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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス


4.9.2 [設定ファイル]ページ

[プロファイル表示/編集]画面の[設定ファイル]ページは,IM構成管理サーバ上に保存した設定ファイルや定義ファイルを表示します。また,排他編集権を取得することで,設定ファイルや定義ファイルを編集できます。排他編集権は,[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域で,JP1製品名(JP1/Base)またはリモート監視のプロファイル(リモート監視)をクリックして,[編集]メニューから[排他編集設定]を選択すると取得できます。

[設定ファイル]ページには,IM構成管理サーバで管理されている設定ファイルや定義ファイルの一覧をツリー表示するツリー表示領域と,ツリーに表示される設定ファイルや定義ファイルの詳細情報を表示するノード情報表示領域があります。

[設定ファイル]ページの表示例を次に示します。

図4‒23 [設定ファイル]ページの表示例

[図データ]

ツリー表示領域

IM構成管理サーバで管理されている設定ファイルや定義ファイルをツリー表示します。ツリー表示領域に表示する項目を次に示します。

表4‒29 ツリー表示領域の項目([設定ファイル]ページ)

表示項目

説明

+

下位にファイルがあるときに表示します。

+を選択すると,設定名の下にツリーを展開します。

-

下位にファイルがあるときに表示します。

-を選択すると,展開したツリーを閉じます。

[図データ]

ホスト名を示すアイコンです。

[図データ]

製品名を示すアイコンです。

[図データ] または[図データ]

設定名を示すアイコンです。配下にファイルがあるときは,[図データ]を表示し,+または-を横に表示します。

配下にファイルがないときは,[図データ]を表示します。

[図データ]

ファイル名を示すアイコンです。

ノード情報表示領域

[設定ファイル]ページのノード情報表示領域には,ツリー表示領域で選択した設定ファイルや定義ファイルに対応した[設定ファイル]を表示します。

[設定ファイル]に表示する項目を示します。

表4‒30 設定ファイルに表示する項目

表示項目

説明

設定内容

ツリー表示領域で選択した設定ファイルの情報を表示します。[設定内容]に表示される項目については,「4.9.1 [有効設定情報]ページ」を参照してください。

状態

ツリー表示領域で選択した設定ファイルの「収集状態」と「収集日時」,または「反映状態」と「反映日時」を表示します。

  • 「収集状態」

    設定ファイルの収集状態を次の3種類の中から表示します。

    ・未収集

    ・収集成功

    ・収集失敗

  • 「収集日時」

    情報を収集したときのマネージャーの時刻※1がJP1/IM - Viewのロケールで表示されます。

    「収集日時」は,「プロファイル一括収集」,「設定ファイル収集」,「設定ファイル反映」,「プロファイル一括反映」の操作が成功した場合に更新されます。

  • 「反映状態」

    設定ファイルの反映状態を次の4種類の中から表示します。

    ・空白(画面上は何も表示されない)

     設定ファイルのインポート直後や,プロセスを停止したときなど,サーバに設定ファイルがなく,未反映の状態

    ・反映済み

     設定ファイルを反映し,対象となるプロセスが稼働した状態

    ・反映失敗※2

     設定ファイルの反映時に,エラーで失敗となった状態

    ・サーバ保存済み※2

     作成または編集した設定ファイルをサーバで保存後,対象となるプロセスで使用していない状態

  • 「反映日時」

    情報を正常に反映したときのエージェントの時刻がIM-Viewのロケールで表示されます。

    「反映日時」は,「プロファイル一括反映」,「設定ファイル反映」の操作が正常に行われた場合に更新されます。

設定内容の保存/反映

反映内容
  • 反映する

    設定内容を,IM構成管理が管理するシステムに反映します。

  • 保存する

    設定内容を,IM構成管理が動作するサーバに保存します。

反映方法

反映方法として,「リロード」が選択されています。

注※1

IM構成管理が動作するマネージャーの時刻です。

注※2

「反映失敗」や「サーバ保存済み」の設定ファイルがある場合,ツリー表示領域のホストアイコンに,エラーの状態を示すアイコンが表示されます。設定ファイルの内容に誤りがないか確認してください。設定ファイルを利用しない場合,エラーの状態を示すアイコンが表示されないように,次のとおり対処してください。

