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JP1 Version 10 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


5.1.3 インストール手順

Performance Managementのプログラムをインストールする順序と提供媒体からプログラムをインストールする手順を説明します。

〈この項の構成〉

(1) プログラムのインストール順序

注意

Performance Managementプログラムは,監視マネージャー,監視コンソールサーバ,および監視エージェントをどのような順序でインストールしてもかまいません。

(a) 監視マネージャーでのインストール順序

監視マネージャーには,PFM - Managerをインストールします。

[図データ]

(b) 監視コンソールサーバでのインストール順序

監視コンソールサーバには,PFM - Web Consoleをインストールします。

[図データ]

(c) 監視エージェントでのインストール順序

まず,PFM - Baseをインストールし,次にPFM - AgentまたはPFM - RMをインストールします。PFM - BaseがインストールされていないホストにPFM - AgentまたはPFM - RMをインストールすることはできません。

なお,PFM - Managerと同一ホストにPFM - AgentまたはPFM - RMをインストールする場合は,PFM - Manager,PFM - AgentまたはPFM - RMの順でインストールしてください。

[図データ]

インストールの手順の詳細については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。

(2) Performance Managementプログラムのインストール方法

Performance Managementプログラムをインストールするには,提供媒体を使用する方法と,JP1/NETM/DMを使用してリモートインストールする方法があります。JP1/NETM/DMを使用する方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。

OS共通の注意事項

インストールするホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。なお,停止するサービスは物理ホスト上および論理ホスト上のすべてのサービスです。サービスの停止方法は,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

Windows Server 2008またはWindows Server 2012の環境でインストールする場合の注意事項

OSのユーザーアカウント制御機能(UAC)を有効にしている場合は,インストール中にユーザーアカウント制御のダイアログボックスが表示されることがあります。ダイアログボックスが表示された場合は,[続行]ボタンをクリックしてインストールを続行してください。[キャンセル]ボタンをクリックした場合は,インストールが中止されます。

提供媒体を使用する場合のインストール手順を次に示します。

  1. Performance Managementプログラムをインストールするホストに,Administrators権限でログインする。

  2. Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。

    Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動している場合は,すべて停止してください。

  3. 提供媒体を該当するドライブに入れる。

    起動したインストーラの指示に従ってインストールを進めます。

    インストール時に定義する情報を次に示します。

    • ユーザー情報

      ユーザー名などを入力します。

    • インストール先フォルダ

      Performance Managementプログラムをインストールするフォルダを指定します。

      インストール先フォルダは,[ディレクトリの選択]ダイアログボックスで設定して[OK]ボタンをクリックした時点で作成されます。誤ったフォルダを作成した場合はインストール後にフォルダを削除してください。

    • 接続先PFM - Manager(PFM - Baseの新規インストール時)

      PFM - Baseの新規インストール時に,接続先PFM - Managerのホスト名を入力します。

      なお,インストール時には接続先PFM - Managerを設定しないで,あとから設定することもできます。設定しなかった場合,インストール時にはPFM - AgentホストまたはPFM - RMホストの物理ホスト名が設定されます。インストール後,接続先PFM - Managerを変更してください。接続先PFM - Managerの変更については,「5.3.2 接続先PFM - Managerの変更手順」を参照してください。

      注意事項

      ここでは,ホスト名を1つしか設定できません。そのため,監視二重化の構成にする場合はインストール時には接続先PFM - Managerを設定しないで,あとから接続先PFM - Managerを変更してください。

      参考

      PFM - Web Consoleを除くPerformance Managementプログラムのインストール先フォルダは,そのホストに初めてPerformance Managementプログラムをインストールするときだけ指定できます。2回目以降のインストールの際は,初回インストール時に指定したフォルダにインストールされます。

      また,インストール時に接続先PFM - Managerを設定できるのは,08-00以前のバージョンのPFM - Agentがインストールされていないホストに,初めてPFM - Baseをインストールするときだけです。08-00以前のバージョンのPFM - AgentがインストールされているホストにPFM - Baseをインストールする場合や,PFM - Baseを上書きインストールする場合は,設定済みの接続先PFM - Managerの情報が引き継がれます。

      インストールした製品のバージョン情報の確認方法については,「付録E バージョン情報の確認」を参照してください。