8.3.3 ユーザセットアッププロパティファイルのプロパティ詳細
ユーザセットアッププロパティファイルの各プロパティについて説明します。
ここで説明しているデフォルト値は,セットアップ後にシステムで自動的に指定される値です。ファイル記載値は,サンプルファイルに記載されている値がデフォルト値と異なる場合にだけ記載しています。
- プロパティで指定するポート番号の注意事項
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ユーザセットアッププロパティファイルの各プロパティには,すでにほかのアプリケーションで使用または確保されているポート番号は指定できません。ほかのアプリケーションのポート番号を変更するか,ユーザセットアッププロパティファイルのプロパティを変更してください。
- 〈この項の構成〉
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(2) ユーザ認証用の論理ホストの名称(ucnp.setup.server.jp1auth.virtual.hostname)
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(3) Eclipseのリモートデバッグの設定有無(ucnp.setup.server.cosminexus.debug.enable)
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(4) 開発環境のEclipseでリモートデバッグする際の待ち受けポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.debug.jdwp.port)
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(8) ディレクトリサーバにアクセスする際の認証者の識別子(ucnp.setup.server.ldap.java.naming.security.principal)
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(9) ディレクトリサーバにアクセスする際のパスワード(ucnp.setup.server.ldap.java.naming.security.credentials)
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(10) JAAS対応ユーザ管理でのリポジトリのベースDN(ucnp.setup.server.ldap.com.cosminexus.admin.auth.ldap.basedn)
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(11) ユーザのログインIDを示す属性名(ucnp.setup.server.ldap.com.cosminexus.admin.auth.ldap.attr.userid)
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(12) ユーザのパスワードを示す属性名(ucnp.setup.server.ldap.com.cosminexus.admin.auth.ldap.attr.password)
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(15) 簡易Webサーバのポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.ejbserver.http.port)
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(16) J2EEサーバが利用するRMIレジストリのポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.ejbserver.rmi.naming.port)
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(17) Webサーバとの通信に使用するポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.webserver.connector.ajp13.port)
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(18) Cosminexus HTTP Serverがリクエストを受け付けるポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.hws.http.port)
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(19) Portal Managerの簡易Webサーバのポート番号(ucnp.setup.server.portal.manager.http.port)
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(20) Portal ManagerのWebコンテナとの通信用ポート番号(ucnp.setup.server.portal.manager.ajp13.port)
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(21) Portal Managerが利用するRMIレジストリのポート番号(ucnp.setup.server.portal.manager.rmi.naming.port)
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(23) Active Directoryのユーザ表示名の種別(ucnp.setup.server.portal.user.displayname)
(1) ユーザ認証の種別(ucnp.setup.server.ldap.directory.kind)
ユーザ認証の種別を指定します。
- 指定できる値:
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PasswordSkip:ユーザ認証を利用しない(パスワード入力を省略する)
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AD:Active Directoryによるユーザ認証を利用する
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JP1Auth:JP1/Baseによるユーザ認証を利用する
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デフォルト値:PasswordSkip
「AD」を指定した場合は,幾つかのプロパティの指定値を確認,または変更する必要があります。「AD」を指定した場合に確認が必要なプロパティについては「4.2 Active Directoryによるユーザ認証を利用する場合のセットアップ準備」を参照してください。
(2) ユーザ認証用の論理ホストの名称(ucnp.setup.server.jp1auth.virtual.hostname)
ナビゲーション プラットフォームと同じマシン上にあるJP1/Baseが論理ホスト環境の場合,論理ホスト名を指定します。論理ホスト環境ではない,またはユーザ認証を利用しない場合は,このプロパティの設定はデフォルト値のまま変更する必要はありません。
ucnp.setup.server.ldap.directory.kindプロパティの値が「JP1Auth」の場合,この値は,ucnp.base.server.jp1auth.virtual.hostnameプロパティの値として,セットアップ時に自動でユーザプロパティファイルに設定されます。セットアップ後に値を変更したい場合は,ユーザプロパティファイルでucnp.base.server.jp1auth.virtual.hostnameプロパティの値を変更してください。
- 指定できる値:
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デフォルトから変更する場合は,1文字以上196文字以下の半角英数字および半角ハイフンを組み合わせてください。63文字以下の名称とすることを推奨します。
デフォルト値:JP1_DEFAULT
(3) Eclipseのリモートデバッグの設定有無(ucnp.setup.server.cosminexus.debug.enable)
Eclipseでリモートデバッグするための設定を追加するかどうかを指定します。開発環境の場合は「true」を指定します。実行環境の場合は「false」を指定します。
指定できる値:
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true:リモートデバッグする
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false:リモートデバッグしない
デフォルト値:false
- 補足事項
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実行環境で「true」を設定した場合の動作は保証されません。
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大文字と小文字は区別されません。
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(4) 開発環境のEclipseでリモートデバッグする際の待ち受けポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.debug.jdwp.port)
開発環境のEclipseでリモートデバッグする際の,待ち受けポート番号を指定します。ucnp.setup.server.cosminexus.debug.enableプロパティの値が「false」の場合は無視されます。リモートデバッグする際は,このプロパティに指定したポート番号に接続してください。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:8000
(5) システム管理者ID(ucnp.setup.server.system.admin.userids)
ナビゲーション プラットフォームのシステム管理者を指定します。ナビゲーション プラットフォームにログインできるユーザIDを指定してください。
システム管理者を複数指定する場合は,ユーザIDをコンマ(,)で区切ったCSV形式で指定します。ユーザIDは20個まで指定できます。指定する際は,ユーザIDの前後に余分な空白を入力しないでください。
- 指定できる値:
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ダブルクォーテーション(")を除く半角英数字の文字列
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1つのユーザIDにつき31文字以内の半角英数字の文字列