・リモート監視ログファイルトラップまたはJP1/Baseのログファイルトラップの場合

[編集]−[プロファイル削除]で不要な設定ファイルを削除してください。

・リモート監視イベントログトラップの場合

[操作]−[プロセス起動]でプロセスを起動したあと,[操作]−[プロセス停止]でプロセスを停止してください。

・JP1/Baseのイベントログトラップの場合

対象となるホストでサービスを停止したあと,[操作]−[プロファイルツリー再構築]で設定ファイルを再構築してください。

ツリー表示領域で,ログファイルトラップ情報の各項目を選択した場合,[設定ファイル]ページが異なります。エージェントがWindowsのときの[設定ファイル]ページの表示例を次に示します。

図4‒24 [設定ファイル]ページの表示例(ログファイルトラップ情報を選択した場合)

[図データ]

[設定ファイル]に表示する項目に次の項目が追加されます。

表4‒31 設定ファイルに追加して表示される項目(ログファイルトラップ情報を選択した場合)

表示項目

説明

起動オプション

  • 監視ログファイル名

    JP1/Baseの場合,ログファイルトラップ起動定義ファイルに指定するログファイル名(JP1/Baseのjevlogstart※1またはjevlogstart(クラスタ限定)※1コマンドに指定するログファイル名)のパスを指定します。

    リモート監視の場合,ログファイル名(jcfallogstart※1またはjcfallogdef※1コマンドに指定するログファイル名)のパスを指定します。

    監視ログファイル名には,次の文字を指定できません。

    JP1/Baseの場合:

    「<」(0x3c),「>」(0x3e),「|」(0x7c)

    リモート監視の場合:

    「<」(0x3c),「>」(0x3e),「|」(0x7c),「*」(0x2a),「?」(0x3f)

    なお,監視対象ホストがUNIXの場合,監視対象ファイルパスに半角英数字および「-」,「_」,「.」,「/」を含むログファイルを監視できます。それ以外の文字を含むファイルパスについては,正常に監視できない場合があります。

    また,監視ログファイル名は,次に示すように複数指定できます。

    ・ログファイルトラップ(Windows)の場合:32個

    ・ログファイルトラップ(UNIX)の場合:100個

    ・リモート監視ログファイルトラップの場合:32個

    複数の監視ログファイル名のパスを指定したい場合は,半角スペースで区切って指定します。監視ログファイル名のパスに半角スペースが含まれている場合,パス全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。入力できる文字数※2は1,920バイトです。

    監視対象ホストのOSがWindowsの場合にリモート監視をするとき,監視ログファイル名のパスは,次のように実際のパスから「\\ホスト名」を除いたパスを指定してください。

    実際のパス:

     \\ホスト名\共有フォルダ名\ファイル名

    監視ログファイル名として記載するパス:

     \共有フォルダ名\ファイル名

    次に指定例を示します。

    (例1)\share\logdir\test01.log \share\logdir\test02.log

    (例2)"\share\log dir\test01.log" "\share\log dir\test02.log"

  • 起動ロケール

    エージェントがUNIXの場合に表示される項目です。

    文字コードおよびLANGの値をプルダウンメニューから選択します。

    起動ロケールは,次のように表示されます。

    [図データ]

    プルダウンメニューの詳細については,表4-32 起動ロケールのプルダウンメニューの選択肢を参照してください。

  • 追加オプション

    JP1/Baseの場合,ログファイルトラップ起動定義ファイルのオプション(JP1/Baseのjevlogstart※1またはjevlogstart(クラスタ限定)※1コマンドのオプション)を指定します。リモート監視の場合,追加オプション(jcfallogstart※1またはjcfallogdef※1コマンドのオプション)を指定します。ただし,ログファイルトラップ動作定義ファイル名(-fオプション),監視名(-aオプション),フィルター(-filterオプション)およびログファイル名は指定できません。

    入力できる文字数※2は1,024バイトです。

  • フィルター

    SSH接続の場合に活性化される項目です。

    事前フィルターとして指定する文字列を正規表現で入力します。ただし,「'」「"」「<」「>」は正規表現の文字として指定できません。

設定内容の保存/反映

反映方法に次の項目が追加されます。

  • 再起動※3

    設定ファイルの編集内容を再起動して反映する場合に選択します。

  • ファイルの送付

    設定ファイルを送付して反映する場合に選択します。

注※1 jevlogstartおよびjevlogstart(クラスタ限定)コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。jcfallogstartおよびjcfallogstartコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」のコマンドを説明している章を参照してください。

