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JP1 Version 10 JP1/Performance Management リファレンス


付録F.1 起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目

起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目について次の表に示します。

指定値は,ラベル名のあとの「=」に続けて指定します。行頭および「=」の前後には空白文字を指定しないでください。

表F‒1 起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目

セクション名

ラベル名

内容

Common Section

Common Msglog Size

共通メッセージログを格納するファイルのサイズをキロバイトで指定する。

  • 指定値:4〜32768

  • デフォルト:8192

    (新規インストールした場合は8192。バージョンアップインストールの場合はバージョンアップ前に設定した値)

数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,デフォルト値が設定される。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章の,共通メッセージログのファイルサイズの設定について説明している個所を参照。

Multiple Alarm Table Bind

アラームテーブル複数バインド機能を有効にするかどうかを指定する。

指定可能な値は,0(無効)または1(有効)。

デフォルト値は,0。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章の,アラームテーブル複数バインド機能の設定について説明している個所を参照。

Alarm Message Mode

アラーム正常回復時の測定値出力機能を有効にするかどうかを指定する。

指定可能な値は,0(無効)または1(有効)。

デフォルト値は,0。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章の,アラーム正常回復時の測定値出力機能の設定について説明している個所を参照。

JP1 Event Double Quote

JP1ユーザーイベントのメッセージを引用符で囲むかどうかを指定する。なお,この設定は,UNIXの場合だけ有効。

指定可能な値は,0(囲まない)または1(囲む)。

デフォルト値は,1。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の統合管理製品(JP1/IM)と連携した稼働監視の章の,JP1/IMと連携するための構築について説明している個所を参照。

Common Msglog Type

JP1/Baseのログファイルトラップ機能と連携するため,PFM - Managerの共通メッセージログの出力方式を指定する。

指定可能な値は次のどちらか。

  • 0:シーケンシャルファイル方式

  • 1:ラップアラウンドファイル方式

デフォルト値は,0。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの障害検知の章の,ログの出力方式の設定について説明している個所を参照。

Get Host Mode

監視ホスト名設定機能での物理ホスト名の取得方法が指定される。

指定可能な値は次のとおり。

ただし,このラベルの値は編集しないで,jpcconf host hostmodeコマンドで変更する。詳細については,「2. コマンド」の「jpcconf host hostmode」コマンドを参照。

Windowsの場合

  • 0:hostnameコマンドによるホスト名の取得

  • 2:エイリアス名によるホスト名の取得

UNIXの場合

  • 0:unameコマンドによるホスト名の取得

  • 1:hostnameコマンドによるホスト名の取得

  • 2:エイリアス名によるホスト名の取得

デフォルト値は,0。

Correlator Startup Mode

PFM - ManagerでCorrelatorクイック起動機能を使用するかどうかを指定する。

指定可能な値は,0(使用しない)または1(使用する)。

デフォルト値は,1。ただし,上書きインストールの場合で,このラベルが記述されていないときは,0になる。

なお,このラベルの値はPFM - Baseでは設定不要でデフォルト値は0。

指定可能な値以外の値を指定すると,0が指定されたと見なされる。

1を指定した場合,次に示すエージェントイベントが出力されるようになる。

  • State change(Unconfirmed)

  • State information

  • State information(Unconfirmed)

Correlatorクイック起動機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のトラブルシューティングについて説明している章を参照。

Retry Getting Alarm Status

通信エラーなどによってCorrelatorサービスがエージェントのアラームステータスを正しく確認できなかった場合,次にそのエージェントからアラームイベントを受信したときにアラームステータスを再確認するかどうかを指定する。

指定可能な値は,0(再確認しない)または1(再確認する)。

デフォルト値は,1。

指定可能な値以外の値を指定すると,1が指定されたと見なされる。

1を指定した場合,次に示すエージェントイベントが出力されるようになる。

  • State change(Unconfirmed)

  • State information

  • State information(Unconfirmed)

