Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス


2.12 [イベント取得条件設定]画面

[イベント取得条件設定]画面では,イベントサービスからイベントを取得するときのフィルター(イベント取得フィルター)条件を設定します。

この画面の表示方法を次に示します。

なお,[イベント取得条件設定]画面を表示するには,JP1_Console_Admin権限が必要です。また,業務グループの参照・操作制限を設定している場合,JP1資源グループとJP1権限レベルの組み合わせによっては操作できないことがあります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「3.1.4(2) JP1ユーザーに対するJP1資源グループとJP1権限レベルの割り当て」を参照してください。

この画面でフィルター条件を設定し,[OK]ボタンをクリックすると,設定した内容がフィルター条件文に変換されます(設定が有効になるのは[システム環境設定]画面で[適用]ボタンをクリックしたあととなります)。なお,イベント取得フィルターの最大長は,除外条件群が設定してある場合は64キロバイト,設定していない場合は60キロバイトです。最大長を超えていた場合は,[OK]ボタンをクリックしたときにエラーダイアログボックス(KAVB0246-Eのメッセージ)が表示されます。この場合は,設定した内容を見直してください。フィルター条件文の長さは,JP1/IM - Viewのリリースノートを参照して見積もってください。

なお,この画面で設定する通過条件群の中に,条件を何も設定していない([条件一覧]以下の項目を設定していない)通過条件群がある場合,すべてのJP1イベントを表示(取得)対象とします。また,この画面で設定する除外条件群の中に,条件を何も設定していない([条件一覧]以下の項目を設定していない)除外条件群がある場合,すべてのJP1イベントを表示(取得)しません。フィルターをかけたい場合は,設定した条件群それぞれに対し,必ず一つ以上の条件を設定してください。

接続先ホストのJP1/IM - Managerでイベント取得フィルター(互換用)を使用している場合,この画面は表示されず,[イベント取得条件設定]画面(互換用)が表示されます。

特定の重大度を指定したイベントとJP1/SESイベントの両方を取得したい場合

[イベント取得条件設定]画面(互換用)では次の条件を1画面で表現できますが,[イベント取得条件設定]画面では複数の条件群を設定しないと表現できません。

重大度「エラー」のイベントとJP1/SESイベントの両方を取得したいときには,次の手順で条件群を設定します。

  1. 重大度「エラー」のイベントを取得するための条件群「条件群1」を作成し,[重大度]の属性指定で[重大度を指定する]を選択し,[エラー]チェックボックスをチェックする。

  2. JP1/SESイベントを取得するための条件群「条件群2」を作成し,[重大度]の属性指定で[JP1/SESイベント]を選択する。

[イベント取得条件設定]画面を次に示します。

図2‒26 [イベント取得条件設定]画面

[図データ]

表示項目を次に示します。

[フィルター名]

イベント取得フィルターを追加する場合,フィルター名を入力します。

イベント取得フィルターを編集する場合,フィルター一覧から選択したイベント取得フィルターのフィルター名が表示されます。フィルター名を変更すると,フィルター名が変更した名称に更新されます。新しいイベント取得フィルターが作成されるわけではありませんので,注意してください。

すでに指定されているフィルター名を重複して指定できません。

フィルター名の最初および最後に空白がある場合,空白は文字として認識されます。したがって,フィルター名の最初または最後に空白があるフィルターと空白がないフィルターは,別名のフィルターと認識されます。

[フィルターID]

イベント取得フィルターのフィルターIDをドロップダウンリストから選択します。

イベント取得フィルターを追加する場合,イベント取得フィルター一覧の中で未使用のフィルターIDが,昇順に自動的に割り振られます。

イベント取得フィルターを編集する場合,フィルター一覧から選択したイベント取得フィルターのフィルターIDが表示されます。フィルターIDを変更すると,フィルターIDが変更したIDに更新されます。新しいイベント取得フィルターが作成されるわけではありませんので,注意してください。

すでに指定されているフィルターIDを重複して指定できません。

[一覧表示]/[一覧非表示]

条件群一覧の表示・非表示を切り替えます。すでに条件群一覧が表示されている場合,ボタンの名称は[一覧非表示]になります。

[通過条件群一覧]

通過条件群の一覧が表示されます。[通過条件群一覧]の条件群を選択すると,通過条件群の名称は[条件群名]に,条件内容は条件一覧に表示され,編集できるようになります。

設定できる条件群の数は,最大30です(最大数設定すると,[追加]ボタン,[複製]ボタンが非活性になります)。

[除外条件群一覧]

除外条件群の一覧が表示されます。[除外条件群一覧]の条件群を選択すると,除外条件群の名称は[条件群名]に,条件内容は条件一覧に表示され,編集できるようになります。