注※2 監視ログファイル名および追加オプションで入力した文字数が,合計で1,920バイトを超える場合,入力値が範囲外であるエラーメッセージ「KNAN20042-E」が出力されます。このメッセージが出力されたときは,ログファイルトラップを複数に分けて指定してください。

注※3 稼働中のログファイルトラップの起動オプションやログファイルトラップ動作定義ファイルのMARKSTRおよびACTDEFパラメーター以外の値を変更した場合,「再起動」で反映してください。「リロードによる反映」では起動オプションの変更は反映されません。

また,稼働中のイベントログトラップの起動オプションやイベントログトラップ動作定義ファイルのserverパラメーターを変更した場合,「再起動」で反映してください。「リロードによる反映」では起動オプションの変更は反映されません。

起動ロケールのプルダウンメニューの選択肢を次に示します。

表4‒32 起動ロケールのプルダウンメニューの選択肢

起動ロケールに表示される名称

文字コード

LANGの値

エージェントホストのOS

デフォルト値

SJIS/ja_JP.SJIS

シフトJISコード

ja_JP.SJIS

HP-UX

SJIS/japanese

japanese

EUC/ja_JP.eucJP

EUCコード

ja_JP.eucJP

EUC/japanese.euc

japanese.euc

UTF-8/ja_JP.utf8

UTF-8

ja_JP.utf8

C

英語

C

EUC/ja

EUCコード

ja

Solaris

EUC/japanese

japanese

EUC/ja_JP.eucJP

ja_JP.eucJP

SJIS/ja_JP.PCK

シフトJISコード

ja_JP.PCK

UTF-8/ja_JP.UTF-8

UTF-8

ja_JP.UTF-8

C

英語

C

SJIS/Ja_JP

シフトJISコード

Ja_JP

AIX

SJIS/Ja_JP.IBM-932

Ja_JP.IBM-932

EUC/ja_JP

EUCコード

ja_JP

EUC/ja_JP.IBM-eucJP

ja_JP.IBM-eucJP

UTF-8/JA_JP

UTF-8

JA_JP

UTF-8/JA_JP.UTF-8

UTF-8

JA_JP.UTF-8

C

英語

C

UTF8/ja_JP.UTF-8

UTF-8コード

ja_JP.UTF-8

Linux

UTF8/ja_JP.utf8

ja_JP.utf8

C

英語

C

C

英語

C

その他

(凡例)

○:デフォルトで表示される名称

−:デフォルト値ではない

設定ファイルや定義ファイルごとの項目が編集できるのかできないのか,編集した項目が反映される操作について示します。

表4‒33 設定ファイルごとの項目

項番

プロファイル名

設定ファイル名

設定ファイルの項目名

編集可否

反映操作

有効設定情報の項目名

1

イベント転送情報

JP1/Base転送設定ファイル

to-upperまたはto イベントサーバ名

リロード

転送先(ホスト名)

2

イベントフィルター

条件文

3

ログファイルトラップ情報

JP1/Baseログファイルトラップ起動定義ファイル

×

動作定義ファイル名(フルパス)[-f

4

追加オプション -t

再起動

ファイル監視間隔(秒)[-t

5

追加オプション -m

イベント化データの最大長(バイト)[-m

6

追加オプション -h

先頭からの読み込み指定[-h

7

追加オプション -p

ログデータ出力元プログラム名[-p

8

追加オプション -r

openリトライ指定[-r

9

追加オプション -s

登録先イベントサーバ名[-s

10

×

監視名[-a

11

追加オプション -u

再起動

ユースオプション[-u

12

ロケール

13

監視ログファイル名

監視対象ログファイル ファイル名(フルパス)

14

JP1/Baseログファイルトラップ動作定義ファイル

MARKSTR

リロード

MARKSTR定義文字列

15

ACTDEF

ACTDEF定義文字列

16

FILETYPE

再起動

ファイルタイプ

17

RECTYPE

レコードタイプ

18

HEADLINE

ヘッダーの行数

19

HEADSIZE

ヘッダーのサイズ(バイト)

20

retry-times

リトライ回数

21

retry-interval

リトライ間隔(秒)

