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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド


5.8.2 jcochfilterコマンドを使用して切り替える

jcochfilterコマンドを使用して,イベント取得フィルター,および共通除外条件の有効・無効を切り替えられます。

jcochfilterコマンドでイベント取得フィルター,および共通除外条件の有効・無効を切り替える場合,JP1/AJSのジョブスケジューラー機能を使用して,所定の時刻にjcochfilterコマンドを実行し,保守業務を開始するジョブネットを作成することで,保守業務と監視状態の変更を自動的化できます。

〈この項の構成〉

(1) イベント取得フィルターを切り替える

イベント取得フィルターには,固有のフィルターIDが設定されています。このフィルターIDを利用して,jcochfilterコマンドでイベント取得フィルターを切り替えます。

jcochfilterコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcochfilter」(1. コマンド)を参照してください。

設定手順は,次のとおりです。

  1. jcochfilterコマンドを入力して,イベント取得条件一覧をリスト表示する。

    物理ホストと論理ホストで,イベント取得条件一覧を表示する場合の例を次に示します。

    • 物理ホスト上のイベント取得条件一覧を表示する場合

      次のようにコマンドを入力します。

      jcochfilter

    • 論理ホストhostA上のイベント取得条件一覧を表示する場合

      次のようにコマンドを入力します。

      jcochfilter -h hostA

    論理ホストhostA上のイベント取得条件一覧の表示例を次に示します。

    図5‒8 jcochfilterコマンドによるイベント取得条件一覧の表示例

    [図データ]

    指定したホスト上のJP1/IM - Managerが起動されていない場合,コマンドによるイベント取得フィルターの切り替えは実行できません。

  2. フィルターIDやフィルター名からイベント取得フィルターを特定する。

  3. jcochfilter -iコマンドを入力して,イベント取得フィルターを切り替える。

    物理ホストと論理ホストで,イベント取得フィルターを切り替える場合の例を次に示します。

    • 物理ホスト上のイベント取得フィルターをフィルターIDが3のフィルターに切り替える場合

      次のようにコマンドを入力します。

      jcochfilter -i 3

    • 論理ホストhostA上のイベント取得フィルターをフィルターIDが3のフィルターに切り替える場合

      次のようにコマンドを入力します。

      jcochfilter -i 3 -h hostA

(2) 共通除外条件の有効・無効を切り替える

共通除外条件には,固有の共通除外条件群IDが設定されています。この共通除外条件群IDを利用して,jcochfilterコマンドで共通除外条件の有効・無効を切り替えます。

jcochfilterコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcochfilter」(1. コマンド)を参照してください。

設定手順は,次のとおりです。

  1. jcochfilterコマンドを入力して,イベント取得条件一覧をリスト表示する。

    物理ホストと論理ホストで,イベント取得条件一覧を表示する場合の例を次に示します。

    • 物理ホスト上のイベント取得条件一覧を表示する場合

      次のようにコマンドを入力します。

      jcochfilter

    • 論理ホストhostA上のイベント取得条件一覧を表示する場合

      次のようにコマンドを入力します。

      jcochfilter -h hostA

    指定したホスト上のJP1/IM - Managerが起動されていない場合,コマンドによるイベント取得フィルターの切り替えは実行できません。

  2. 共通除外条件群IDや共通除外条件群名から共通除外条件群を特定する。

  3. 共通除外条件群の有効・無効を切り替える。

    次のどちらかのオプションで共通除外条件群の有効・無効を切り替えます。

    • -eオプション

      有効にしたい共通除外条件群IDを指定します。

      指定しなかった共通除外条件群は無効となります。

    • -onまたは-offオプション

      有効にしたい共通除外条件群IDを指定します。

      指定しなかった共通除外条件群の有効・無効は変更されません。

      共通除外条件の動作モードが拡張モードの場合に使用できます。

    物理ホストと論理ホストで,共通除外条件の有効・無効を切り替える場合の例を次に示します。

    • 物理ホスト上の共通除外条件群IDが3の共通除外条件を有効にして,共通除外条件群IDが1,2の共通除外条件を無効にした場合(指定した共通除外条件群だけが変更されます。)

      この指定は,共通除外条件の動作モードが拡張モードの場合に使用できます。

      jcochfilter -on 3 -off 1,2

    • 物理ホスト上の共通除外条件群IDが3の共通除外条件を有効にして,それ以外を無効にする場合

      jcochfilter -e 3

    • 論理ホストhostA上の共通除外条件群IDが3の共通除外条件を有効にして,それ以外を無効にする場合

      jcochfilter -e 3 -h hostA