8.3.1 JP1/IM - Rule Operationへの通知
JP1/IM - Rule Operation連携機能を有効に設定すると,自動アクション機能を利用してJP1/IM - Rule Operationにルール起動要求を自動通知できます。
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JP1/IM - Rule Operation連携機能を有効にすると,JP1/IM - Viewの[アクション詳細設定]画面にJP1/IM - Rule Operation用の項目が表示されるようになり,JP1/IM - Rule Operationへの通知条件設定ができるようになります。
通知条件設定後,ルール起動要求の契機となるJP1イベントが発生すると, JP1/IM - ManagerはJP1/IM - Rule Operationに対し,ルール起動要求を自動通知します。
JP1/IM - Rule Operationの方では,自動通知されたルール起動要求を,ルール起動条件で判定し,起動条件に一致する場合にだけ,ルールを起動,実行します。
(1) JP1/IM - Rule Operation連携機能の有効・無効設定
JP1/IM - Rule Operation連携機能の有効・無効は,jcoimdefコマンドで設定します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
JP1/IM - Rule Operation連携機能を有効に設定したJP1/IM - ManagerにJP1/IM - Viewで接続すると,次に示す画面にJP1/IM - Rule Operation連携用の項目が追加されます。
- 設定に関する項目が追加される画面
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[アクション設定]画面
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[アクション詳細設定]画面
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- 表示に関する項目が追加される画面
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[アクション結果]画面
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[アクション結果詳細]画面
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[アクション結果一覧]画面
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[イベント検索]画面
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[表示フィルター設定]画面
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[重要イベント定義]画面
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[ユーザーフィルター詳細設定]画面
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これらの画面の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「2. [イベントコンソール]画面」を参照してください。
(2) JP1/IM - Rule Operationへの通知条件設定
通常の自動アクションと同じく,JP1/IM - Rule Operationへの通知条件は[アクション詳細設定]画面,または自動アクション定義ファイル(actdef.conf)で設定します。
自動アクションに設定する通知条件は,できるだけルール起動条件として指定されたJP1イベントに絞り,必要最低限の自動アクションだけが実行されるようにしてください。
JP1/IM - Rule Operationへの通知条件設定は,次の図に示す部分以外,通常の自動アクションの設定と同様となります。
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なお,通常の自動アクションで指定できる以下の項目は,JP1/IM - Rule Operationへの通知条件設定では次のようになります。
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実行ユーザー:通知先のJP1/IM - Rule OperationホストでユーザーマッピングされているJP1ユーザーとなります。jcoimdefコマンドで設定します。
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実行ホスト:通知先のJP1/IM - Rule Operationホストとなります。jcoimdefコマンドで設定します。なお,通常の自動アクションと異なり,ホストグループ指定はできません。
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アクション:「<RULE>」固定です。なお,JP1/IM - Rule Operationへの起動要求通知時には,内部処理としてJP1/IM - Managerのホスト名,通知の契機となったJP1イベントのイベントDB内通し番号,到着時刻を引数にJP1/IM - Rule Operationの内部コマンドが実行されます。
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環境変数ファイル:指定できません。
画面の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「2.31.1 [アクション詳細設定]画面」を参照してください。また,定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「自動アクション定義ファイル(actdef.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
(3) 通知処理の流れ
JP1/IM - Rule Operationへの通知処理は,通常の自動アクションと同様,システムの階層構成(IM構成)の定義に従って実行されます。また,その際の通知処理の状態遷移も通常の自動アクションと同様となります。