Hitachi

Hitachi Navigation Platform ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで


9.16 npsnapshotlogコマンド(トラブルシュート情報の収集)

機能

トラブルの対処に必要なトラブルシュート情報(ログや環境設定ファイル)をまとめて,ZIP形式のファイルで取得します。なお,ここで説明していない情報は,このコマンドでは取得しません。

トラブルシュート情報は,1次資料と2次資料に分類されます。1次資料と2次資料は,それぞれ別のファイルに出力されます。

1次資料のファイル

npsnapshotlog_yyyyMMddhhmmssSSS_1.zip

2次資料のファイル

npsnapshotlog_yyyyMMddhhmmssSSS_2.zip

このコマンドで取得できるトラブルシュート情報のうち,1次資料としてデフォルトで取得される情報を次の表に示します。

表9‒7 トラブルシュート情報(1次資料)

項番

トラブルシュート情報

内容

1

OSのイベントログ

システム,アプリケーション,およびセキュリティのイベントログです。

2

マシンのホスト名

OSのインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\hosts

3

マシンのサービスとポート

OSのインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\services

4

プロセスの一覧

tasklist /Vの実行結果です。

5

マシンのシステム情報

systeminfoの実行結果です。

6

バインド状況

netstat -aoの実行結果です。

7

NICの実装状況

ipconfig /allの実行結果です。

8

起動サービス一覧

net startの実行結果です。

9

環境変数の一覧

setの実行結果です。

10

各種設定ファイル

ナビゲーション プラットフォームのインストールディレクトリ下のディレクトリのファイルが取得されます。対象となるファイルを次に示します。

  • confディレクトリ以下のファイル

  • sysconfディレクトリ以下のファイル

  • setup\confディレクトリ以下のファイル

  • libディレクトリ以下のucnpbaseversion.propertiesファイル

  • libディレクトリ以下のucnpsdkversion.propertiesファイル

  • pluginSDKディレクトリ直下のファイル

  • pluginSDK\plugin\プラグイン名\dd\META-INFディレクトリ以下のcosminexus.xmlファイル

  • pluginSDK\plugin\プラグイン名ディレクトリ以下のbuild.xmlファイル

  • pluginSDK\plugin\プラグイン名\WEB-INF\confディレクトリ以下のioaction.xmlファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\uCPF\confディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB\CONFディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB\plugin\_phdxml\confディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB\plugin\_phjxml\confディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\uCPSB以下のPSBVRSMNG.INIファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\Elastic\elasticsearch\configディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\Elastic\kibana\configディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\Elastic\kibana\dataディレクトリ以下のファイル

11

各種ログファイル

ナビゲーション プラットフォームのインストールディレクトリ下のディレクトリのファイルが取得されます。対象となるファイルを次に示します。

  • logsディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\uCPF\logディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB以下のPATCHLOG.TXTファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\uCPSB以下のinstall.logファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\uCPSB以下のSPKMANAGE.LOGファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\Elastic\elasticsearch\logsディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\Elastic\kibana\logsディレクトリ以下のファイル

12

ナビゲーション プラットフォームの状態

ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\spool以下のファイル

注※

ここに示したのは,デフォルトのディレクトリです。ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.portal.trace.dirプロパティの指定値によって,実際には異なるディレクトリが指定されていることがあります。

このコマンドで取得できるトラブルシュート情報のうち,2次資料としてデフォルトで取得される情報を次の表に示します。

表9‒8 トラブルシュート情報(2次資料)

項番

トラブルシュート情報

内容

1

レジストリの一覧

reg query HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI /sの実行結果です。

また,ダッシュボードサーバのレジストリの一覧も取得します。取得する内容を次に示します。

  • reg query "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Apache Software Foundation" /sの実行結果

2

各種設定ファイル

ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\uCPSB以下の各種設定ファイル情報

3

各種ログファイル

ナビゲーション プラットフォームのインストールディレクトリ下のディレクトリのファイルが取得されます。対象となるファイルを次に示します。

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB\SPOOLディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB\plugin\_phdxml\spoolディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB\plugin\_phdxml\tmpディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB\plugin\_phjxml\spoolディレクトリ以下のファイル

  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\DB\plugin\_phjxml\tmpディレクトリ以下のファイル

形式

npsnapshotlog△トラブルシュート情報を出力するディレクトリ

ディレクトリは,絶対パス・相対パスのどちらでも指定できます。パスが長くなり過ぎないよう,200文字以内で指定することを推奨します。

また,区切り文字には「\」を使用します。パスに半角スペースが含まれる場合は,パス全体を「"」で囲んでください。ディレクトリのパスで使用できる記号は,これら以外には半角のコロン(:)と相対パスを表す半角ピリオド(.)だけです。

注意事項

戻り値

戻り値

説明

0

トラブルシュート情報の取得に成功した,または警告レベルのエラーが発生してコマンドが正常に終了した。

1

トラブルシュート情報の取得に失敗した。

2

コマンドの排他エラーが発生した。

9

実行権限のエラーが発生した。

コマンド制御外のタイミングで終了した場合(<Ctrl>キーと<C>キーを同時に押して強制終了した場合など)の戻り値は不定となります。

使用例

トラブルシュート情報の出力先ディレクトリが「C:\work\npsnapshotlog」の場合の例です。

> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npsnapshotlog C:\work\npsnapshotlog