Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Performance Management 基本ガイド


はじめにお読みください

〈はじめにの構成〉

■ Performance Managementでできること

今やビジネス上,ITシステムは欠かせない要素となりました。止まらないビジネスを支えているのは,止まらないITシステムです。しかし一方で,システム運用に掛けられるコストは圧縮される傾向にあり,また,システムを取り巻く環境の変化はますますダイナミックになっています。このような状況に対応するためには,システムの現状をすばやく把握し,先手を打つ必要があります。

Performance Managementを導入すれば,今起きている問題をすぐに検知し,問題の対処に必要な情報が得られます。さらに,日頃からシステムの状態を定期的に確認することで,システムの将来計画にも役立てられます。

[図データ]

また,Performance Managementでは,多様な画面で業務システムの監視業務をサポートします。

[図データ]

■ このマニュアルで説明すること

このマニュアルは,Performance Managementの基本的な構築方法および運用方法について説明しています。このマニュアルを読んだ方が,Performance Managementの概念や基本的な使い方をひととおり理解できるようになることを目的としています。

このマニュアルは次の方にお読みいただくことを前提に説明します。

このマニュアルでは,次のシステム構成を前提に説明します。ここで示す構成以外での運用については,「付録C.1 関連マニュアル」で示すマニュアルを参照してください。

[図データ]

監視マネージャー

監視エージェントを一元管理します。監視マネージャーとするホストには,PFM - Managerをインストールします。

監視コンソールサーバ

監視エージェントが監視対象から収集した稼働情報や,Performance Managementの設定画面を監視コンソールで表示できるようにします。監視コンソールサーバとするホストには,PFM - Web Consoleをインストールします。

このマニュアルでは,監視マネージャーとするホストにPFM - Web Consoleもインストールして,監視マネージャー兼監視コンソールサーバとして構築します。必要に応じて,PFM - Web Consoleを別のサーバにインストールし,独立した監視コンソールサーバとして構築することもできます。

監視コンソール

監視エージェントが監視対象から収集した稼働情報を確認したり,Performance Managementの設定を変更したりするためのコンソール画面です。Webブラウザから監視コンソールサーバに接続することで表示できます。

監視エージェント

監視対象から稼働情報を収集します。監視エージェントとするホストには,監視基盤プログラムであるPFM - Base,および監視対象に応じたエージェントプログラムをインストールします。このマニュアルでは,エージェントプログラムとしてPFM - Agent Option for Platformをインストールします。

また,各画面での操作は,次に示す環境を前提として説明しています。

監視マネージャーでの操作

Windows Server 2012またはLinux 6 (x86)を使用している環境

監視コンソールでの操作

Internet Explorer 11を使用している環境

■ マニュアルの読み方

Performance Managementには,このマニュアルのほかに,設計・構築ガイド,運用ガイド,リファレンス,および各エージェントプログラムのマニュアルがあります。目的に応じて次のようにお読みください。

[図データ]

他マニュアルへの参照先は,『〜については,マニュアル「△△」の「○○」の説明を参照してください。』の形式で記載しています。「○○」をキーワードとしてマニュアル「△△」の索引を検索して,該当する説明をお読みください。

このマニュアルに掲載されている画面は,2014年9月時点のものです。製品の仕様変更に伴い,ご使用の製品の画面と一部異なることがありますので,あらかじめご了承ください。