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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス


相関イベント発行システムプロファイル(egs_system.conf)

〈このページの構成〉

形式

VERSION=1
 
START_OPTION={cold | warm}

ファイル

egs_system.conf(相関イベント発行システムプロファイル)

egs_system.conf.model(相関イベント発行システムプロファイルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
物理ホストのとき

Consoleパス\conf\evgen\profile\

論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1cons\conf\evgen\profile\

UNIXの場合
物理ホストのとき

/etc/opt/jp1cons/conf/evgen/profile/

論理ホストのとき

共有ディレクトリ/jp1cons/conf/evgen/profile/

説明

相関イベント発行サービスの起動時および停止時の動作を定義するファイルです。

定義の反映時期

次の場合に,相関イベント発行システムプロファイルの設定が有効になります。

記述内容

VERSION=1

ファイルのバージョンを表しています。編集不要です。省略した場合や1以外の数値を指定した場合は,VERSION=1が仮定されます。

START_OPTION={cold | warm}

相関イベント発行サービスの起動オプションです。

起動時および停止時の動作を決めるための値を指定します。値に指定できるのは,coldwarmの二つです。デフォルトはwarmです。大文字・小文字は区別されません。省略した場合や値が不正な場合はwarmが仮定されます。

coldwarmそれぞれを指定した場合の相関イベント発行サービスの動作を起動時,停止時に分けて次の表に示します。用途に合わせて値を変更してください。

表2‒33 起動オプションの違いによる相関イベント発行サービス起動時・停止時の動作の違い

起動オプション

相関イベント発行サービスの動作

起動時の動作※1

停止時の動作

cold

前回停止時の起動オプションがcoldの場合:

相関イベント発行サービスが起動したあとに登録されたJP1イベントから,発行処理の対象とする。

発行処理中の相関イベントをすべて不成立にして,相関イベント発行履歴ファイルに出力する。

前回停止時の起動オプションがwarmの場合:

発行処理中の相関イベントをすべて不成立にして,相関イベント発行サービスが起動したあとに取得したJP1イベントから,発行処理の対象とする。

warm

前回停止時の起動オプションがcoldの場合:

相関イベント発行サービスが前回停止時に取得したJP1イベントの続きから発行処理の対象とする。

停止前の最後に取得したJP1イベントの情報,発行処理の内容,および相関イベントの発行定義の内容を内部ログに出力・保管する。

前回停止時の起動オプションがwarmの場合:

前回停止時の相関イベントの発行処理の内容を引き継ぎ,前回停止時に取得したJP1イベントの続きから発行処理の対象とする。※2

注※1

相関イベント発行サービスが初めて起動するときは,起動オプションの値に関係なく次のように動作します。

・相関イベント発行サービス起動後に登録されたJP1イベントから取得を開始する。

・相関イベント発行定義を読み込み,定義に従って処理を開始する。

なお,デフォルトでは,相関イベント発行定義が設定されていないため,相関イベントは発行されません。

注※2

JP1/IM - Managerの停止時と次の起動時で相関イベント発行定義が異なる場合,発行処理中の相関イベントはすべて不成立になります。いったん,内容がクリアされたあとは,前回停止時に取得したJP1イベントの続きから,発行処理の対象になります。

JP1/IM - Managerをクラスタシステムで運用する場合にはwarmに設定を変更してください。

フェールオーバー時には,JP1/IM - Manager停止→JP1/Base停止→JP1/Base起動→JP1/IM - Manager起動,の順に製品の停止・起動処理がされます。coldの設定状態でフェールオーバーした場合,JP1/IM - Manager停止→JP1/Base停止の間に発生したJP1イベントやJP1/Base起動→JP1/IM - Manager起動の間に発生したJP1イベントを取得できません。このため,cold設定のままだと,発行処理の対象となるJP1イベントを取り漏らすことがあります。