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JP1 Version 10 JP1/Performance Management 運用ガイド


1.2.2 監視コンソールサーバでサービスを起動する

監視コンソールサーバで,PFM - Web Consoleの各サービスを起動させる方法について説明します。

PFM - Web Consoleのサービスを起動させる前に,PFM - Web Consoleが接続するPFM - Managerのサービスが起動しているか確認してください。

〈この項の構成〉

(1) サービスを手動で起動する

監視コンソールサーバで,PFM - Web Consoleの各サービスを起動させるには,次の2つの方法があります。ただし,コントロールパネルからの起動は,Windowsの場合の操作です。

(a) コマンドでサービスを起動する

サービスをコマンドで起動させるには,jpcwstartコマンドを使用します。

jpcwstartコマンドは,ログインしているホスト上のサービスだけを起動させることができます。リモートホストのPerformance Managementプログラムのサービスは起動できません。

  1. 監視コンソールサーバ(PFM - Web Consoleがインストールされているホスト)にログインする。

  2. 管理者コンソールを開く。

  3. jpcwstartコマンドを実行する。

    コマンドを実行すると,PFM - Web ServiceサービスおよびPFM - Web Consoleサービスが起動します。

(b) コントロールパネルからサービスを起動する

  1. 監視コンソールサーバ(PFM - Web Console がインストールされているホスト)にログインする。

  2. Windowsの[サービス]を選択する。

  3. [サービス]ダイアログボックスの「PFM - Web Console」サービスを右クリックし,プルダウンメニューから「開始」を選択する。

  4. 「PFM - Web Service」サービスを右クリックし,プルダウンメニューから「開始」を選択する。

(2) サービスを自動で起動する

(a) Windowsの場合

PFM - Web Consoleの各サービスは,インストール時のデフォルトで,システムの起動時に自動的に起動されるように設定されています。したがって,システムの起動後は特に必要な操作はありません。

参考 自動起動の解除および自動起動の再設定方法
  1. 監視コンソールサーバ(PFM - Web Consoleがインストールされているホスト)にログインする。

  2. Windowsの[サービス]を選択する。

  3. [サービス]ダイアログボックスの「PFM - Web Console」サービスを選択し,プルダウンメニューから「プロパティ」を選択する。

  4. PFM - Web Consoleサービスのプロパティダイアログボックスの「スタートアップの種類」を設定する。

    自動起動を解除する場合は,「手動」にします。

    自動起動を再設定する場合は,「自動」にします。

  5. [OK]ボタンをクリックする。

    PFM - Web Consoleサービスのプロパティダイアログボックスが閉じます。

  6. 「PFM - Web Service」サービスを選択し,プルダウンメニューから「プロパティ」を選択する。

  7. PFM - Web Serviceサービスのプロパティダイアログボックスの「スタートアップの種類」を設定する。

    自動起動を解除する場合は,「手動」にします。

    自動起動を再設定する場合は,「自動」にします。

  8. [OK]ボタンをクリックする。

注意事項
  • PFM - Web ConsoleサービスとPFM - Web Serviceサービスのスタートアップの種類は必ず同じにしてください。

  • サービスのアカウント設定は変更しないでください。変更するとサービスが正常に動作しないことがあります。

(b) UNIXの場合

システム起動時にサービスを自動で起動させるには,PFM - Web Consoleのサービス自動起動スクリプトファイルを使用します。

  1. サービスの自動起動を設定するホストにログインする。

  2. 次のコマンドを実行して,/opt/jp1pcwebconディレクトリに移動する。

    cd /opt/jp1pcwebcon
  3. PFM - Web Consoleのサービス自動起動スクリプトファイルを設定する。

    • サービス自動起動スクリプトの.modelファイル名:jpcw_start.model

    • サービス自動起動スクリプトファイル名:jpcw_start

    サービス自動起動スクリプトの.modelファイルをサービス自動起動スクリプトファイルにコピーし,実行権限を与えます。次のように指定してコマンドを実行します。

    cp -p jpcw_start.model jpcw_start
    chmod 555 jpcw_start
  4. AIX用の自動起動スクリプトファイルを登録する(AIXの場合だけ)。

    手順3で設定したPFM - Web Console用のサービス自動起動スクリプトファイルを実行させるために,PFM - Web Consoleでは,AIX用の自動起動スクリプトファイルを提供しています。この自動起動スクリプトファイルをAIXの設定ファイルに登録してください。

    • 自動起動スクリプトファイル名:/etc/rc.jp1_webcon

    • 設定ファイル名:/etc/inittab

    1. mkitabコマンドを使用して,/etc/rc.jp1_webconファイルを/etc/inittab設定ファイルに登録する。

     mkitab "jp1pcwebcon:2:wait:/etc/rc.jp1_webcon >/dev/console 2>&1"

    2. lsitabコマンドを使用して,/etc/inittab設定ファイルに/etc/rc.jp1_webconファイルが登録されていることを確認する。

     lsitab jp1pcwebcon
     jp1pcwebcon:2:wait:/etc/rc.jp1_webcon >/dev/console 2>&1

    mkitabコマンドでファイルを登録すると,/etc/inittab設定ファイルの最下行に登録されます。/etc/inittab設定ファイルに,アクション実行で連携するプログラムがすでに登録されている場合,その行よりもあとになるように,/etc/inittab設定ファイルを編集してください。

    また,/etc/inittab設定ファイルに登録された行は,アンインストール時に削除されません。

    アンインストール時は,次の手順で登録を解除してください。

    1. rmitabコマンドを使用して,/etc/rc.jp1_webconファイルの/etc/inittab設定ファイルへの登録を解除する。

     rmitab jp1pcwebcon

    2. lsitabコマンドを使用して,/etc/inittab設定ファイルに/etc/rc.jp1_webconファイルが登録されていないことを確認する。

     lsitab jp1pcwebcon
注意

Performance Managementは起動時に,その環境で設定されているLANG環境変数で動作します。Performance Managementに関連するLANG環境変数を設定する場合は,次の例を参考に編集してください。

設定例

LANG=設定したいLANG環境変数

export LANG

nohup /opt/jp1pcwebcon/tools/jpcwstart

注※ スクリプトファイルに追加した記述です。

Performance Managementで使用できるLANG環境変数については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」,および各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。