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JP1 Version 10 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


6.1.5 PFM - Web Consoleのセットアップ手順

[図データ]は使用する環境によって必要になるセットアップ項目,またはデフォルトの設定を変更する場合のオプションのセットアップ項目を示します。

ポイント

初期設定ファイル(config.xml)は,PFM - Web Consoleの動作環境を設定するファイルです。

〈この項の構成〉

(1) LANG環境変数の設定

LANG環境変数を設定する前に,設定する言語環境が正しくインストール・構築されていることを確認しておいてください。正しくインストール・構築されていない場合,文字化けが発生したり,定義データが不当に書き換わってしまったりすることがあります。

PFM - Web Consoleで使用できるLANG環境変数を次の表に示します。

表6‒6 PFM - Web Consoleで使用できるLANG環境変数

OS

言語種別

LANG環境変数の値

Linux

日本語

UTF-8コード

  • ja_JP.UTF-8

  • ja_JP.utf8

英語(日本語なし)

C

HP-UX

日本語

シフトJISコード

  • ja_JP.SJIS

  • japanese

EUCコード

  • ja_JP.eucJP

  • japanese.euc

英語(日本語なし)

C

Solaris

日本語

シフトJISコード

ja_JP.PCK

EUCコード

  • ja

  • japanese

英語(日本語なし)

C

AIX

日本語

シフトJISコード

  • Ja_JP.IBM-932

  • Ja_JP

EUCコード

  • ja_JP.IBM-eucJP

  • ja_JP

英語(日本語なし)

C

サーバのシステムロケールと,usrconf.cfgファイルに設定した言語が異なる場合,PFM - Web Consoleが正常に動作しないことがあります。PFM - Web Consoleをセットアップする前にシステムロケールとusrconf.cfgファイルを確認し,言語設定が異なる場合はusrconf.cfgファイルの設定を変更してください。

(a) usrconf.cfgファイルの設定の変更手順

  1. テキストエディターなどでusrconf.cfgファイルを開く

    usrconf.cfgファイルは,次のフォルダに格納されています。

    /opt/jp1pcwebcon/CPSB/CC/web/containers/PFMWebConsole/usrconf/
  2. usrconf.cfgを編集する

    次のように言語設定を変更した場合に,パラメーターの修正が必要です。

    • 日本語から日本語以外の言語設定に変更したとき

    • 日本語以外から日本語の言語設定に変更したとき

    各パラメーターの設定値の詳細については,「6.1.5(1)(b) usrconf.cfgファイルのパラメーター」を参照してください。

  3. usrconf.cfgファイルを上書き保存する

(b) usrconf.cfgファイルのパラメーター

言語設定を変更したときに修正するパラメーターを次に示します。

項目

内容

add.jvm.arg=-Duser.language

PFM - Web Consoleで利用するデフォルトの言語設定です。指定値を次に示します。

  • en

  • ja

日本語を使用する場合は「ja」,それ以外の言語の場合は「en」を指定してください。

add.jvm.arg=-Duser.country

PFM - Web Consoleで利用するデフォルトの国設定です。指定値を次に示します。

  • US

  • JP

日本語を使用する場合は「JP」,それ以外の言語の場合は「US」を指定してください。

(2) PFM - AgentまたはPFM - RMの登録[図データ]

PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleを使ってPFM - AgentまたはPFM - RMを一元管理するために,PFM - Web ConsoleにPFM - AgentまたはPFM - RMを登録する必要があります。

PFM - Web Consoleのバージョンが08-50以降の場合,PFM - AgentまたはPFM - RMの登録は自動で行われるため,ここで説明する手順は不要です。ただし,PFM - Web ConsoleよりあとでリリースされたPFM - AgentまたはPFM - RMについては手動登録が必要になる場合があります。手動登録の要否については,PFM - Web Consoleのリリースノートを参照してください。

図6‒4 PFM - AgentまたはPFM - RMの登録の流れ

[図データ]

注意
  • すでにPFM - AgentまたはPFM - RMの情報が登録されているPerformance Managementシステムに,新たに同じプロダクトIDで,同じバージョンのPFM - AgentまたはPFM - RMを追加した場合,PFM - AgentまたはPFM - RMの登録は必要ありません。

  • バージョンが異なる同じプロダクトIDのPFM - AgentまたはPFM - RMを,異なるホストにインストールする場合,最新バージョンのPFM - AgentまたはPFM - RMをセットアップしてください。

(a) PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーする

PFM - AgentまたはPFM - RMをインストールしたホストにあるセットアップファイルをPFM - Web Consoleをインストールしたホストにコピーします。手順を次に示します。

  1. PFM - Web Consoleが起動されている場合は,PFM - Web Consoleを停止する。

  2. PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをバイナリーモードでコピーする。

    ファイルが格納されている場所およびファイルをコピーする場所を次の表に示します。

    表6‒7 コピーするセットアップファイル

    コピー元

    コピー先

    ホスト

    ファイル

    ホスト

    ファイル

    PFM - Agent,PFM - RM

    • UNIXの場合

      /opt/jp1pc/setup/jpcxxxxu.Z

    PFM - Web Console

    /opt/jp1pcwebcon/setup/

    (凡例)

    xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。

(b) PFM - Web Consoleホストでセットアップコマンドを実行する

PFM - Web ConsoleでPFM - AgentまたはPFM - RMをセットアップするための次のコマンドを実行します。

jpcwagtsetup

PFM - Web ConsoleホストにあるPFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルは,この作業が終了したあと削除してもかまいません。

注意

PFM - Web ConsoleをPFM - AgentまたはPFM - RMと同一のホストにインストールしている場合でも,jpcwagtsetupコマンドの実行は必要です。

(3) ネットワークの設定[図データ]

Performance Managementを使用するネットワーク構成に応じて,変更する場合に必要な設定です。

ネットワークの設定では次の設定ができます。

(4) 初期設定ファイル(config.xml)の設定[図データ]

PFM - Web Consoleを動作させるための設定が,初期設定ファイル(config.xml)に定義されています。この初期設定の内容を変更する場合に必要な設定です。

config.xmlファイルは,PFM - Web Consoleのログファイルに関する設定やコンソール画面に表示するデータの最大値などを設定できます。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の付録の,初期設定ファイル(config.xml)について説明している個所を参照してください。

(5) PFM - Web Consoleの認証用のキーファイルの作成[図データ]

PFM - Web Consoleのコマンドを実行する場合は,あらかじめjpcmkkeyコマンドを実行しておく必要があります。jpcmkkeyコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

(6) PFM - Web Consoleの接続先PFM - Managerの設定[図データ]

接続先のPFM - Managerを設定するには,初期設定ファイル(config.xml)ファイルに設定します。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の付録の,初期設定ファイル(config.xml)について説明している個所を参照してください。

(7) PFM - Web Consoleの起動ユーザー/グループの設定[図データ]

PFM - Web Consoleのサービスは,デフォルトとしてnobody/root権限で起動します。このユーザー/グループでPFM - Web Consoleの起動に失敗した場合,KAVJT0003-Eメッセージが出力されます。

この場合,/opt/jp1pcwebcon/CPSB/httpsd/conf/httpsd.confファイルのUser/Groupをシステムに存在するroot以外のユーザーとそのユーザーが属するグループに変更してください。変更する個所を次に示します。

User nobody
Group root