22

hold-count

JP1イベントの保留件数

23

keep-event

保留数超過指定

24

open-retry-times

openリトライ回数

25

open-retry-interval

openリトライ間隔(秒)

26

read-retry-times

readリトライ継続回数

27

upd-output-event

UPDタイプJP1イベント出力

28

イベントログトラップ情報

JP1/Baseイベントログトラップ動作定義ファイル

filter

リロード

フィルター情報 ログの種別

29

filter

フィルター情報 条件文

30

server

×

登録先イベントサーバ名

31

retry-times

リロード

リトライ回数

32

retry-interval

リトライ間隔(秒)

33

trap-interval

監視間隔(秒)

34

matching-level

マッチングレベル指定

35

filter-check-level

フィルターチェックレベル指定

36

jp1event-send

JP1イベント通知オプション

37

ローカルアクション情報

JP1/Baseローカルアクション実行定義ファイル

usr

リロード

共通ブロック情報 JP1ユーザー名

38

var

共通ブロック情報 環境変数ファイル名

39

evt

共通ブロック情報 イベントID発行指定

40

cnt-opt

共通ブロック情報 制御オプション文字列

41

act

アクションブロック情報 アクション名

42

cnd

アクションブロック情報 イベントフィルター条件文

43

det

アクションブロック情報 同一アクション抑止時間

44

var

アクションブロック情報 環境変数ファイル名

45

cmd

アクションブロック情報 実行コマンド

46

cmd-opt usrprofile

アクションブロック情報 実行時オプション

47

evt

アクションブロック情報 イベントID発行指定

48

リモートログファイルトラップ情報

リモート監視ログファイルトラップ起動オプション

追加オプション -t

再起動

ファイル監視間隔(秒)[-t

49

追加オプション -m

イベント化データの最大長(バイト)[-m

50

追加オプション -p

ログデータ出力元プログラム名[-p

51

追加オプション -r

openリトライ指定[-r

52

×

登録先イベントサーバ名

53

監視名[-a

54

監視対象ホスト[-o

55

正規表現のタイプ

56

監視ログファイルのロケール

再起動

57

監視ログファイル名

監視対象ログファイル ファイル名

58

フィルター

59

リモート監視ログファイルトラップ動作定義ファイル

retry-times

再起動

イベントサービスへの接続リトライ回数

60

retry-interval

イベントサービスへの接続リトライ間隔(秒)

61

open-retry-times

ログファイルのopenリトライ回数

62

open-retry-interval

ログファイルのopenリトライ間隔(秒)

63

hold-count

JP1イベントの保留件数

64

keep-event

保留数超過指定

65

FILETYPE

ファイルタイプ

66

HEADLINE

ヘッダーの行

67

MARKSTR

リロード

MARKSTR定義文字列

68

ACTDEF

ACTDEF定義文字列

69

リモートイベントログトラップ情報

リモート監視イベントログトラップ起動オプション

×

監視対象ホスト[-o

70

登録先イベントサーバ名

71

正規表現のタイプ

72

リモート監視イベントログトラップ動作定義ファイル

retry-times

リロード

リトライ回数

73

retry-interval

リトライ間隔(秒)

74

trap-interval

監視間隔(秒)

75

matching-level

マッチングレベル指定

76

filter-check-level

フィルターチェックレベル指定

77

filter

フィルター情報 ログの種別

78

filter

フィルター情報 条件文

(凡例)

○:編集できる

×:編集できない

−:指定できない

注※ エージェントのJP1/Baseがバージョン10以降の場合だけ編集できます。

また,WMI/NetBIOS接続の場合に,ツリー表示領域でリモート監視のイベントログトラップ情報を選択したとき,[起動オプション]が異なります。

[起動オプション]

[図データ]

事前フィルターに指定するログ種別を選択します。監視対象ホストのOSによって,起動オプションで選択したログ種別と,実際にフィルタリングされるWindowsイベントのログ種別が次のように異なります。

選択したログ種別

Windows Server 2003の場合にフィルタリングされるログ種別

Windows Server 2008の場合にフィルタリングされるログ種別

エラー,重大

エラー

エラー,重大

警告

警告

警告

情報,詳細

情報

情報,詳細

成功の監査

成功の監査

成功の監査

失敗の監査

失敗の監査

失敗の監査

ログ種別を選択していない場合は,事前フィルターを使用しません。すべてのWindowsイベントログを収集します。