ASM Disk Group Interval（PI_PIDG）
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機能
ASM Disk Group Interval（PI_PIDG）レコードには，Oracleが通信を行うASMインスタンスで管理されるASMディスク・グループについての，ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは，複数インスタンスレコードです。
このレコードを使用して空き容量を監視する場合の監視対象は，ミラー化しない構成ではFree Mbyteフィールドが，ミラー化する構成ではUsable File Mbytesフィールドが適しています。
二重化したミラー構成のASMディスク・グループを例に，ASM Disk Group Interval（PI_PIDG）レコードの空き容量に関するフィールド構成を次の図に示します。
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![[図データ]](GRAPHICS/ZUO05001.GIF)
- 注※1
-
ミラー構成のASMディスク・グループに障害が発生した場合，リストアするために必要な容量です。この容量が不足すると，障害が発生した場合にリストアできないことがあります。
- 注※2
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ミラー化する場合に使用できる領域を表します。Free MbytesフィールドからRequired Mirror Free Mbytesフィールドを差し引き，ミラー化を考慮した値です（二重化したミラー構成の場合，Free Mbytes - Required Mirror Mbytes = 4ギガバイトであれば，Usable File Mbytesは半分の2ギガバイト）。
この容量が不足すると，新しいファイルを作成できない，または障害が発生した場合にファイルの冗長性が損なわれることがあります。
Free MbytesフィールドおよびRequired Mirror Free Mbytesフィールドの値によっては負値になることがあります。
- 注意
-
-
ASM Disk Group Interval（PI_PIDG）レコードの収集は，ASMおよびOracle Databaseのバージョンが共に11.2.0以降の場合だけサポートしています。バージョンが11.1.0以前の場合は収集できません。
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ASMディスク・グループの容量はオンラインのASMディスクから算出します。そのため，オフラインのASMディスクがあると本来の容量を取得できません。
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デフォルト値および変更できる値
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項目 |
デフォルト値 |
変更可否 |
|---|---|---|
|
Collection Interval |
3600 |
○ |
|
Collection Offset |
260 |
○ |
|
Log |
No |
○ |
|
LOGIF |
空白 |
○ |
|
Over 10 Sec Collection Time |
No |
× |
ODBCキーフィールド
PI_PIDG_NAME
ライフタイム
ASMディスク・グループの作成から削除まで。
レコードサイズ
-
固定部：935バイト
-
可変部：240バイト
フィールド
|
PFM - View名 （PFM - Manager名） |
説明 |
要約 |
形式 |
デルタ |
サポートVR |
データソース |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
Allocation Unit Size （ALLOCATION_UNIT_SIZE） |
割り当てユニットのサイズ。バイト単位。 |
COPY |
ulong |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.ALLOCATION_UNIT_SIZE |
|
Cold Used Mbytes （COLD_USED_MBYTES） |
コールド・リージョン内の使用済み容量。メガバイト単位。 |
AVG |
double |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.COLD_USED_MB |
|
Free Mbytes （FREE_MBYTES） |
ディスク・グループの未使用容量。メガバイト単位。 |
AVG |
double |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.FREE_MB |
|
Group Number （GROUP_NUMBER） |
ディスク・グループに割り当てられたクラスタ全体の番号。 |
COPY |
ulong |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.GROUP_NUMBER |
|
Hot Used % （PERCENT_HOT_USED） |
ホット・リージョンの使用率。 |
AVG |
double |
No |
Oracle 11g R2以降 |
(V$ASM_DISKGROUP.HOT_USED_MB / (V$ASM_DISKGROUP.HOT_USED_MB + V$ASM_DISKGROUP.COLD_USED_MB) ) * 100 |
|
Hot Used Mbytes （HOT_USED_MBYTES） |
ホット・リージョン内の使用済み容量。メガバイト単位。 |
AVG |
double |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.HOT_USED_MB |
|
Name （NAME） |
ディスク・グループ名。 |
COPY |
string(30) |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.NAME |
|
Offline Disks （OFFLINE_DISKS） |
ディスク・グループのオフライン状態のディスク数。 |
AVG |
long |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.OFFLINE_DISKS |
|
Record Time （RECORD_TIME） |
レコードに格納されたパフォーマンスデータの収集終了時刻。 |
COPY |
time_t |
No |
Oracle 11g R2以降 |
Remote Monitor Collector |
|
Record Type （INPUT_RECORD_TYPE） |
レコード名。常に「PIDG」。 |
COPY |
string(4) |
No |
Oracle 11g R2以降 |
Remote Monitor Collector |
|
Required Mirror Free Mbytes （REQUIRED_MIRROR_FREE_MBYTES） |
リストアのために必要な容量。メガバイト単位。 |
AVG |
double |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.REQUIRED_MIRROR_FREE_MB |
|
Restore Area Lack （RESTORE_AREA_LACK） |
リストアのために必要な領域が足りているかを示す。 不足している場合「1」，足りている場合「0」。 |
COPY |
short |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.FREE_MB >= V$ASM_DISKGROUP.REQUIRED_MIRROR_FREE_MB |
|
Sector Size （SECTOR_SIZE） |
物理ブロック・サイズ。バイト単位。 |
COPY |
ushort |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.SECTOR_SIZE |
|
Start Time （START_TIME） |
レコードに格納されたパフォーマンスデータの収集開始時刻。 |
COPY |
time_t |
No |
Oracle 11g R2以降 |
Remote Monitor Collector |
|
State （STATE） |
ディスク・グループの状態。 |
COPY |
string(11) |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.STATE |
|
Total Mbytes （TOTAL_MBYTES） |
ディスク・グループの合計容量。メガバイト単位。 |
AVG |
double |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.TOTAL_MB |
|
Type （TYPE） |
ディスク・グループの冗長性タイプ。 |
COPY |
string(6) |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.TYPE |
|
Usable File Mbytes （USABLE_FILE_MBYTES） |
ミラー化する場合に使用できる空き容量。メガバイト単位。 負値になることがある。 |
AVG |
double |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.USABLE_FILE_MB |
|
Used Mbytes （USED_MBYTES） |
ディスク・グループの使用容量。メガバイト単位。 |
AVG |
double |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.TOTAL_MB - V$ASM_DISKGROUP.FREE_MB |
|
VA DeviceID （VADEVICEID） |
仮想エージェントのデバイスID。 |
− |
string(256) |
No |
Oracle 11g R2以降 |
Remote Monitor Collector |
|
Voting Files （VOTING_FILES） |
ディスク・グループに投票ファイルが含まれるかを示す。 含まれる場合「Y」，含まれない場合「N」。 |
COPY |
string(1) |
No |
Oracle 11g R2以降 |
V$ASM_DISKGROUP.VOTING_FILES |