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JP1 Version 10 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


5.4.2 イベントデータの格納先の変更手順

PFM - AgentまたはPFM - RMで発生したイベントデータは,PFM - ManagerのMaster StoreサービスのStoreデータベースで管理されます。

Storeデータベースで管理されるイベントデータの,次の格納先フォルダを変更したい場合は,jpcsto.iniファイルの内容を直接編集します。

jpcsto.iniファイルは,次の場所に格納されています。

物理ホストの場合
Windowsの場合

インストール先フォルダ\mgr\store\jpcsto.ini

論理ホストの場合
Windowsの場合

環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\jpcsto.ini

〈この項の構成〉

(1) jpcsto.iniファイルの設定項目

jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次に示します。

表5‒16 イベントデータの格納先の設定項目(jpcsto.iniの[Data Section]セクション)

設定項目

ラベル名

設定できる値※1

デフォルト値

イベントデータを作成するフォルダ

Store Dir※2

1〜127バイトの絶対パス

物理ホストの場合

  • Windowsの場合

    インストール先フォルダ\mgr\store\

論理ホストの場合

  • Windowsの場合

    環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\

イベントデータのバックアップ先フォルダ

Backup Dir※2

1〜127バイトの絶対パス

物理ホストの場合

  • Windowsの場合

    インストール先フォルダ\mgr\store\backup\

論理ホストの場合

  • Windowsの場合

    環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\backup\

イベントデータを退避する場合の最大世代番号

Backup Save

1〜9

5

イベントデータのエクスポート先フォルダ

Dump Dir※2

1〜127バイトの絶対パス

物理ホストの場合

  • Windowsの場合

    インストール先フォルダ\mgr\store\dump\

論理ホストの場合

  • Widowsの場合

    環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\dump\

注※1
  • フォルダ名は,すべて絶対パスで指定してください。

  • 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。

    ; , * ? ' " < > |

  • 指定値に誤りがある場合,Master Storeサービスは起動できません。

注※2

Store Dir,Backup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したフォルダを指定できません。

(2) jpcsto.iniファイルの編集手順

手順を次に示します。

  1. PFM - ManagerのMaster Storeサービスを停止する。

  2. テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。

  3. イベントデータの格納先フォルダなどを変更する。

    次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。

    [図データ]

    注意

    • 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。

    • 各ラベルの値の「.」は,Master StoreサービスのStoreデータベースのデフォルト格納先フォルダを意味します。デフォルト格納先フォルダは次のとおりです。

    物理ホストの場合

    Windowsの場合

     インストール先フォルダ\mgr\store\

    論理ホストの場合

    Windowsの場合

     環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\

    格納先を変更する場合,その格納先フォルダからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。

    • Storeデータベースの格納先を変更する場合,指定するフォルダを事前に作成してください。

    • jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先フォルダ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。

  4. jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。

  5. Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。