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Hitachi Navigation Platform ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで


3.2.3 システム構成例

ナビゲーション プラットフォームのシステム構成例のパターンを次に示します。

参考
  • ここで紹介する構成例に当てはまらない構成にしたい場合は,弊社までお問い合わせください。なお,このマニュアルでは,開発環境,編集環境,および実行環境をそれぞれ1台のマシンで構成すること(「(4) プラグインやカスタム画面を開発する場合」の構成)を前提に説明しています。

  • iPad向け業務コンテンツとそれ以外の業務コンテンツでは,最適な状態で利用するための設定値が異なるユーザプロパティがあります。そのため,業務コンテンツをiPadで操作する利用者がいる場合は,iPadでの表示に最適な設定で構築した,専用の実行環境を用意することを推奨します。

〈この項の構成〉

(1) システム管理者の業務コンテンツ運用作業を軽減したい場合

システム管理者の業務コンテンツ運用作業を軽減するためには,編集環境が実行環境を兼ねるシステム構成を推奨します。

図3‒1 システム構成例(編集環境が実行環境を兼ねる場合)

[図データ]

編集環境と実行環境を1台のサーバマシンで運用する場合,編集環境で作成した業務コンテンツを実行環境にエクスポートする作業が不要になるため,システム管理者の作業を軽減できます。一方,同時にアクセスする利用者が多いとサーバの負荷が大きくなるなどの注意点もあります。

(2) 編集ミスによって利用者に影響が出ることを防止したい場合

業務コンテンツを作成する際の編集ミスがそのまま利用者に公開されないようにするためには,編集環境と実行環境を分けるシステム構成を推奨します。

図3‒2 システム構成例(編集環境と実行環境を分ける場合)

[図データ]

編集環境と実行環境を別のサーバマシンで運用する場合,編集環境で作成した業務コンテンツをエクスポートし,実行環境にインポートする必要があります。そのため,誤って利用者が使用中の業務コンテンツを非公開または削除してしまうなどの編集ミスがあっても,実行環境に影響はありません。

(3) システムの負荷を分散したい場合

システムの負荷を分散するためには,実行環境を複数のサーバに分けるシステム構成を推奨します。

図3‒3 システム構成例(複数の実行環境がある場合)

[図データ]

(2) 編集ミスによって利用者に影響が出ることを防止したい場合」の構成を応用して,実行環境を複数のサーバマシンで運用することもできます。この構成の場合,サーバの負荷軽減が期待でき,システムの可用性も高まります。なお,実行環境が複数ある場合,編集環境で作成した業務コンテンツをエクスポートし,すべての実行環境にインポートする必要があります。

(4) プラグインやカスタム画面を開発する場合

プラグインやカスタム画面を開発するためには,開発環境を含むシステム構成を推奨します。

図3‒4 システム構成例(開発環境がある場合)

[図データ]

ユーザプラグインを使用した高度な業務コンテンツを作成する場合は,ユーザプラグインを開発するための開発環境が必要です。開発環境で開発されたユーザプラグインは,まず編集環境へデプロイします。さらに,編集環境で作成した業務コンテンツを実行環境にインポートするタイミングで,実行環境にもユーザプラグインをデプロイする必要があります。

(5) ほかのJP1製品と連携する場合

図3‒5 システム構成例(ほかのJP1製品と連携する場合)

[図データ]

JP1連携プラグインを使用するためには,JP1/Baseによるユーザ認証が必須です。

複数の編集環境または実行環境がある場合は,各環境にJP1/Baseをインストールする必要がありますが,認証サーバは1台を共用できます。「図3-5 システム構成例(ほかのJP1製品と連携する場合)」の図の場合,編集環境のJP1/Baseを認証サーバとしているため,実行環境のJP1/Baseは編集環境の認証サーバを利用してユーザ認証を実行します。

ナビゲーション プラットフォームが利用できるJP1/Baseのバージョンなどについては,「3.3.2 ナビゲーション プラットフォームで使用できるユーザ認証の種類」を参照してください。また,JP1/Baseのユーザ認証機能および認証サーバの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

また,JP1製品が稼働するOSの言語は,ナビゲーションプラットフォームの実行環境,編集環境のOSと同じ言語にすることを推奨します。

JP1製品が稼働するOSの言語が,ナビゲーションプラットフォームの実行環境,編集環境のOSの言語と異なる場合,連携するデータの文字コードはASCIIにしてください。ASCII以外の文字コードを利用した場合,文字化けする場合があります。