付録I.3 監視テンプレート(アラーム)
- 〈この項の構成〉
(1) アラームの記載形式
アラームは,アルファベット順に記載しています。
- アラーム名
-
監視テンプレートのアラーム名を示します。
- 概要
-
このアラームで監視できる監視対象の概要について説明します。
- 主な設定
-
このアラームの主な設定値を表で説明します。この表では,アラームの設定値と,PFM - Web Consoleの[アラーム階層]画面でアラームアイコンをクリックし,[プロパティの表示]メソッドをクリックしたときに表示される,[プロパティ]画面の設定項目との対応を示しています。各アラームの設定の詳細については,PFM - Web Consoleのアラームの[プロパティ]画面で確認してください。
設定値の「−」は,設定が常に無効であることを示します。
なお,条件式で異常条件と警告条件が同じ場合は,アラームイベントは異常のものだけが発行されます。
- 関連レポート
-
このアラームに関連する,監視テンプレートのレポートを示します。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]タブでエージェントアイコンをクリックし,[アラームの状態の表示]メソッドで表示されるアイコンをクリックすると,このレポートを表示できます。
(2) アラーム一覧
ヘルスチェックエージェントの監視テンプレートで定義されているアラームは,「PFM Health Check Template Alarm VV.RR」というアラームテーブルにまとめられています。「VV.RR」は,監視テンプレートのアラームテーブルのバージョンを示します。このアラームテーブルは,PFM - Web Consoleの[アラーム階層]タブに表示される「HealthCheck」フォルダに格納されています。
ヘルスチェックエージェントのバージョンに対応するデータモデルバージョンとアラームテーブルバージョンを次の表に示します。
ヘルスチェックエージェントのバージョン |
アラームテーブルバージョン |
アラームテーブルのデータモデルバージョン |
---|---|---|
08-11 |
8.11 |
3.0 |
08-50 |
8.50 |
4.0 |
09-00以降 |
09.00 |
4.0 |
また,監視テンプレートで定義されているアラームを次の表に示します。
アラームテーブルバージョン |
アラームテーブル名 |
アラーム名 |
説明 |
---|---|---|---|
8.11 |
PFM HealthCheck Solution Alarms 8.11 |
対象エージェントのヘルスチェック状態の変化。 |
|
対象エージェントのヘルスチェック状態。 |
|||
対象エージェントのヘルスチェック状態。 |
|||
8.50 |
PFM HealthCheck Solution Alarms 8.50 |
対象エージェントのヘルスチェック状態の変化。 |
|
対象エージェントのヘルスチェック状態。 |
|||
対象エージェントのヘルスチェック状態。 |
|||
対象エージェントホストの稼働状態の変化。 |
|||
対象エージェントホストの稼働状態。 |
|||
09.00 |
PFM HealthCheck Template Alarms 09.00 |
対象エージェントのヘルスチェック状態の変化。 |
|
対象エージェントのヘルスチェック状態。 |
|||
対象エージェントのヘルスチェック状態。 |
|||
対象エージェントホストの稼働状態の変化。 |
|||
対象エージェントホストの稼働状態。 |
|||
PFM HealthCheck Template Alarms [Service] 09.00 |
対象エージェントのヘルスチェック状態の変化(リモートエージェントを除く)。 |
||
対象エージェントのヘルスチェック状態(リモートエージェントを除く)。 |
|||
対象エージェントのヘルスチェック状態(リモートエージェントを除く)。 |
(3) アラーム作成時の留意事項
ヘルスチェックイベントとアラームイベントは,それぞれ発行されるタイミングが異なります。ヘルスチェックイベントが各ホストへのポーリング完了時に随時発行されるのに対し,アラームイベントはレコードのCollection Intervalごとに評価され発行されます。監視テンプレートのアラームを利用する場合,PD_HCおよびPD_HOSTレコードを参照しているため,すべての対象エージェントホストへのポーリングの完了後に評価されます。ユーザーがアラームを作成する場合,アラーム評価は条件式に指定するレコードのCollection Intervalごとに行われることに留意して作成する必要があります。また,アラームの発生するホストは,ヘルスチェックエージェントが動作するホスト(PFM - Managerホスト)です。アラームに対してアクションを設定する場合,アクションハンドラとしてLOCALを指定すると,PFM - AgentホストまたはPFM - RMホスト上ではなく,PFM - Managerホスト上で実行されます。
(4) Status Change
- 概要
-
Status Changeアラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態の変化を監視します。ヘルスチェック状態が変化したAgentがある場合に,対象エージェントごとに1件アラームが通知されます。エージェントイベント(ヘルスチェックイベント)と同じ粒度でアラームが必要な場合に使用します。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。
