間が掛かる

jpcspm startコマンドを実行してから,または[サービス]アイコンでサービスを開始してから,実際にサービスが起動するまで時間が掛かることがあります。次の要因で時間が掛かっている場合,2回目の起動時からはサービスの起動までに掛かる時間が短縮されます。

(3) Performance Managementのプログラムのサービスを停止した直後に,別のプログラムがサービスを開始したとき,通信が正しく実行されない

Performance Managementのプログラムのサービスを停止した直後に,このサービスが使用していたポート番号で,ほかのプログラムがサービスを開始した場合,通信が正しく実行されないことがあります。この現象を回避するために,次のどちらかの設定をしてください。

(4) 「ディスク容量が不足しています」というメッセージが出力されたあとMaster StoreサービスまたはRemote Monitor Storeサービスが停止する

Storeデータベースが使用しているディスクに十分な空き容量がない場合,Storeデータベースへのデータの格納が中断されます。この場合,「ディスク容量が不足しています」というメッセージが出力されたあと,Master StoreサービスまたはRemote Monitor Storeサービスが停止します。

このメッセージが表示された場合,次のどちらかの方法で対処してください。

これらの対処を実施したあともMaster StoreサービスまたはRemote Monitor Storeサービスが起動されない場合,Storeデータベースに回復できない論理矛盾が発生しています。この場合,バックアップデータからStoreデータベースをリストアしたあと,Master StoreサービスまたはRemote Monitor Storeサービスを起動してください。利用できるバックアップデータが存在しない場合は,Storeデータベースを初期化したあと,Master StoreサービスまたはRemote Monitor Storeサービスを起動してください。Storeデータベースを初期化するには,Storeデータベースの格納先ディレクトリにある次のファイルをすべて削除してください。

Storeデータベースの格納先ディレクトリについては,「2.6.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」を参照してください。

(5) Oracle Databaseが停止しない

PFM - RM for Oracleを停止する前に,監視対象のOracle Databaseを停止しようとしても,NORMALシャットダウンでは終了しないことがあります。IMMEDIATEシャットダウンでOracle Databaseを停止してください。

(6) PFM - RMのRemote Monitor Collectorサービスが起動しない

PFM - RMホストがWindowsの場合,PFM - RMの起動時にRemote Monitor Collectorサービスの起動に失敗して,Windowsの再起動時,Windowsイベントログに,次のどちらかのメッセージが出力されることがあります。

この現象は,Windowsのサービスコントロールマネージャのタイムアウトによって発生するため,PFM - Managerへの通信負荷が高く,PFM - Managerからの応答に時間が掛かるときに発生しやすくなります。次の条件にすべて該当する場合に発生します。

この現象を回避するためには,次のどちらかの設定をして運用してください。

注※

論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリを示します。