設定できる条件群の数は,最大30です(最大数設定すると,[追加]ボタン,[複製]ボタンが非活性になります)。

[追加]

新規に条件群を追加する場合は,[追加]ボタンをクリックします。クリックすると,通過条件群の場合,通過条件群が「条件群1」,「条件群2」...という名称で追加されます。除外条件群の場合,除外条件群が「除外条件群1」,「除外条件群2」...という名称で追加されます。また,条件群を追加すると,フォーカスが[条件群名]に移り,名称を指定できるようになります。

[複製]

選択している条件群を複製する場合は,[複製]ボタンをクリックします。クリックすると,選択している条件群と同じ条件を持った条件群が複製されます。複製された条件群名の先頭に「コピー 」が付加され,一覧に追加されます。すでに,複製したあとにできる条件群名が登録されている場合には,「コピー」の後ろに半角数字を付加し,「コピー半角数字 複製元の条件群名」となります。半角数字は2から始まり,条件群名が複製されるたびに2,3,4と昇順に増えていきます。また,フォーカスが[条件群名]に移り,名称を指定できるようになります。

[削除]

選択している条件群を削除する場合は,[削除]ボタンをクリックします。クリックすると,KAVB0257-Iのメッセージのダイアログボックスが表示され,[はい]ボタンをクリックすると,条件群が削除されます。

[条件群名]

条件群の名称を指定します。

[通過条件群一覧]または[除外条件群一覧]ですでに表示されている条件群を選択した状態で名称を変更した場合は,新しく指定した名称で上書きされます。通過条件群と除外条件群は,同じ名称を設定できません。

[通過条件群一覧]または[除外条件群一覧]ですでに表示されている条件群と同じ名称を指定した場合は,KAVB0256-Eのメッセージのダイアログボックスが表示されます。

[クリア]

条件一覧に指定されている内容をすべてクリアします。

[選択イベント条件入力]

[イベントコンソール]画面で選択しているJP1イベントの属性値を,条件一覧に入力します。[選択イベント条件入力]ボタンをクリックしたときの動作は次のようになります。

  • イベント属性値に改行やタブなどの制御文字が含まれる場合

    制御文字の直前の文字までが,条件一覧の条件値として反映されます。オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択されます。

  • イベント属性値に改行やタブなどの制御文字が含まれない場合

    イベント属性値がすべて反映されます。オプション条件を指定できる属性の場合は[と一致する]が選択されます。

なお,選択しているJP1イベントの情報がイベント情報マッピング定義でマッピングされている場合は,マッピングしている表示項目の属性値および固有の拡張属性値は,条件一覧に入力されません。イベント情報マッピング定義の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド」の「5.1.3 JP1イベントの固有の拡張属性を表示する(イベント情報のマッピング)」を参照してください。

[登録ホスト名]

JP1イベントが発生したホストのホスト名(イベントサーバ名)を指定します。業務グループは指定できません。複数のホストを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。最大100個のホスト名が指定できます。名称に「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。改行やタブは指定できません。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションの指定には依存しません。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[重大度]

取得するイベントの重大度を指定します。

重大度が設定されているすべてのイベントを取得する場合は[重大度が定義されているすべてのイベント]を選択します。

重大度が設定されているイベントのうち,特定のイベントを取得する場合は[重大度を指定する]を選択し,緊急,警戒,致命的,エラー,警告,通知,情報,デバッグの中から必要な項目をチェックします。

JP1/SESイベントを取得する場合は,[JP1/SESイベント]を選択します。

なお,統合監視DBを使用する場合に重大度変更機能を有効にしたとき,[重大度]は[重大度(変更前)]と表示されます。

[図データ]

[オブジェクトタイプ]

JP1イベントのオブジェクトタイプを指定します。値は,直接入力するかリストボックスから選択します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[オブジェクト名]

JP1イベントのオブジェクト名を指定します。

複数のオブジェクトを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。最大100個のオブジェクト名が指定できます。名称に「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。改行やタブは指定できません。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[登録名タイプ]

JP1イベントの登録名タイプを指定します。値は,直接入力するかリストボックスから選択します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[登録名]

JP1イベントの登録名を指定します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[事象種別]

JP1イベントの事象種別を指定します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[ユーザー名]

JP1イベントのユーザー名を指定します。

複数のユーザーを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。最大100人のユーザー名が指定できます。名称に「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。改行やタブは指定できません。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[メッセージ]

JP1イベントのメッセージテキストを指定します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかが選択できますが,[から始まる]または[を含む]を選択することを推奨します。正規表現で指定する場合は,メッセージテキストの制御コード以外の部分を記述するようにしてください。

[プロダクト名]

JP1イベントを発行したプログラムの名称を指定します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[イベントID]

JP1イベントのIDを指定します。

複数のイベントIDを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。