なお,Correlatorクイック起動機能が有効な場合は,このラベルが有効かどうかに関わらず,アラームステータスが再確認される。Correlatorクイック起動機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のトラブルシューティングについて説明している章を参照。

Business Group Monitor Mode

業務グループによるアクセスコントロール機能を利用するかどうかを指定する。

指定可能な値は,0(使用しない)または1(使用する)。

デフォルト値は,0。

指定可能な値以外の値を指定すると,エラーメッセージが出力され,PFM - Managerのサービスの起動に失敗する。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のユーザーアカウントと業務グループの管理について説明している章を参照。

Agent Remote Protection

Agentホストリモート操作制限オプションを有効にするかどうかを指定する。指定可能な値は,0(無効にする)または1(有効にする)。

デフォルト値は,0。

指定可能な値以外の値を指定すると,0が指定されたと見なされる。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のPerformance Managementの機能について説明している章を参照。

Service List Protection

Agent間直接情報参照抑止オプションを有効にするかどうかを指定する。指定可能な値は,0(無効にする)または1(有効にする)。

デフォルト値は,0。

指定可能な値以外の値を指定すると,0が指定されたと見なされる。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のPerformance Managementの機能について説明している章を参照。

Prioritize Manager Startup Communication

PFM - Managerサービスの起動処理を優先するかどうかを指定する。指定可能な値は,0(優先しない)または1(優先する)。

デフォルト値は,1。

上書きインストールの場合で,このラベルが記述されていないときは,1になる。

指定可能な値以外の値を指定すると,1が指定されたと見なされる。

0を指定した場合,PFM - Managerサービスの起動処理中にPFM - AgentおよびPFM - RMからの要求を受け付けるため,PFM - AgentおよびPFM - RMがスタンドアロンモードから通常モードへ移行するタイミングが早くなる。しかし,PFM - AgentおよびPFM - RMの台数が多い場合,PFM - Managerサービスの起動に失敗することがある。そのため,1を指定することを推奨する。

Remote Action Control

リモートアクションの動作モードを指定する。指定可能な値は,次のとおり。

  • all:全実行モード

  • one:片側実行モード

  • primary:プライマリー実行モード

大文字小文字も区別する。デフォルト値はall。

指定可能な値以外の値を指定すると,allが指定されたと見なされる。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のリモートアクションの制御を設定する手順について説明している個所を参照。

Action Log Section

Action Log Mode

動作ログを出力するかどうかを指定する。

指定可能な値は,0(出力しない)または1(出力する)。

デフォルト値は,0。

指定可能な値以外の値を指定すると,エラーメッセージが出力され,動作ログは出力されない。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログを出力するための設定について説明している個所を参照。

Action Log Dir※1

動作ログの出力先ディレクトリを絶対パスで指定する。

論理ホスト環境の場合は共有ディスク上のディレクトリを指定する。共有ディスク上にないディレクトリを指定した場合,論理ホストを構成する各物理ホストへ動作ログが出力される。

  • 指定値:1〜185バイトの文字列

  • デフォルト:指定なし

指定なしの場合は,次のディレクトリが設定される。

物理ホストの場合

  • Windows:インストール先フォルダ\auditlog\

  • UNIX:/opt/jp1pc/auditlog/

論理ホストの場合

  • Windows:環境ディレクトリ\jp1pc\auditlog\

  • UNIX:環境ディレクトリ/jp1pc/auditlog/

制限長を超えるパスを設定した場合や,ディレクトリへのアクセスが失敗した場合は,共通ログにエラーメッセージが出力され,動作ログは出力されない。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログを出力するための設定について説明している個所を参照。

Action Log Num

動作ログのファイルの総数の上限(保存面数)を指定する。なお,総数とは動作ログファイルのカレント出力ファイルとシフトファイルの合計数のこと。

  • 指定値:2〜10の整数

  • デフォルト:指定なし

指定なしの場合は,5が設定される。

数値以外の文字列を指定した場合は,エラーメッセージが出力され,5が設定される。

範囲外の数値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,指定値に最も近い2〜10の整数値が設定される。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログを出力するための設定について説明している個所を参照。