発行されるアラームの重大度は,遷移先のヘルスチェック状態に関係なく,常に警告となります。
- 主な設定
-
PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ
設定値
項目
詳細項目
基本情報
プロダクト
アラームテーブルバージョン 8.11:HealthCheck(3.0)
アラームテーブルバージョン 8.50および09.00:HealthCheck(4.0)
アラームメッセージテキスト
Status of %CVS2 changed to %CVS3
アラームを有効にする
なし
状態が変化したときに通知する
選択なし
常にアラーム通知する
選択する
すべてのデータを評価する
チェック
監視時刻範囲
常に監視する
発生頻度
指定なし
条件式
レコード名(レコードID)
Health Check Detail(PD_HC)
異常条件
Agent Op Status Change = "-1"
AND (Agent = "*" AND Agent Op Status = "*")
警告条件
Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND Agent Op Status = "*")
アクション
Eメール
なし
コマンド
なし
SNMP
異常,警告
- 関連レポート
-
Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)
(5) Abnormal Status(A)
- 概要
-
Abnormal Status (A)アラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態を監視します。ヘルスチェック状態が正常でない状態(「非対応」または「動作中」以外の状態)に遷移したエージェントがある場合に,対象エージェントごとに1件アラームが通知されます。エージェントごとにヘルスチェック状態の異常を検知したい場合に使用します。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。
発行されるアラームの重大度は,縮退稼働へ遷移した場合に警告となり,サービス停止,状態不明,またはホスト停止へ遷移した場合に異常となります。
- 主な設定
-
PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ
設定値
項目
詳細項目
基本情報
プロダクト
アラームテーブルバージョン 8.11:HealthCheck(3.0)
アラームテーブルバージョン 8.50および09.00:HealthCheck(4.0)
アラームメッセージテキスト
Status of %CVS2 changed to %CVS3
アラームを有効にする
なし
状態が変化したときに通知する
選択なし
常にアラーム通知する
選択する
すべてのデータを評価する
チェック
監視時刻範囲
常に監視する
発生頻度
指定なし
条件式
レコード名(レコードID)
Health Check Detail(PD_HC)
異常条件
Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND (Agent Op Status = "*"AND Agent Op Status by Num > "8"))
警告条件
Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND (Agent Op Status = "*"AND Agent Op Status by Num > "4"))
アクション
Eメール
なし
コマンド
なし
SNMP
異常,警告
- 関連レポート
-
Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)
(6) Abnormal Status(S)
- 概要
-
Abnormal Status (S)アラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態を監視します。ヘルスチェック状態が正常でない(「非対応」または「動作中」以外の)状態に遷移したエージェントがある場合に,1ポーリング周期ごとに集約し最大1件のアラームが通知されます。システム単位でヘルスチェック状態の異常を検知したい場合に使用します。このアラームはデフォルトで有効に設定されています。
発行されるアラームの重大度は,縮退稼働へ遷移したエージェントがある場合に警告,サービス停止,状態不明,またはホスト停止へ遷移したAgentがある場合に異常となります。
- 主な設定
-
PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ
設定値
項目
詳細項目
基本情報
プロダクト
アラームテーブルバージョン 8.11:HealthCheck(3.0)
アラームテーブルバージョン 8.50および09.00:HealthCheck(4.0)
アラームメッセージテキスト
Transition to abnormal status was detected
アラームを有効にする
チェック
状態が変化したときに通知する
選択なし
常にアラーム通知する
選択する
すべてのデータを評価する
なし
監視時刻範囲
常に監視する
発生頻度
指定なし
条件式
レコード名(レコードID)
Health Check Detail(PD_HC)
異常条件
Agent Op Status Change = "1"AND Agent Op Status by Num > "8"
