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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド


6.6.1 ログ情報を収集する仕組み

リモート監視の認証管理およびリモート監視ログファイルトラップの機能が,IM構成管理の各機能およびJP1/Baseのログファイルトラップと連携して,リモートの監視対象ホスト上のSSH,WMI,NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)からリモート監視ログ情報を収集します。リモートの監視対象ホスト上のSSH,WMI,NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)からリモート監視ログ情報を収集します。

リモート監視のログ情報を収集するための機能の関係を,次の図に示します。

図6‒43 リモート監視のログ情報を収集するための機能の関係

[図データ]

リモート監視のログ情報を収集するには,IM構成管理・ビューアーまたはリモート監視用のコマンドで設定した起動オプション文字列および動作定義の監視条件を基に,リモートの監視対象ホストに接続し,指定された監視間隔ごとにログファイルやイベントログの出力内容を収集して,JP1/Baseのログファイルトラップに渡します。

なお,起動オプション文字列は,IM構成管理・ビューアーまたはコマンドの起動オプションに設定された内容,およびリモート監視ログファイルトラップ起動定義ファイルまたはリモート監視イベントログトラップ動作定義ファイルの設定内容を使用します。また,動作定義はリモート監視ログファイルトラップ動作定義ファイル,およびリモート監視イベントログトラップ動作定義ファイルの設定内容を使用します。

リモート監視ログファイルトラップの機能を使用する場合は,監視名を指定してください。リモート監視ログファイルトラップの監視名は,ほかの監視対象ホストのリモート監視ログファイルトラップやJP1/Baseのログファイルトラップに使用している監視名と同一の監視名を指定できますが,同じ監視対象ホストの場合,同一の監視名を指定できません。監視対象ホストに対して,ユニークな名称となるように設定してください。

参考

リモートイベントログトラップ機能を使用する場合は,監視名を指定する必要はありません。ただし,JP1/Baseのログファイルトラップ機能で,内部的にDEFAULT0という監視名を使用しています。そのため,JP1/Baseのログファイルトラップ機能が出力するログのメッセージには,DEFAULT0という監視名が出力されます。

リモート監視のログ情報を収集する仕組みを次の図に示します。

図6‒44 リモート監視のログ情報を収集する仕組み

[図データ]

この図について説明します。

  1. JP1/IM - Viewまたはリモート監視のコマンドで,事前フィルターを設定する。

    事前フィルターについては,「6.6.5 事前フィルター」を参照してください。

  2. JP1/IM - Viewまたはリモート監視のコマンドで,起動オプション文字列および動作定義の監視条件を設定する。

  3. 監視条件で設定した監視間隔ごとに,リモートの監視対象ホストに接続する。

  4. リモートの監視対象ホストからログの差分情報を収集する。

  5. 収集した情報をJP1/Baseのログファイルトラップに渡す。

  6. 監視条件と一致したログ情報のJP1イベントをイベントDBに登録する。

なお,リモート監視をするには,あらかじめマネージャーと監視対象ホストを接続するためのリモート通信設定が必要です。通信設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「1.18 リモートの監視対象ホストでログ監視をするための設定」(Windowsの場合),「2.17 リモートの監視対象ホストでログ監視をするための設定」(UNIXの場合)を参照してください。また,リモート監視のログ情報を収集するための設定方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「3. IM構成管理によるシステムの階層構成の設定」を参照してください。