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JP1 Version 10 JP1/Performance Management 運用ガイド


14.3.2 NNMからのアラームイベント監視

〈この項の構成〉

(1) NNMのノード・サブマップから監視する

SNMPトラップがNNMに送信されると,アラームが発生しているPFM - AgentまたはPFM - RMのシンボルが,ノード・サブマップに表示されます。複数のアラームが同時に発生した場合,シンボルは,発生したアラームの中で最も重要度が高い状態を示す色で表示されます。

アラームとレポートが関連づけられている場合,ノード・サブマップからアラームについてのレポートが表示できます。

(a) ノード・サブマップに表示されるシンボルの見方

ノード・サブマップに表示されるシンボルの色と,色が示す意味を次の表に示します。

表14‒6 シンボルの色と意味

シンボルの色

意味

正常域(Normal)を表す色(緑)

バインドされたすべてのアラームの状態が正常である。

警戒域(Minor)を表す色(黄)

警告アラームが発生した。

危険域(Critical)を表す色(赤)

異常アラームが発生した。

認識不能(Unknown)を表す色(明るい青)

アラームの状態が決定できない。

注※

標準設定時の表示色は,使用するNNMによって異なる場合があります。

(b) ノード・サブマップからレポートを表示する

アラームとレポートがあらかじめ関連づけられている場合,ノード・サブマップからPFM - Web Consoleの[レポート]画面を表示できます。

  1. ノード・サブマップでPFM - AgentまたはPFM - RMを示すシンボルをクリックし,[管理]−[Performance Management]−[レポートの表示]を選択する。

  2. [ログイン]画面でPFM - Web Consoleへのログインに必要な情報を入力する。

  3. [OK]ボタンをクリックする。

    PFM - Web Consoleの画面に,レポートが表示されます。

(c) シンボルを初期化する

NNM側で状態の監視が終了しても,シンボルは初期化されません。この場合,手動でシンボルを「正常域」に戻す必要があります。

ノード・サブマップに表示されるシンボルを初期化する手順を次に示します。

  1. PFM - AgentまたはPFM - RMを示すシンボルをクリックし,[管理]−[Performance Management]−[ステータスの変更]−[正常]を選択する。

    PFM - AgentまたはPFM - RMを示すシンボルが「正常域」の状態に初期化されます。

(2) NNMアラームブラウザ(イベントブラウザ)から監視する

NNMでは,Performance ManagementからSNMPトラップを受け取ると,通知された状態の詳細情報が,アラームブラウザ(イベントブラウザ)に表示されます。

(a) アラームブラウザに表示されるメッセージの見方

Performance Managementのイベント・カテゴリーは,「ステータスイベント」です。イベントの重要度は,Performance Managementで発生したアラームの状態によって異なります。

イベントの重要度とアラームの状態を次の表に示します。

表14‒7 イベントの重要度とアラームの状態

イベントの重要度

アラームの状態

正常域

正常(緑)

注意域

警告(黄)

危険域

異常(赤)

アラームブラウザに表示されるメッセージの形式を次に示します。

重要度 日時 ソース PFMAgent エージェント種別 状態 ステータスが変更されました。 発生場所 しきい値条件式および値 |レポート情報|

メッセージに表示される項目の意味を次に示します。

重要度

表14-7 イベントの重要度とアラームの状態」のイベントの重要度を示します。

日時

アラームイベントが発生した日時を示します。

ソース

アラームイベントが発生したPFM - AgentまたはPFM - RMを示します。

PFMAgent エージェント種別

エージェント種別で示すPFM - AgentまたはPFM - RMでアラームイベントが発生していることを示します。

状態

アラームの状態を示します。次のどれかが表示されます。

  • NORMAL:正常

  • WARNING:警告

  • CRITICAL:異常

発生場所

PFM - AgentまたはPFM - RMのインスタンス名を示します。

しきい値条件式および値

アラームの定義で指定した条件式とその値を示します。

レポート情報

アラームに関連づけられたレポートの情報を示します。次の形式で表示されます。

PFM - AgentまたはPFM - RMホスト名@PFM - Managerホスト名@レポートID

(b) アラームブラウザからレポートを表示する

アラームとレポートがあらかじめ関連づけられている場合,アラームブラウザからPFM - Web Consoleの[レポート]画面を表示できます。

  1. アラームブラウザでイベントを選択し,[アクション]−[アクションの実行]−[Performance Managementレポート表示]を選択する。

  2. [ログイン]画面でPFM - Web Consoleへのログインに必要な情報を入力する。

  3. [OK]ボタンをクリックする。

    PFM - Web Consoleの画面に,レポートが表示されます。

(3) NNMの管理画面から監視する

NNMの管理画面からPFM - Web Consoleの画面を表示して,Performance Managementの各種設定を確認できます。

  1. NNMの管理画面で[管理]−[Performance Management]−[Web Consoleの起動]を選択する。

    • NNM連携定義ファイルに1つのPFM - Managerを定義した場合

      手順3に進みます。

    • NNM連携定義ファイルに複数のPFM - Managerを定義した場合

      手順2に進みます。

  2. [Manager 選択画面]で接続するPFM - Managerホスト名をクリックする。

  3. [ログイン]画面でPFM - Web Consoleのログインに必要な情報を入力する。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

    PFM - Web Consoleの画面が表示されます。