Action Log Size

動作ログのファイルのサイズをキロバイトで指定する。

  • 指定値:512〜2096128の整数

  • デフォルト:指定なし

指定なしの場合は,2048が設定される。

数値以外の文字列を指定した場合,エラーメッセージが出力され,2048が設定される。

範囲外の数値を指定した場合,エラーメッセージが出力され,指定値に最も近い512〜2096128の整数値が設定される。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログを出力するための設定について説明している個所を参照。

次のセクションを除くすべてのセクション

  • Common Section

  • Action Log Section

NS Keepalive Mode

Performance Managementの通信終了後に,回線を切断するまでの動作を指定する。

指定可能な値は次のとおり。

  • 0:通信終了後,すぐに回線を切断する

  • 3:通信終了後,NS Connection Timeoutラベルに指定した秒数の間だけ,回線を保持する

デフォルト値は,3。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章の,通信回線の切断の設定について説明している個所を参照。

Name Server Section

NS Connection Timeout

Performance Managementの通信終了後に,回線を保持する秒数を指定する。

  • 指定値:1〜86400

  • デフォルト:70

数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,デフォルト値が設定される。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,PFM - Managerに接続するPFM - AgentおよびPFM - RMが多い場合の見積もりと設定について説明している個所を参照。

NS Maximum Connections

Performance Managementが同時に確立できるコネクションの最大数を指定する。

  • 指定値:1〜10000

  • デフォルト:100(PFM - Manager 09-00以降を新規にインストールした場合は,1500)

数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,100が設定される。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,PFM - Managerに接続するPFM - AgentおよびPFM - RMが多い場合の見積もりと設定について説明している個所を参照。

Master Manager Section

NS Connection Timeout

Name Server Sectionの各ラベル名の内容と同じ。

NS Maximum Connections

Correlator Section

NS Connection Timeout

Name Server Sectionの各ラベル名の内容と同じ。

NS Maximum Connections

Agent Collector x Section※2

NS Cache Maintenance Time

PFM - AgentおよびPFM - RMのレコード収集間隔の最小値を秒数で指定する。

  • 指定値:0〜604800

  • デフォルト:70

数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,デフォルト値が設定される。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,PFM - Managerに接続するPFM - AgentおよびPFM - RMが多い場合の見積もりと設定について説明している個所を参照。

NS Init Retry Count

通信初期化処理のリトライ回数を指定する。

  • 指定値:1〜2000

  • デフォルト:2

数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,デフォルト値が設定される。

Agent Store x Section※2

NS Init Retry Count

Agent Collector x SectionのNS Init Retry Countラベルの内容と同じ。

Tools Section

StartService Retry Interval

Performance Managementのサービス起動のリトライ間隔を秒数で指定する。

  • 指定値:30〜600

  • デフォルト:45

範囲外の値を指定した場合,指定値に最も近い30または600の値が設定される。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止の章の,Windowsマシンでの起動について説明している個所を参照。

StartService Retry Count

Performance Managementのサービス起動のリトライ回数を指定する。

指定値:0〜120

デフォルト:3

範囲外の値を指定した場合,指定値に最も近い0または120の値が設定される。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止の章の,Windowsマシンでの起動について説明している個所を参照。

注※1

物理ホストで設定したあと,jpcconf ha setupコマンドで論理ホストを設定すると,物理ホストの設定が論理ホストにも反映されます。論理ホストと物理ホストを同時に使用する場合には,動作ログの出力先ディレクトリが同一にならないようにしてください。

注※2

xには,PFM - AgentまたはPFM - RMごとに固有のプロダクトIDが入ります。PFM - AgentまたはPFM - RMのプロダクトIDは,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの識別子一覧を参照してください。