なお,空文字列は指定できません。
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デフォルト値:user1
- 補足事項
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セットアップ時にこのプロパティの値がucnp.base.server.system.admin.useridsプロパティに設定されます。
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このプロパティはucnp.setup.server.ldap.directory.kindプロパティに「JP1Auth」以外を指定した場合だけ有効となります。
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(6) ディレクトリサーバのホスト名(ucnp.setup.server.ldap.hostname)
ディレクトリサーバのホスト名を指定します。ディレクトリサーバを使用しない場合は,値をファイル記載値のままとしてください。
指定できる値:文字列
デフォルト値:localhost
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」のjava.naming.provider.url.0を参照してください。
(7) ディレクトリサーバのポート番号(ucnp.setup.server.ldap.port)
ディレクトリサーバのポート番号を指定します。ディレクトリサーバを使用しない場合は,値をファイル記載値のままとしてください。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:389
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」のjava.naming.provider.url.0を参照してください。
(8) ディレクトリサーバにアクセスする際の認証者の識別子(ucnp.setup.server.ldap.java.naming.security.principal)
ディレクトリサーバにアクセスする際の認証者の識別子を指定します。JIS第一水準の範囲で日本語も指定できます。ディレクトリサーバを使用しない場合は,値をファイル記載値のままとしてください。
指定できる値:文字列
デフォルト値:cn=user1, cn=Users, dc=hitachi, dc=jp
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」のua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)に関する説明を参照してください。
(9) ディレクトリサーバにアクセスする際のパスワード(ucnp.setup.server.ldap.java.naming.security.credentials)
ディレクトリサーバにアクセスする際の認証者の識別子(ucnp.setup.server.ldap.java.naming.security.principal)に対応するパスワードを指定します。ディレクトリサーバを使用しない場合は,値をファイル記載値のままとしてください。
指定できる値:文字列
デフォルト値:password
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」のua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)に関する説明を参照してください。
(10) JAAS対応ユーザ管理でのリポジトリのベースDN(ucnp.setup.server.ldap.com.cosminexus.admin.auth.ldap.basedn)
JAAS対応ユーザ管理でのリポジトリのベースDNを指定します。JIS第一水準の範囲で日本語も指定できます。ディレクトリサーバを使用しない場合は,値をファイル記載値のままとしてください。
指定できる値:文字列
デフォルト値:cn=Users, dc=hitachi, dc=jp
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」のua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)に関する説明を参照してください。
(11) ユーザのログインIDを示す属性名(ucnp.setup.server.ldap.com.cosminexus.admin.auth.ldap.attr.userid)
ユーザのログインIDを表す属性名を指定します。ディレクトリサーバを使用しない場合は,値をファイル記載値のままとしてください。
指定できる値:文字列
デフォルト値:sAMAccountName
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」のua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)に関する説明を参照してください。
(12) ユーザのパスワードを示す属性名(ucnp.setup.server.ldap.com.cosminexus.admin.auth.ldap.attr.password)
ユーザのパスワードを表す属性名を指定します。ディレクトリサーバを使用しない場合は,値をファイル記載値のままとしてください。
指定できる値:文字列
デフォルト値:unicodePwd
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」のua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)に関する説明を参照してください。
(13) 所属グループ情報のベースDN(ucnp.setup.server.ldap.group.basedn)
所属グループ情報のベースDNを指定します。JIS第一水準の範囲で日本語も指定できます。ディレクトリサーバを使用しない場合は,値をファイル記載値のままとしてください。
指定できる値:文字列
デフォルト値:dc=hitachi,dc=jp
(15) 簡易Webサーバのポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.ejbserver.http.port)
簡易Webサーバのポート番号を指定します。すでにほかのアプリケーションで使用または確保されているポート番号は指定できません。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:24701
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)に関する説明を参照してください。
(16) J2EEサーバが利用するRMIレジストリのポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.ejbserver.rmi.naming.port)
J2EEサーバが利用するRMIレジストリのポート番号を指定します。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:24702
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)に関する説明を参照してください。
(17) Webサーバとの通信に使用するポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.webserver.connector.ajp13.port)
Webサーバとの通信に使用するポート番号を指定します。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:24703
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)に関する説明を参照してください。
(18) Cosminexus HTTP Serverがリクエストを受け付けるポート番号(ucnp.setup.server.cosminexus.hws.http.port)
Cosminexus HTTP Server(Webサーバ)がリクエストを受け付けるポート番号を指定します。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:80
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server」のK,Lで始まるディレクティブに関する説明を参照してください。
(19) Portal Managerの簡易Webサーバのポート番号(ucnp.setup.server.portal.manager.http.port)
Portal Managerの簡易Webサーバのポート番号を指定します。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:24710
詳細はマニュアル「uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド」の,ポート番号の設定に関する説明を参照してください。
(20) Portal ManagerのWebコンテナとの通信用ポート番号(ucnp.setup.server.portal.manager.ajp13.port)
Portal ManagerのWebコンテナとの通信用ポート番号を指定します。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:24711
詳細はマニュアル「uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド」のポート番号の設定に関する説明を参照してください。
(21) Portal Managerが利用するRMIレジストリのポート番号(ucnp.setup.server.portal.manager.rmi.naming.port)
Portal Managerが利用するRMIレジストリのポート番号を指定します。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:24712
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)に関する説明を参照してください。
(22) Portal Managerがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスのポート番号(ucnp.setup.server.portal.manager.naming.port)
Portal Managerがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスのポート番号を指定します。
指定できる値:1〜65535の整数値
デフォルト値:24713
詳細はマニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)に関する説明を参照してください。