5.1 自動アクションの概要
JP1/IMでは,マネージャーが特定のJP1イベントを受信したときに,自動的にコマンドを実行させることができます。この機能を自動アクションと呼びます。
自動アクション機能を使うことで,例えば,障害発生のJP1イベントの受信を契機として,メール送信や電話連絡のコマンドを実行してシステム管理者に通報するなどができます。
自動アクションでは,次の項目を定義することによって,任意の条件で自動的にコマンドを実行できます。
-
実行する自動アクションの定義
-
自動アクションを実行する条件の指定
-
自動アクションで実行するコマンド,実行先ホスト,実行ユーザーの指定,同一アクションの抑止
なお,アクションの抑止には,自動アクションでアクションを抑止する方法と,繰り返しイベントの監視抑止で抑止する方法があります。
ここでは,自動アクションでアクションを抑止する仕組みを説明します。繰り返しイベントの監視抑止でアクションを抑止する仕組みの説明については,「3.5.8 大量発生イベントの自動アクションの実行抑止」を参照してください。
-
-
自動アクションを実行する環境の設定
-
自動アクション実行環境のカスタマイズ
-
コマンド実行先ホストでのユーザーマッピング
-
また,自動アクションの実行処理でのトラブルを早期に検知できるよう,次の機能を提供しています。
-
自動アクションの実行監視
-
自動アクションの遅延監視
-
自動アクションの状態監視
-
ここでは,まずJP1/IMが行っている自動アクションの状態管理について説明したあと,自動アクションの定義や自動アクションの実行監視,自動アクションを実行するときの処理について説明します。