4.3.4 アラームの通知方法
アラームの通知方法について説明します。
(1) アラームの状態を監視
アラームの状態が変化したときにアラームイベントを通知します。アラームの状態とは,アラーム定義の条件式に指定された条件でレコードをインスタンスごとに評価した結果のうち最も重要度の高い状態です。
「図4-24 アラーム状態の監視(ディスク監視の例)」にディスクの稼働状態を監視した場合のアラーム通知例を示します。この例では,ディスクのパフォーマンスデータを収集したレコードに,2つのインスタンス(Cドライブ,Dドライブ)のパフォーマンスデータが格納されています。
Cドライブの異常を検知した時点で,アラームの状態が「異常」になり,アラームが通知されます。そのあとDドライブが異常状態になっても,ディスクを監視するアラームの状態がすでに「異常」になっているため,アラームは通知されません。Dドライブが「正常」に戻っても,アラームの状態が異常状態から変わらないため,アラームは通知されません。Cドライブ,Dドライブがともに「正常」に戻ったときに,アラームの状態が「正常」となり「正常」のアラームイベントが通知されます。
(2) インスタンス単位での稼働状態監視
レコードのインスタンス単位で状態が変化したときにアラームイベントを通知します。
ディスクの稼働状態を監視する例を説明します。この例では,ディスクのパフォーマンスデータを収集したレコードに,2つのインスタンス(Cドライブ,Dドライブ)のパフォーマンスデータが格納されています。インスタンス単位で稼働状態を監視する場合,Cドライブの異常を検知した時点で,アラームの状態として「異常」が通知されます。そのあとにDドライブの異常を検知すると,アラームの状態がすでに「異常」になっていても,インスタンスの状態が変化しているため,再度「異常」のアラームが通知されます。インスタンスの状態が「正常」に戻ったときにもアラームが通知されます。
この機能を使用する場合,前提となる製品のバージョンは次のとおりです。
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PFM - Managerは10-10以降
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PFM - Baseは10-10以降
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PFM - Web Consoleは10-10以降
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PFM - AgentとPFM - RMは10-00以降※
- 注※
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インスタンス単位で通知するアラームをバインドする場合。
(3) 常にアラームの状態を監視
アラームを評価するごとに,異常または警告条件に該当するレコードのインスタンスがあれば,アラームイベントを通知します。