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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド


5.3.1 システム構築時に設定する

重大度変更定義を設定する方法には,GUIで設定する方法と,重大度変更定義ファイルで定義し,jco_spmd_reloadコマンドを実行して設定を反映する方法があります。

注意事項

ただし,GUIからの設定と定義ファイルからの設定を同時にしないでください。GUIからの定義を更新中にユーザーがテキストエディターなどでファイルを更新した場合に,定義ファイルとメモリに持っているデータが不一致になることがあります。

〈この項の構成〉

(1) [重大度変更定義設定]画面から設定する

[重大度変更定義設定]画面から重大度変更定義を設定する手順を次に示します。

  1. イベントの重大度変更機能が有効になっていることを確認する。

    jcoimdefコマンドを実行し,-chsevオプションを確認してください。無効になっている場合は,jcoimdefコマンドを使用し,イベントの重大度変更機能を有効にしてください。デフォルトは無効です。重大度変更機能を有効にした場合は,JP1/IM - Managerを再起動してください。jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcoimdef(1. コマンド)を参照してください。

  2. [イベントコンソール]画面から[オプション]−[重大度変更定義]を選択する。

    [重大度変更定義一覧]画面が表示されます。

  3. 設定する内容に合わせて,[追加]ボタン・[編集]ボタン・[複製]ボタン・[削除]ボタンをクリックする。

    [追加]ボタンをクリックした場合

    [重大度変更定義設定]画面が表示され,新しい重大度変更定義を設定できます。

    [編集]ボタンをクリックした場合

    [重大度変更定義設定]画面が表示され,選択した重大度変更定義の設定を編集できます。

    [複製]ボタンをクリックした場合

    選択した重大度変更定義が複製され,[重大度変更定義一覧]画面に追加されます。複製された重大度変更定義は,名称の先頭に「コピー 」が追加されます。

    [削除]ボタンをクリックした場合

    選択した重大度変更定義が削除されます。

    削除の場合,手順4は実施しません。

  4. [重大度変更定義設定]画面で,重大度の設定をする。

    重大度を変更するイベント条件の設定をします。そのあと,[変更後の重大度]から変更後の重大度を選択して,[OK]ボタンをクリックします。

  5. [重大度変更定義一覧]画面で,[適用]ボタンをクリックして有効にする。

    [重大度変更定義設定]画面で,設定した重大度変更定義を[重大度変更定義一覧]画面から選択して,[適用]チェックボックスをチェックして有効にします。複数のイベントを設定したい場合は,手順3〜5を繰り返します。

  6. 設定を反映してもよいかを確認するメッセージが表示されるため,問題なければ[はい]ボタンをクリックする。

    設定した重大度変更定義が有効になります。

(2) 重大度変更定義ファイルから設定する

重大度変更定義ファイルから重大度変更定義を設定する手順を次に示します。

  1. イベントの重大度変更機能が有効になっていることを確認する。

    jcoimdefコマンドを実行し,-chsevオプションを確認してください。無効になっている場合は,jcoimdefコマンドを使用し,イベントの重大度変更機能を有効にしてください。デフォルトは無効です。重大度変更機能を有効にした場合は,JP1/IM - Managerを再起動してください。jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcoimdef(1. コマンド)を参照してください。

  2. 重大度変更定義ファイルに,イベントの重大度変更の定義を記述する。

    重大度変更はシステム単位で定義します。重大度は,「緊急(Emergency)」,「警戒(Alert)」,「致命的(Critical)」,「エラー(Error)」,「警告(Warning)」,「通知(Notice)」,「情報(Information)」,「デバッグ(Debug)」の範囲で変更できます。

    重大度変更定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「重大度変更定義ファイル(jcochsev.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

    重大度変更定義ファイルに設定する内容の例

    DESC_VERSION=2

    def 重大度変更1

    cmt コメント

    define enable

    cnd

    B.ID IN 100 200

    E.SEVERITY IN Warning

    B.SOURCESERVER IN hostA hostB hostC

    end-cnd

    sev Emergency

    end-def

  3. JP1/IM - Managerを再起動またはjco_spmd_reloadコマンドを実行する。

    ただし,手順1で重大度変更機能を無効から有効に変更した場合は,JP1/IM - Managerを再起動する必要があります。

    jco_spmd_reloadコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jco_spmd_reload(1. コマンド)を参照してください。

変更後のJP1イベントの重大度は,イベント一覧の[重大度]に表示します。変更前のJP1イベントの重大度は,イベント一覧の[重大度(変更前)]に表示します。また,重大度を変更したJP1イベントは,イベント一覧の[重大度変更]にアイコンを表示します。

イベント基盤サービスは,マネージャー上のイベントサービスから受信したJP1イベントの重大度を変更し,統合監視DBに登録します。その際,イベントサービスのイベントDBの内容は変更されません。

また,マッピング定義を重大度の変更に使用することがあります。マッピング定義を使用すると,イベント一覧の[重大度]に,別の属性を表示できます。