jpcmkkey
形式
jpcmkkey -user ユーザー名 [-password パスワード] [-mx 最大ヒープサイズ] [-ms 初期ヒープサイズ] [-y] [-nocheck]
機能
jpcmkkeyコマンドは,PFM - Web Consoleがインストールされているホスト上で次のコマンドを実行するために必要な認証用のキーファイルを作成するコマンドです。
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jpcasrec update
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jpcasrec output
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jpcaspsv update
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jpcaspsv output
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jpcprocdef create
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jpcprocdef delete
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jpcprocdef list
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jpcprocdef output
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jpcrdef create
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jpcrdef delete
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jpcrdef output
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jpcrpt
コマンドを実行できるホスト
PFM - Web Console
実行権限
- Windowsの場合
-
Administrators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
-
rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
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インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
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/opt/jp1pcwebcon/tools/
引数
-user ユーザー名
認証用のキーファイルが必要なコマンドを実行する際のログイン認証に使用するPerformance Managementのユーザー名を指定します。
ユーザー名には,1〜16バイトの半角英数字,半角空白文字,または次に示す記号を指定できます。
! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~
半角空白文字を含める場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。ただし,入力文字の末尾に「\」を指定したい場合は,「\\\\」と指定してください。なお,入力文字列の前後の半角空白は無視されます。
-password パスワード
-userオプションで指定したPerformance Managementのユーザーのパスワードを指定します。
パスワードには,1〜16バイトの半角英数字,半角空白文字,または次に示す記号を指定できます。
! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~
このオプションの指定を省略した場合は,0バイトのパスワードが指定されたものとします。0バイトの入力文字を指定する,または半角空白文字を含める場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。ただし,入力文字の末尾に「\」を指定したい場合は,「\\\\」と指定してください。なお,入力文字列の前後の半角空白は無視されます。
-mx 最大ヒープサイズ
java.exeの最大ヒープサイズをメガバイト単位で指定します。通常は特に指定する必要はありません。
デフォルトは,64メガバイトです。実際に取得できる最大サイズは,システムに依存します。指定する値が次の条件を満たさない場合は,コマンドライン形式不正となります。指定値の条件を次に示します。
-
1〜1,024の整数
-
「-mxの指定値 >= -msの指定値」
-ms 初期ヒープサイズ
java.exeの初期ヒープサイズをメガバイト単位で指定します。通常は特に指定する必要はありません。
デフォルトは,32メガバイトです。指定する値が次の条件を満たさない場合は,コマンドライン形式不正となります。指定値の条件を次に示します。
-
1〜1,024の整数
-
「-mxの指定値 >= -msの指定値」
-y
既存のキーファイルがあった場合に上書きの実行を確認するかどうかについて指定します。このオプションを指定した場合は,既存のキーファイルがあったときに上書きの実行を確認しないで,そのまま上書きします。このオプションの指定を省略した場合は,既存のキーファイルがあったときに上書き確認メッセージを出力します。確認メッセージに対して「y」または「Y」で応答すると上書きします。それ以外の値で応答すると認証用のキーファイルの作成を中断します。
-nocheck
指定したユーザー名およびパスワードの正当性を確認するかどうかについて指定します。正当性の確認は,PFM - Manager(View Serverサービス)にログインできるかどうかで判定します。このオプションを指定した場合は,正当性を確認しません。このオプションを省略した場合は,正当性を確認します。ただし,正当性を確認しない場合でも,文字列長や使用できない文字はチェックします。
注意事項
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このコマンドは,PFM - Manager(View Serverサービス)を起動した状態で実行してください。また,JP1認証モード時はPFM - Manager側で認証ができる状態でコマンドを実行してください。
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通常,-mxオプションおよび-msオプションを設定する必要はありません。コマンド実行時に,メモリー不足を示すKAVJK0401-Eメッセージが出力された場合は,-mxオプションの最大ヒープサイズに64以上を指定して,再度実行してください。
戻り値
0 |
正常終了した。 |
1 |
引数の指定に誤りがある。 |
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
3 |
認証用のキーファイルの作成に失敗した。 |
11 |
指定されたユーザー名またはパスワードでPFM - Managerとの認証ができない。 |
80 |
ユーザーによって認証キーファイルの作成を中断された。 |
100 |
Performance Managementの環境が不正である。 |
200 |
メモリーが不足している。 |
202 |
ファイルアクセスエラーが発生した。 |
222 |
通信処理でエラーが発生した(IPアドレスが取得できない)。 |
255 |
予期しないエラーが発生した。 |
使用例
コマンド実行時のログイン認証に使用するユーザー名およびパスワードを,ADMINISTRATORおよびxxxxxとして認証用のキーファイルを作成する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcmkkey -user "ADMINISTRATOR" -password "xxxxx"