警告条件
Agent Op Status Change = "1"AND Agent Op Status by Num > "4"
アクション
Eメール
なし
コマンド
なし
SNMP
異常,警告
- 関連レポート
-
Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)
(7) Host Status Change
- 概要
-
Host Status Changeアラームは,対象エージェントホストの稼働状態の変化を監視します。稼働状態が変化したホストがある場合に,対象エージェントホストごとに1件アラームが通知されます。ホストの稼働状態の変化をアラームで通知したい場合に使用します。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。発行されるアラームの重大度は,ホストの稼働状態に関係なく常に警告となります。
- 主な設定
-
PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ
設定値
項目
詳細項目
基本情報
プロダクト
HealthCheck(4.0)
アラームメッセージテキスト
Host status of %CVS2 changed to %CVS3
アラームを有効にする
なし
状態が変化したときに通知する
選択なし
常にアラーム通知する
選択する
すべてのデータを評価する
チェック
監視時刻範囲
常に監視する
発生頻度
指定なし
条件式
レコード名(レコードID)
Host Detail(PD_HOST)
異常条件
Status Change = "-1" AND (Host = "*" AND Status = "*")
警告条件
Status Change = "1" AND (Host = "*" AND Status = "*")
アクション
Eメール
なし
コマンド
なし
SNMP
異常,警告
- 関連レポート
-
Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Real-Time/Host Status (Real-Time) (4.0)
(8) Host Not Available
- 概要
-
Host Not Availableアラームは,対象エージェントホストの稼働状態を監視します。稼働状態が停止に遷移したホストがある場合に,対象エージェントホストごとに1件アラームが通知されます。ホストの稼働状態の停止を検知したい場合に使用します。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。発行されるアラームの重大度は,異常となります。
- 主な設定
-
PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ
設定値
項目
詳細項目
基本情報
プロダクト
HealthCheck(4.0)
アラームメッセージテキスト
Host status of %CVS2 changed to Not Available
アラームを有効にする
なし
状態が変化したときに通知する
選択なし
常にアラーム通知する
選択する
すべてのデータを評価する
チェック
監視時刻範囲
常に監視する
発生頻度
指定なし
条件式
レコード名(レコードID)
Host Detail(PD_HOST)
異常条件
Status Change = "1" AND (Host = "*" AND Status by Num= "1")
警告条件
Status Change = "1" AND (Host = "*" AND Status by Num = "1")
アクション
Eメール
なし
コマンド
なし
SNMP
異常,警告
- 関連レポート
-
Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Real-Time/Host Status (Real-Time) (4.0)
(9) Service State Change
- 概要
-
Service State Changeアラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態の変化を監視します。ヘルスチェック状態が変化したエージェントがある場合に,対象エージェントごとに1件アラームが通知されます。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。
Status Changeアラームと同様に,エージェントイベント(ヘルスチェックイベント)と同じ粒度でアラームが必要な場合に使用してください。ただし,このアラームではリモートエージェントは監視対象外です。したがって,PFM - RM運用時に,実際にサービスとして稼働しているPFM - AgentおよびPFM - RMだけを監視したい場合に有用なアラームです。
発行されるアラームの重大度は,遷移先のヘルスチェック状態に関係なく,常に警告となります。
- 主な設定
-
PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ
設定値
項目
詳細項目
基本情報
プロダクト
HealthCheck(4.0)
アラームメッセージテキスト
Status of %CVS3 changed to %CVS4
アラームを有効にする
なし
状態が変化したときに通知する
選択なし
常にアラーム通知する
選択する
すべてのデータを評価する
チェック
監視時刻範囲
常に監視する
発生頻度
指定なし
条件式
