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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス


インシデント手動登録定義ファイル(incident.conf)

〈このページの構成〉

形式

VERSION=バージョン情報
SS_MODE={1|2}
 
#コメント行
[SS_URL=http://JP1/IM - Service Supportのホスト:ポート番号]

ファイル

incident.conf(インシデント手動登録定義ファイル)

incident.conf.model(インシデント手動登録定義ファイルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
物理ホストのとき

Consoleパス\conf\console\incident\

論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1cons\conf\console\incident\

UNIXの場合
物理ホストのとき

/etc/opt/jp1cons/conf/console/incident/

論理ホストのとき

共有ディレクトリ/jp1cons/conf/console/incident/

説明

JP1/IM - ViewのJP1イベントをインシデントとして他製品に登録する定義ファイルです。

定義の反映時期

jco_spmd_reloadコマンドを実行したあと,またはJP1/IM - Managerを再起動したあと,JP1/IM - ViewでJP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Console)にログインすると,インシデント手動登録定義ファイルの設定が有効になります。

記述内容

VERSION=バージョン情報

インシデント手動登録定義ファイルのバージョンを指定します。バージョン情報には,2または3を指定してください。このパラメーターを省略した場合,または値を正しく指定しなかった場合は,SS_URLパラメーター,およびSS_MODEパラメーターは無視されます。なお,このパラメーターを複数指定した場合は,最後の行に指定したものが有効になります。

表2‒44 バージョン情報とインシデント手動登録定義ファイルで指定できるパラメーター一覧

バージョン情報

パラメーター名

2

SS_URL

3

SS_URL

SS_MODE

SS_MODE={1|2}

インシデントの登録モードを指定します。このパラメーターを指定する場合は,VERSIONパラメーターに3を指定してください。VERSIONパラメーターに3が指定されていない場合,このパラメーターは無視されます。指定できる値は,1または2です。JP1/IM - Service Supportに登録したインシデントから,JP1/IM - Navigation Platformの業務コンテンツ(運用手順)を表示する場合は,2を指定してください。このパラメーターを省略した場合,または値を正しく指定しなかった場合は,1が仮定されます。なお,このパラメーターを複数指定した場合は,最後の行に指定したものが有効になります。

インシデントの登録モードを変更すると,インシデントとして登録される情報が変更されます。インシデントの登録モードとインシデントとして登録される情報については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「8.1.1 JP1/IM - Service Supportと連携する場合にインシデントとして登録できるJP1イベントの属性」を参照してください。

#コメント行

#で始まる行は,コメント扱いとなります。

[SS_URL=http://JP1/IM - Service Supportのホスト:ポート番号]

インシデントを登録するJP1/IM - Service SupportのWWWページのURLを半角英数字および記号で指定します。デフォルトは,「SS_URL=」となっていて,何も設定されていません。

JP1/IM - Service Supportを呼び出す際のURLの最大長は2,046文字です。インシデントの登録モードを2に設定した場合,イベントIDを引き継ぐため,登録モードを1に設定した場合より,引き継げるメッセージが短くなります。メッセージが途中で切れている場合は,ユーザーが[イベント詳細]画面に表示されているメッセージをJP1/IM - Service Supportにコピー&ペーストしてください。

なお,このパラメーターに記載したJP1/IM - Service Supportのポート番号については,JP1/IM - ViewのマシンからJP1/IM - Service Supportのマシンに対して,ファイアウォールを通過できるよう設定する必要があります。

なお,JP1/IM - Managerをバージョンアップ後にJP1/IM - Service Supportと連携する場合は,この行を追加したあと,次の作業を実施してください。

  • バージョン情報を“3”に変更する。

  • イベントIDを登録する場合は,SS_MODEの行を追加する。

  • IDM_URLで始まる行をコメント扱いに変更する(#を付ける)。

  • JP1/IM - Managerを再起動またはjco_spmd_reloadコマンドを実行して定義内容を反映する。JP1/IM - Viewにログインしている場合は,JP1/IM - Viewを再起動する。