レコード名(レコードID)
Health Check Detail(PD_HC)
異常条件
Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "-1" AND (Agent = "*" AND Agent Op Status = "*"))
警告条件
Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND Agent Op Status = "*"))
アクション
Eメール
なし
コマンド
なし
SNMP
異常,警告
- 関連レポート
-
Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)
(10) Service Abnormal (A)
- 概要
-
Service Abnormal (A)アラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態を監視します。ヘルスチェック状態が正常でない状態(「非対応」または「動作中」以外の状態)に遷移したエージェントがある場合に,対象エージェントごとに1件アラームが通知されます。このアラームはデフォルトでは無効に設定されています。
Abnormal Status (A)アラームと同様に,エージェントごとにヘルスチェック状態の異常を検知したい場合に使用してください。ただし,このアラームではリモートエージェントは監視対象外です。したがって,PFM - RM運用時に,実際にサービスとして稼働しているPFM - AgentおよびPFM - RMだけを監視したい場合に有用なアラームです。
発行されるアラームの重大度は,縮退稼働へ遷移した場合に警告となり,サービス停止,状態不明,またはホスト停止へ遷移した場合に異常となります。
- 主な設定
-
PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ
設定値
項目
詳細項目
基本情報
プロダクト
HealthCheck(4.0)
アラームメッセージテキスト
Status of %CVS3 changed to %CVS4
アラームを有効にする
なし
状態が変化したときに通知する
選択なし
常にアラーム通知する
選択する
すべてのデータを評価する
チェック
監視時刻範囲
常に監視する
発生頻度
指定なし
条件式
レコード名(レコードID)
Health Check Detail(PD_HC)
異常条件
Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND (Agent Op Status = "*"AND Agent Op Status by Num > "8")))
警告条件
Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND (Agent = "*" AND (Agent Op Status = "*"AND Agent Op Status by Num > "4")))
アクション
Eメール
なし
コマンド
なし
SNMP
異常,警告
- 関連レポート
-
Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)
(11) Service Abnormal (S)
- 概要
-
Service Abnormal (S)アラームは,対象エージェントのヘルスチェック状態を監視します。ヘルスチェック状態が正常でない(「非対応」または「動作中」以外の)状態に遷移したエージェントがある場合に,1ポーリング周期ごとに集約し最大1件のアラームが通知されます。このアラームはデフォルトで有効に設定されています。
Abnormal Status (S)アラームと同様に,システム単位でヘルスチェック状態の異常を検知したい場合に使用してください。ただし,このアラームではリモートエージェントは監視対象外です。したがって,PFM - RM運用時に,実際にサービスとして稼働しているPFM - AgentおよびPFM - RMだけを監視したい場合に有用なアラームです。
発行されるアラームの重大度は,縮退稼働へ遷移した場合に警告となり,サービス停止,状態不明,またはホスト停止へ遷移した場合に異常となります。
- 主な設定
-
PFM - Web Consoleのアラームのプロパティ
設定値
項目
詳細項目
基本情報
プロダクト
HealthCheck(4.0)
アラームメッセージテキスト
Transition to abnormal status was detected
アラームを有効にする
チェック
状態が変化したときに通知する
選択なし
常にアラーム通知する
選択する
すべてのデータを評価する
なし
監視時刻範囲
常に監視する
発生頻度
指定なし
条件式
レコード名(レコードID)
Health Check Detail(PD_HC)
異常条件
Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND Agent Op Status by Num > "8")
警告条件
Agent Category <> "Remote Agent" AND (Agent Op Status Change = "1"AND Agent Op Status by Num > "4")
アクション
Eメール
なし
コマンド
なし
SNMP
異常,警告
- 関連レポート
-
Reports/HealthCheck/Troubleshooting/Recent Past/System Overview(Historical)